Netfilxオリジナルドラマです。視聴にはNetflixに入会する必要があります。
ネタバレあります。ご注意を！
・世界設定
人や家畜を襲う恐ろしい怪物やエルフやドワーフなどの亜人、魔法使いが存在するファンタジーな世界。
主人公のゲラルトは怪物退治を生業とする「ウィッチャー」という魔法剣士です。
もとは小説らしいです。
わたしはゲーム版『ウィッチャー３ワイルドハント』をプレイしクリア済みです。人生でベスト３に入る傑作ＲＰＧだと思います。いわゆる神ゲーで、全世界２８００万本も売れたメガヒット作品です。
ドラマの世界観が好みならおすすめです！
登場する人物や固有名詞の多くがドラマ版と一致していますが、設定は多少ちがうようです。
・あらすじ
沼地でモンスターを狩ったゲラルトは、怪物退治の報酬を得るために近場の街に赴きました。
街の指導者の家を聞くために酒場に行きますが、店の親父も客もまともに話してくれません。
ウィッチャーは変異体（ミュータント）と呼ばれ忌み嫌われているようです。
そこに赤い服を着た美女が現れて店の親父にビールを２杯出すようにと言いました。
親父はすこし渋りましたが、美女にすごまれれると素直にゲラルトにもビールを出しました。
どうやら美女は一目置かれているようです。
美女と会話を楽しんでいたゲラルトのもとにマリルカという少女がやってきます。
マリルカが街の指導者である父親のところに連れていくと言うのでゲラルトはついていくことにしました。
連れていかれた塔の扉を触ると、その瞬間ゲラルトは転移してしまいました。
さっそく魔法です。さすがファンタジー。
転移先は裸の美女が２人いる庭園でした。さすがファンタジー。
そこに現れたストレゴボルという魔法使いがゲラルトに討伐依頼を出してきました。
「怪物か？」
「人間だ」
リヴィア（出身地）のゲラルトはウィッチャーです。ウィッチャーが切るのは怪物です。ということでゲラルトは断りました。
（と言いつつ、ゲームの『ウィッチャー３』では怪物よりはるかに多くの人間を切りました）
しかしストレゴボルは食い下がります。
殺してほしいのはレンフリという女で、黒太陽（日蝕）の日に生まれた呪われた人間だそうです。
呪いのせいで体内が変異しているので、実質的に怪物だと主張します。
このままだと人類を滅ぼしかねないと大げさなことを言いました。
レンフリはストレゴボルが差し向けた刺客を返り討ちにして、逆にストレゴボルの命を狙っているとのことです。
なんでもストレゴボルはこれまでにも同じ日に生まれた人間を何人も殺し、解剖してきたそうです。呪いの謎を解くための必要悪だとか自己弁護しました。
完全にイっちゃってるやべえやつです。ファンタジーじゃなければとっととこいつを切るべきでしょう。
だがこれはファンタジー……。
イカレた発言が正しいことがまれによくあるのです。
クールなゲラルトは興味ないね、と庭園を去りました。
去り際、ストレゴボルはレンフリを切るのはおまえの運命だと予言めいた言葉を投げつけてきました。
街を出たゲラルトは近くで野宿することにしました。
忌み嫌われていて宿屋に泊めてもらえないのでしょうか？
それとも報酬をもらえなかったから金欠なのでしょうか？
そこに先ほどの美女が現れて殺してほしいやつがいる、と依頼してきます。
この美女がレンフリだったのです。「さっきも同じことを頼まれた」とゲラルトはややうんざり気味です。
レンフリは自分の過去を語ります。
もともとどこかの国の王女でしたが、ストレゴボルに呪い認定されたため人生を壊されたそうです。差し向けられた刺客にレイプされたそうです。
それでもやはり、ゲラルトは殺害依頼を断りました。
殺し合いをやめて街から去れ、とレンフリに忠告します。レンフリもその忠告を受け入れ、街を出ると言います。
というわけでレンフリが誘惑してきました（！）。
ゲラルトはセックスが好きなのでとくに疑問ももたずに致しました。
（ウィッチャーは女好きが多いようです。儀式の影響で性欲が増しているのでしょうか）
夜が明けるとレンフリの姿はなく、謎めいた言葉が残されていました。
「あなたは市場で血にまみれ、石を投げられる運命よ……」
ゲラルトはなにかを察知したのか街に戻り市場へ急行しました。
するとレンフリと手下の男どもが現れ、襲いかかってきました。
昨夜は街を去ると言ったのに……。
えっちの代金を取り立てにきたのでしょうか？（もちろんちがう）
ウィッチャーは怪物退治の専門家ですが、人間でも男は容赦なく切ります。
ということで華麗な剣技で男どもをささっと皆殺しにしました。
ところがレンフリは、昨日の少女マリルカを人質に取って、脅迫してきました。
リヴィアのゲラルトに女を切る趣味はありません。
