ジュラシックパークとゾンビ混ぜてみました!
2015年イギリス映画。ゾンビ映画です。
監督はスティーブ・パーカー。
主演はダグレイ・スコット。
ゾンビ映画のネタバレなんてどうでもいいです。
ゾンビものの基本ルール。ゾンビに噛まれたらゾンビになります。ゾンビは頭を破壊しないと死にません。
・序盤のかんたんなあらすじ
20億人もの犠牲を出したゾンビ大戦終結から10年の月日がたった。
戦後復興は進んでいるが家族を失ったひとたちの心の傷は癒えきっていないし、戦災難民の問題も解決していない。
そんななか、あるリゾート施設が富裕層のあいだで人気を博していた。
絶海の孤島にある高級リゾート施設「リゾート」、そこでは世界で唯一ゾンビが生き残っていた。
とはいえ島内は電流入りフェンスで細かく区切られ、ゾンビは一体一体電子ロックで拘束され、常時司令部から監視制御されているため安全性は完璧。
観光客は身の危険なくゾンビの虐殺を思う存分楽しめるというわけだ。
主人公のメラニーは、ゾンビ大戦で父を失った喪失感から立ち直れずにいた。
その傷を癒すためにゾンビを殺そうと決意して恋人のルイスとともに「リゾート」を訪れる。
ルイスのほかにも、彼氏にすっぽかされたのでひとりで参加したという金髪の美女サディ、銃器の扱いに長けた謎めいた男アーチャー、ゲームの大会で優勝した賞金で参加したプロゲーマーのジャックとアルフィなどと同じグループとして行動するメラニー。
「リゾート」に到着した最初の夜。
ウェルカムセレモニーのカクテルパーティで、生ゾンビをお披露目されて盛り上がる観光客たち。
浮かれている客たちをしり目に、こっそりと司令部に忍び込む姿があった。
金髪美女のサディが、司令部の制御コンピュータにUSBを差し、データを盗み出したのだ。
翌日、観光客たちがゾンビのハンティングに興じているとき、司令部では問題が発生しつつあった。
どこからか侵入したコンピュータウイルスのせいで島内を制御管制するシステムがダウンしてしまったのだ。
あろうことかゾンビを拘束している電子ロックが解除され、島内は完全に停電状態に陥ってしまう。
ゾンビが解き放たれてしまったのだ。
富裕層の究極のエンターテインメント施設「リゾート」は、あっというまに地獄に陥ってしまうのだった……。
はたしてメラニーたちは生き残れるのであろうか!?
メラニーわがまま度☆☆☆☆★
かわいいですし、パニックムービーにありがちななぜかどんどん薄着になっていくお色気も提供してくれます。でもめっちゃイライラします。
ゾンビと初遭遇したとき、銃を他のひとに渡して「撃って!はやく!ぐずぐずしないで!」などと指図してせかしまくります。
なぜ自分で撃たずに他人にやらせる……?
他にもゾンビに噛まれてもう助からない同行者を恋人のルイスが撃ち殺したとき、「なぜあんなひどいことをしたの?」と責めます。
いやいや慈悲の介助でしょうよ……自分ではなにもやらずに他人のやることには文句つけやがります。イライラしますね~。
意外にちゃんと作ってる度☆☆☆☆☆
「ゾンビ・サファリパーク」なんて題名なので、期待感ゼロで観ましたが、意外や意外。変な描写や明らかにめちゃくちゃやらかすキャラもいません。
できたてのゾンビは足が速いけど、島にいる十年物のゾンビは腐敗が進行していて動きが遅くて弱い、という設定もちゃんと意味があります。
ただゾンビに追われて逃げ続けるだけではなく「リゾート」に隠された驚愕の秘密などのアクセントもきいています。
電源を喪失して地獄に、というジュラシックパークのシナリオを踏襲してはいますが、変化球もあってただの真似では終わりません。
セキュリティガバガバ度☆☆☆☆☆
「ミッションインポッシブル」や「007」のように特殊訓練を受けた工作員でもない素人に司令部に侵入されてセキュリティが崩壊するゾンビリゾート……ぜったい行きたくね~。