『ものがたりいちば』

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「彼らが本気で編むときは、」の感想

テーマはちんこです(困惑)。

 

2017年日本映画。家族問題やLGBTの問題などを扱った社会派?映画です。
監督は荻上直子
主演は生田斗真
ネタバレは影響ないでしょう。生田斗真が女装してます!

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
11歳のトモ(柿原りんか)は母(ミムラ)と2人で暮らすいわゆる母子家庭の子である。


ところが母は新しい男ができると家を出て行ってしまう育児放棄ママだった。


ある日また母がいなくなり、母の弟である叔父のマキオ(桐谷健太)の家に預けられることになる。


マキオは独身だが、今はリンコ(生田斗真)というひとと同棲していると言う。
「ちょっと変わったひと」とマキオは表現するのだが、家で待っていたのは女装した男性――リンコだった。


リンコは心は女性、体は男性として生まれたトランスジェンダーで、すでに女性化手術は済んでいるのだが、戸籍上はまだ男性なのだ。
戸惑うトモ。

 

リンコはトモが来たことを喜び、豪勢な料理を振る舞い、歓迎する。

毎日コンビニのおにぎりだった母と違い、かわいいキャラ弁を作ってくれたり、遊びに連れ出してくれたりと愛情を注いでくれるリンコにトモは心を開いていくのだった。

 

 

最初コメディかと思った度☆☆☆☆☆
前情報を知らずに観たので、ごつい女装男が出てきたときはコメディかと思いました。
しかもそれがジャニーズの生田斗真
不意打ち食らって笑ってしまいました。
ごめんなさい。

 

 

自分がマイノリティに無関心だったことに気づく度☆☆☆★★
トランスジェンダーのリンコと暮らすことになったトモは、リンコを取り巻くさまざまな社会的な壁や差別を目撃します。

 

リンコはEカップの巨乳を自慢しますが、手が大きいことを悩んでいます。
こればかりは手術でどうしようもないようです。


悪意がないとはいえ、女性の手が大きいとつい突っ込んでしまうひとが多いのでしょう。
そのたびに、おまえは女ではないといわれているように感じてしまうのでしょう。


わたしがごつい女装姿を見て笑ってしまったのも同じことです。
骨格はどうしようもありません。


悪意があるわけではありませんが、無知や無意識の反応がマイノリティの方を傷つけているのかもしれません。


最近でも「LGBTが増えると足立区が滅ぶ」とか妄言をぶっぱなした地方議員がいました。


えぇぇ、増えるってどういうこと……?
レズとかゲイってあれ?感染症かなにかなんですかね……。


わかんない!
おしえてええええ!
自民党の白石正輝議員!

 

 

現代的問題てんこ盛り度☆☆☆☆☆
トランスジェンダーのリンコだけではありません。
育児放棄されるトモ。
ゲイのクラスメートの男の子。
認知症のおばあちゃん。


正直詰め込んだ感はありますけど、こういった問題を考え直すきっかけにはなるんじゃないでしょうか。