『ものがたりいちば』

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「ザ・ボーイズ」シーズン2の2話の感想

ネタバレあります!ご注意を!

 

・今回のえらすじ(ディープ編)
前回共同協会という怪しい宗教に勧誘されたディープはあいかわらずそのひとたちに囲われています。
基本的にディープは他人の指示に素直に従う依存体質なのです。
じゃないとすぐ逃げるでしょ……怪しすぎ……。
言われるがまま幻覚剤を飲まされて、キマっちまいました。

 

ディープはだれもいない部屋でゴキゲンな『声』を聞いてしまいました。
「よおディープ!ここだよ!ここ!」
声は自分の腹から聞こえます。
スーツを開けてみると喋っているのは自分のエラでした。
驚いたディープは大声でエラと会話し始めるのでした。

 

ディープは自分との対話を通して、自らの外見コンプレックスに気づいていきます。
腹の醜いエラ。
ずっとそのことに悩まされ続け、女性にバカにされる前に傷つけてきたのです。
セックスのときスーツを脱がないのもこれが原因だったようです。
しかしエラとの対話を通じてディープは最後「エラは美しい」と言えるくらい自己肯定を獲得していきました。
チョロすぎんだけどマジで……(笑)。

 

ぶりぶりにキマって独り言をかましているディープを、部屋の外でイーグルと教会のひとが見守っています。予定通りのようです。

 

 


・今回のあらすじ
前回帰ってきたブッチャーとヒューイは険悪なままです。
ブッチャーはマロリー(元CIAで初代ボーイズの生みの親)に会って、スーパーテロリストを引き渡せばボーイズの指名手配を抹消するという約束を取り付けてきました。

 

ボーイズはアメリカのドンキホーテみたいな雑貨店に向かいます。
そこにスーパーテロリストが潜んでいるという情報を大佐から得たからです。大佐?だれだっけ?
店の事務所につくと、店長みたいなおじさんを見て急にキミコがぶちぎれちまいました。首をつかんでむしり取ってしまいます。
ドン引きしたフレンチが死体を検分すると、胸に『光解放軍』のタトゥがありました。
かつてキミコを拉致した男だったのです。

 

キミコが売り場に出て周囲を見渡すと、小柄なアジア人男性がいました。
キミコはその男性に走り寄り――抱き合いました。生き別れた弟だったのです。
しかしボーイズの目的はスーパーテロリストの捕獲です。
ブッチャーが麻酔銃を弟に向けるのですが、キミコの弟(ケンジ)だと察したヒューイが狙撃を邪魔しました。
撃たれそうになったケンジが盆踊りみたいなムーブを見せると、ボーイズは吹っ飛びました。
船を浮かせた念動力能力者はケンジだったようです。
キミコとケンジはとりあえず逃げました。

 

さあ残されたボーイズ。
当然、邪魔されたブッチャーは激怒してヒューイを殴ろうとしますが、エムエムが間に入って止めました。
ブッチャーはエムエムに「家族に会いたくないのか!」と叱責します。
とはいえブッチャーがいない間もずっと一緒に過ごしてきたエムエムやフレンチにとってキミコはすでに仲間という認識です。CIAにケンジを引き渡せばキミコは家族と再び引き離されてしまいます。
エムエムは自分のことよりキミコを思いやっているようです。
説得に失敗したブッチャーは、態度を変えました。
「ベッカが生きていた」
と、告白し、スーパーテロリストを渡せばCIAがベッカの居場所を探してくれるという裏取引があったと白状しました。
隠していたことを謝りそのうえで、協力してほしいとしおらしくお願いします。
それぞれ思うことはあるでしょうが、ボーイズはとりあえずキミコたちを探しに行きました。

 

キミコとケンジは再会を喜びつつお互いの経験を語り合います。
ケンジは光解放軍に残っている期間に、考えを変えていました。
住んでいた村がスーパーヒーローの焼き討ちに遭い、女子供も皆殺しにされたそうです。
光解放軍にはアメリカと、スーパーヒーローと戦う正義があると主張します。アメリカこそ悪だ!と、すっかり戦士になっています。
キミコは説得を試みるのですが、ケンジは聞く耳をもたず、戦いになりました。
ケンジの念動力は驚異的です。遠距離攻撃が可能なケンジにとって、武器を持たず肉弾戦しかできないキミコは怪力であっても本来敵ではないはずです。寄らせずに完封できるでしょう。
しかし、ケンジはお姉ちゃん相手に本気を出せなかったため、隙をつかれて絞め落とされてしまいました。

 

そこへやってきたボーイズがケンジを回収しました。
ついでにブッチャーがヒューイをぶん殴りました(笑)。さっきしおらしかったのは演技だったようです。
このままだとケンジがCIAに引き渡されちゃいますけど、キミコ的にはだいじょうぶなんでしょうか?

 

 


ヴォート側のめぼしい動きといえば、アニーがコンパウンドVを手に入れました。
それを復活したAトレインに見とがめられるのですが、脅して事なきを得ます。このドラマではイキってるヒーローは脅されるとすぐ黙ります(笑)。
あと、アニーは奔放なストームフロントに憧れを抱いているようです。

 

ワンダー……じゃなくてクイーン・メイブは恋人(女性)に恐れを告白しました。

ホームランダーに恋人を殺されることを恐れて、過去に距離を置いたのだ、と。

根はヒーローなメイブはそろそろホームランダーの悪行にがまんの限界を迎えているようです。

 

ホームランダーは基本的に子育てしてました(笑)。
ママ(ベッカ)はすっごく嫌がっていますが、まあどうしようもありません。相手は無敵の男ですから。

 

 

さあ、ディープだけ完全に別のドラマになってまいりました。
なんだかんだディープのシーンは好きです。