『ものがたりいちば』

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「恋は雨上がりのように」の感想


恋愛、部活、バイト、友情――青春のごった煮!

 

 

2018日本映画。
監督は「帝一の國」の永井聡
主演は「沈黙―サイレンス―」でハリウッドデビューした小松菜奈。あと「水曜どうでしょう」の大泉洋
ネタバレは……まあ、そんなに影響しなそうです。
アニメ版も放送時に観ましたけど、あんま結末とか覚えてなかったですし。原作漫画は未読です。

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
高校二年の女子高生、橘あきらはかつて陸上部のスターだったが、一年前にアキレス腱を断裂していまい、ぽっかりとあいた空白の時間を埋めるためにファミレスでバイトをしていた。

バイト先は自宅から離れていたが、行きつけの病院の帰り道にある。

なぜその店を選んだかというと、陸上人生を絶たれたその日、雨宿りのために入店したその店で、店長の近藤に慰められ、あきらは店長にひとめぼれしてしまったからだ。


手術の傷が癒えたあと、あきらは店長への恋心を成就させるために、その店でバイトすることにしたのだった。
あきらは、ある日、店長に思いのたけを告白してしまう。
「あなたのことが好きです。本気です」、と……。
店長(45歳)とバイト女子高生(17歳)の恋の結末はいかに!?
犯罪的結末か?
それとも――?

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

小松菜奈好き度☆☆☆☆☆
あ、これは個人的好みでした、ごめんなさい!
スコセッシ監督の「沈黙」で初めて見たとき、ぜんぜん知らなったですけど、惚れました。
貧しい農民娘役としてめちゃくちゃ汚されていたのに、それでも美人だったのが印象に残っていました。
姿勢がいいからでしょうか?まあ、無残に殺されちゃうんですけどね(おい!)。


そのあと「ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない第一章」で見たときも、ほんのちょい役でしたけど、かなりぐっときました。

たっぷり出るはずだった第二章が永遠に作られなさそうなのが残念です。あの作品、そんなに悪かったかな……?


というわけで、ようやく本作で思う存分見ることができたのです。
女子高生の制服あり、バイト先のユニフォームあり、スポーティな装いあり、かわいらしい部屋着もあり、と、様々なコスチュームを見せてくれます。アイドル映画として完璧です。
さすがに美人すぎて女子高生に見えないのがたまにあれですけど……。


それに走るモーションが美しい。これは撮影スタッフも見事だと思ったのですが、陸上選手としての説得力がありました。
背の高い美人で目つきが悪くて不愛想。
まさにこのひとのためにある役柄でしょう。

 

 

青春のリンク度☆☆☆☆☆
うまいです。
17歳と45歳のあぶない交流ですが、ふたりとも傷を抱えて停滞している状態です。


あきらは大怪我をした陸上選手。

店長はかつて大学時代小説家を夢見ていましたが、家族を養うために日々の仕事に没頭したためか、最近ではろくに書けていません。


いろいろあって、あきらは再び陸上界に戻ります。店長も、青春時代の夢への道に返り咲き、小説を書きはじめます。
2人とも、結果が出るかどうかはわかりません。
アキレス腱を断裂した陸上選手と何年も書いていなかった作家志望者。
年の違う2人が、お互いの影響をうけて再び青春のなかに走り出すのです――熱い!

 

 

なんかいちおう友情とかあるよ度☆☆☆★★
あきらの部活の仲間とか、ライバルとか、店長の昔の文学仲間とか、まあ、いちおう出てきます。
おまけ程度ですけど、みんな頑張ってます。
めちゃくちゃいいやつらです。くすぶってる友達を慰め、鼓舞して、背中を押します。
役者の方々もいい演技してると思います。
でも、おまけです……。
さすがに二時間じゃ無理だって!

 

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