『ものがたりいちば』

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映画「タイピスト!」の感想

タイピングがスポーツとみなされていた時代のお話。

 

2012年フランス映画。ジャンルはスポ根ラブロマンス。
監督はロジス・ロワンサル。
主演はロマン・デュリス
古き良き時代の映画の雰囲気が漂ってます。

 

・序盤のかんたんなあらすじ
1958年フランス。
田舎娘のローズは、都会に憧れていた。


街に出てルイが経営する保険代理店の秘書の面接を受けて、採用されたのだが、一週間の試用期間で秘書としての能力不足を露呈してしまい、クビを宣告される。


ローズはなにごとにつけても不器用で、特技といえばタイピングの早打ちくらいだからだ。


なんとか雇って欲しいと懇願するローズに、ルイはある条件を出す。
それは「タイピングを訓練して全仏タイピング選手権で優勝すること」だった。


職を守るためにしぶしぶ地方予選に出場するローズだったが、いくら速いと言っても10本の指を使えず2本の人差し指でタイピングしている彼女に勝ち目はなく、惨敗してしまう。


落胆するローズにルイが発破をかけるようにある提案をする。
それは来年の大会で優勝するために、自分の屋敷に住み、仕事後も特訓することだ。


戸惑いながらローズはその申し出を受け、猛特訓の日々が始まる。
そうこうするうちに鬼コーチと選手という関係の2人の距離が縮まっていくのだった……。

 

 

王道のスポ根展開度☆☆☆☆☆
才能の発見、敗北、猛特訓、再挑戦と、まさにスポ根もの。
コーチとの恋愛展開なども往年の人気少女漫画「エースをねらえ!」と同じです。
(読んだことないです)

 

50年代の衣装や美術のゴージャスさ☆☆☆☆☆
とてもおしゃれで憧れます。
最初からローズ(デボラ・フランソワ)はキュートですが、中盤に見せてくれるドレス姿は美しいの一言。


普段着は現代とぜんぜん違います。
Tシャツを着ている女性とかいません。


でも、フォーマルな格好は現代とあまり変わりませんね。
男性はスーツ、女性はドレス。


日本でも格式ばった場では袴や呉服を着ますし、伝統文化というのはそんなに大きく変わらないものなのでしょう。

 

 

よくまとまってる度☆☆☆☆☆
尖った部分や斬新さはありませんが、そのぶん安定感は抜群です。


個人的にはフランス映画はひねくれているというか、王道を嫌う傾向が強いと思っています。


だからこそ世界の映画界でもひときわ目立った個性を保っていられるのでしょうけど、わたしはちょっとあんまり……得意じゃないです。


本作は安心して観られるスポ根ラブロマンスです。
おすすめです!