『ものがたりいちば』

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「ザ・ボーイズ」シーズン2の3話の感想

ネタバレあります!ご注意を!

 

 

・今回のあらすじ
前回キミコの弟ケンジを確保したボーイズはブッチャーが調達してきたクルーザーに乗って海上でCIAの迎えを待っています。
海の支配者(笑)ディープ亡きいま、海の上がいちばん安全という判断でしょう。
ボーイズはディープを恐れているッ!?

 

ケンジは手をダクトテープでぐるぐる巻きにされています。指を動かせないと能力が使えないようです。CIAに引き渡されれば拷問されると思っています。だいたい合ってるでしょう。
だからキミコ姉ちゃんに「だれも傷つけないから逃がしてくれ」とお願いしますが、キミコは様子見の構えです。


ケンジを引き渡せば仕事は終わり、というところでボーイズの面々にはリラックスムードが漂っています。
ブッチャーを除いて。ブッチャーはピリピリムード、ヒューイは燃え尽き症候群なのか心ここにあらずです。2人の軋轢はまだ続行中のようです。
そんななか、テレビで驚愕のニュースが流れました。
ヴォート社がコンパウンドVでスーパーヒーローを作っていた、というニュースです。ヒューイがアニーに入手させたコンパウンドVが無事にマスコミに渡った結果でしょう。
ボーイズ結成以来の悲願が成就したことで、エムエムもフレンチもヒューイのお手柄に大喜びです。
ところが、ブッチャーはぜんぜんうれしくなさそうです。まあベッカのこと以外どうでもいいですからね、このおっさんは。

 

すっかり気が抜けたフレンチはケンジにレッドブルを差し入れました。そのまま缶をそこに残していっちゃいました。
はいだめー。
ケンジはダクトテープの隙間から突き出した指をつかって念動力で缶を引き寄せます。ぐしゃっと潰して鋭利な断面を作ると、それでダクトテープを切りました。

 

ボーイズの乗るクルーザーの上にヘリが飛来しました。CIAの迎えではありません。ニューヨーク市警のヘリでした。
クルーザーの盗難届をうけて捜索にきたそうです。えぇぇ……。ブッチャーは友人から借りたと説明していたようですが、真っ赤な嘘でふつうに盗んだだけでした。
え、戦犯このひとじゃね?
みんなには油断するなとか言っといてこのおっさんほんま……。
なんとかごまかそうとしますが、そのときケンジが飛び出してきて逃げようとします。
止めようとしたキミコともみ合いになり、うっかり手元が滑って念動力で市警のヘリを墜落させてしまいました。
もうどうしようもないのでクルーザーを発進させてとんずらこきました。

 

いっぽうそのころ、児童虐待DVを楽しんでいたホームランダーはひさびさにセブンの会議室に出向きました。
コンパウンドVのニュースでヴォート社が大ピンチということをメイブから聞いてようやく知ったので、セブンを招集して緊急対策会議を開催しました。
会議にエドガー社長が参加したことで、方針が決定されます。
ニューヨーク市警のヘリがスーパーテロリストに撃墜されたという報告をうけて、セブン勢ぞろいで現場に出向くことになりました。

 

緊急事態をうけてCIAの隠れ家に急行することになったボーイズ。岸まであとすこしというところまで来たときに、クルーザーを謎の衝撃が襲いました。
1発……2発……。
海面を見ると、いくつもの背びれがクルーザーに向かってきていました。イルカの集団がクルーザーの底に体当たりしているのです。
これは……もしかして……?
特大の衝撃をうけてクルーザーの船底に穴があいてしまいました。
ボーイズは備え付けのモーターボートに乗り換えて岸を目指します。
ほんとにもうあとすこし!というとき、横からマッコウクジラが追い越していきました。
その背にはディープの雄姿が!
復活ッ!!ザ・ディープ復活ッ!!
ドヤ顔のディープはマッコウクジラを岸に乗りあげさせて、ボートの上陸を阻止しようとします。
ところが、ブッチャーはボートを加速させました。さっきまでドヤっていたディープが血相変えますが、時すでに遅し、最高速に達したボートがマッコウクジラのどてっ腹に突き刺さってしまったのです。
クジラさん即死!ディープは吹っ飛んで気絶(笑)。
ほんと水棲生物のみなさんは付き合うおともだち考えたほうがいいですよ……。


無事(?)上陸できたボーイズは排水路に逃げ込もうとします。ヒューイがなんか愚図ってるので、エムエムが説得しました。

 

その直後、セブンの6人が到着しました。
ついにセブンが勢ぞろいしました!まあ6+1ですけど……。
目覚めたディープからボーイズが排水路に逃げたと聞いたホームランダーはさっそく全員で捜索しようと言います。あ、全員じゃありませんでした。ディープは来なくていいそうです……。

 

生きる気力を失ったヒューイはちんたら歩いているうちに仲間とはぐれてしまいました。そこでばったりスターライト(アニー)と会いました。
スターライトはびっくりしてとりあえずヒューイを吹っ飛ばしてみます(なんでやねん)。その音を聞きつけてホームランダーがやってきてしまいました。
ホームランダーはにやにやしながらスターライトに「ヒューイを殺せ」と命令します。いい趣味してるぜ……。
そんなことやるわけないでしょ、と思ったらなんとスターライトは目を光らせてヒューイを攻撃しようとしているではありませんか!なんで?だれかメダパニ使ったの?
近くで様子をうかがっていたブッチャーがたまらず現れてヒーローたちの気をそらした隙をついて、ケンジが大量の瓦礫をホームランダーの頭上に降らせて生き埋めにしました。
義理は果たしたのでケンジは逃げ出しました。キミコが追いかけます。
他のボーイズたちも逃げ出しました。

 

ケンジとキミコの追っかけっこに割り込むのはストームフロントです。紫色の電撃で2人とも吹っ飛ばしました。パルパティーン皇帝みたいな能力です。
アパートのなかに飛ばされた2人は屋上めがけて逃げます。
追ってきたストームフロントは住民が騒いでるのがうざかったのか電撃を浴びせてぶっ殺しました(は?)。階段をのぼるときに通りかかった住民もついでにぶっ殺していきます(Ha???)。うわぁ……おらこんな悪いやつ初めて見たナリ……。

 

ケンジは能力ジャンプで屋上からべつの建物に飛び移りました。しかし、キミコはそれができません。
ストームフロントに追いつかれたキミコが組み伏せられてしまいます。ストームフロントの力はキミコの怪力を上回るゴリラ怪力のようです。おそろしい電撃と超怪力、勝てるわけがありません。
それを見かねたケンジが助けに戻りました。
2対1ならあるいは……?


ぜんぜんだめでした……。
キミコは電撃で吹っ飛ばされて戦闘不能。ケンジは能力を使う前に両手首をへし折られてオワコン化しちまいました。ストームフロントはケンジの首をつかみ「むかつくアジア人め!」と吐き捨てるように言って首をへし折りました。トランプ支持者かな?
キミコは逃げることしかできませんでした……。

 

その日ヴォート社のエドガー社長は会見を開き、スーパーテロリストの被害に遭った住民に心からの哀悼の意を表明しました。
アパート住民虐殺の罪はすべてケンジに着せられたようです。ちなみに殺された住民は全員黒人でしたので、ストームフロントは熱烈なトランプ支持者でしょう。
いけしゃあしゃあと演説するストームフロントをテレビの向こうで見つめるキミコの目には暗い光が宿っているのでした。


結論:ディープ復活したと思ったら復活してなかった!