『ものがたりいちば』

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「レプリカズ」の感想

設定はおもしろい!

 

2018年アメリカ映画。ジャンルはSFスリラー。
監督はジェフリー・ナックマノフ。
主演はキアヌ・リーヴス
ネタバレされたら台無しです。ストーリー自体はがちゃがちゃなので……。

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
バイオ系企業に勤める科学者ウィリアムは、人間の意識と人格を人工脳に移植するという研究をしている。
しかし、なかなか成果が出せず、上司のジョーンズからクビを匂わせる脅しを受けてしまう。


そんななか家族で週末のバカンスに出かけるのだが、道中で交通事故に遭ってしまい、なんと妻と子ども3人が全員死亡してしまった。


悲しみのあまり、ウィリアムはとんでもないことを思いつく。
すぐに親友のエドを呼び出す。エドはクローン技術の研究者だ。
ウィリアムはエドに家族のクローンを作らせて、そのクローンに自分の研究である記憶と人格の移植を行い、家族を復活させようと考えたのだ。


とてつもなく困難な2つの実験を成功させなければならないため、エドは嫌がる。
それでもウィリアムの決意は固い。エドもしぶしぶ協力を約束した。
エドの手腕により、クローンの作成が始まる。完成までは17日間。
それまでに記憶移植技術を完成させなければ水の泡。
ウィリアムには家族の失踪を周囲に隠しつつ、会社での研究を進めつつ、家族を復活させる研究も進めなければならない。
とんでもなく難しいタスクが始まるのであった……。

 

 

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

超展開度☆☆☆☆★
この映画はよく考えてはいけません!
深く考えたら脳死しますよ!
前半のスピーディな展開は息つく間もないおもしろさです。
交通事故の描写が強引で、かなり雑に家族はお亡くなりになります(ほんとに雑)。
とはいえ蘇らせる過程もさらっと進むのでテンポがいいです。
前半のなんかすごいことになりそう感が抜群にユニークで好きです!

 

 


中盤以降のふつうっぽさ☆☆☆☆☆
ところが、家族を復活させてからの流れは急にふつーになっちまいます……。
復活した家族が自分がクローンだと知ったあと、オリジナルとコピーの悩みが生まれ、アイデンティティに苦しむとか、周囲に違和感をもたれてそれをどう取り繕うのかとか、そういうマジメな芸術作品展開になるのかと思ったらぜんぜん違いました。


すこしだけそういう方向性に行きかけるんですけど、クローンのみなさんはすぐに納得して第二の生を楽しむように頭を切り替えます。
えぇぇ……。さすがにはやない?
まあいんだよ、こまけぇことは!
なんかよくある悪役が出てきてわちゃわちゃっとして、やっつけ気味におわります。


どうやら批評家に酷評されて興行収入的にも大コケしたそうですけど、まあわからなくもないですけど。
それでもラストのどんでん返しは「おっそうきたか!」と心躍りました。
酷評するほどつまらなくないと思います。
というか、はっきり言って前半は好きです。
後半は……ね?
脚本家が途中で変わったんじゃないですかね……?

 

 


エンドロール長すぎ問題☆☆☆☆☆
昨今のハリウッド映画はだいたいエンドロールが長くてとても最後までは観てられないのですが、問題は、本作は107分の映画ということです。
中身が96分しかないのにエンドロールが11分も!
そのうち30分くらいになりそう……。

 

アイディアはおもしろいと思います!