悩むゲラルトですが、マリルカを救うためにやむなくレンフリに剣を向けます。
ストレゴボルに恐れられただけあってレンフリの剣技はほんものです。手加減していたことも関係していたでしょうが、ゲラルトは手傷を負わされます。
やめるように説得してもレンフリがきかないので、ゲラルトはしょうがなく殺しました。
今際の際、レンフリは「森で少女に会う。あなたの運命よ」と言い残しました。予言が多い物語ですね。さすがファンタジー。
しばらくあと、惨状の市場にストレゴボルが現れ、レンフリの死体を運ぶようにマリルカに命じました。解剖するためだそうです。
しかしそのとき、どこからともなく現れたゲラルトが「彼女に指一本でも触れたら首を切る」と脅しました。抱いた女にはやさしい男のようですね。
ストレゴボルはビビりません。
気が付くとゲラルトの周囲を民衆が囲んでいました。
民衆は「変異体め！」と罵声を浴びせて石をゲラルトに投げつけてきます。
さすがに石を投げられたくらいで切るわけにもいかないのでゲラルトはなにもできません。
マリルカが歩み出てきて「街を去って」と冷たく言い放ちました。命を救ったのに……。
ゲラルトは街を去るのでした。
いっぽうそのころ、シントラ王国の城で宴が開かれていました。
シントラ女王と王は孫のシリラ姫に戦うことの意義を教えています。宴の最中にいったいなにやってるんでしょうか。戦闘民族かな？
そこに急使がやってきてニルフガード帝国の軍が国境に迫っていると女王に耳打ちしました。
女王と王は兵を率いてただちに戦場に赴きました。
戦いは激しく、王は矢に倒れました。ニルフガード軍はとても強く、傷ついた女王は城に撤退しました。
深手を負ったおばあちゃんを見てシリはすがりつきます。
どうみても助かりそうにありません。
そのあいだもニルフガード軍は城に迫っています。
城外の国民はすでに皆殺しにされたそうです。
無慈悲なニルフガード軍は捕虜をとらず、生きたまま腸を引きずり出し、舌を切って犬に食わせるそうです。ボルトン家かな？
王国に使える魔法使いが城門にバリアを張り、時間稼ぎをすることになりますが、しょせん時間稼ぎに過ぎません。
「時が来た」などと言いながら近衛兵たちが城に立てこもった人々に自害用の毒薬を配り歩いています。
人々は次々に毒を飲み、短剣を喉に突き立てて自害していきます。
もう絶望しかありません……。
ついに魔法のバリアが破られて城内に敵兵がなだれ込んできました。
女王はシリに逃げるように告げたあと「リヴィアのゲラルトを見つけなさい。あなたの運命」と言い加えました。
運命がやたらと多い物語ですね。だが、これがファンタジー！
シリは魔法使いと近衛の者と３人で城を脱出したのですが、すぐに追手に見つかってしまいました。魔法使いが足止めをかって出たため、シリは近衛兵と２人で馬に乗りました。
そこは強大無慈悲なニルフガード軍。
近衛兵は背後から矢で射抜かれて死に、その死体が落馬するときシリも巻き込まれて地面に落ちてしまいました。
敵の騎兵に捕まってしまったのですが、シリには特殊な力がありました。叫んだだけで地面が割れて敵とシリの間を隔てたのです。
この能力こそが、ニルフガードがシリラを狙う理由のようです。
シリは森の中に逃げ込むのでした。
血にまみれた孤高のウィッチャーと亡国の姫、まったく接点のない２人に待ち受ける運命とは……？
・感想
ドラマ版のゲラルトを演じるのは映画『マン・オブ・スティール』などでスーパーマンを演じたヘンリー・カヴィルです。ゲーム版に比べてゲラルトがかなり若い印象でした。でもかっこいいです。
怪物要素があまりなかったので、まだ好きかどうかわかりません。
しょっぱなから固有名詞のオンパレードですね。さすがファンタジーです。
ゲーム版で聞いたことがある単語も多かったので、わたしはすんなり入れましたが初見のひとだと苦労するかもしれませんね。
ゲームの主人公もゲラルトで、シリラ姫も登場するのですが、設定が本作とは違います。シリラはニルフガード帝国の皇帝の娘、つまり皇女でした。どちらが原作準拠なのかわかりません。
１話に出てきた今後も出てきそうな用語をかんたんに説明しときます。ただしドラマ版は設定が違うかもしれません。
「ウィッチャー」特殊な魔術儀式で変異した魔法剣士。怪物狩りを生業とする者が多いです。２本の剣を装備しています。鉄の剣は人間用。銀の剣は怪物用です。
「シントラ」国名。滅びたのでもう出てこなそうですね……。
「ニルフガード」国名。帝国。
「リヴィア」地名。ゲラルトの出身地。
「ワイルドハント」死霊の軍団です。『ウィッチャー３ワイルドハント』では最後の敵でした。
あとの用語はわたしもさっぱりわかりません！
ファンタジーですから細かいことは気にしません！
