『ものがたりいちば』

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映画「アフタースクール」の感想

その質問の答えは初恋。

 

2008年日本映画。ジャンルはサスペンス。
監督は「鍵泥棒のメソッド」などの内田けんじ。
主演は大泉洋


ネタバレ憲法違反案件です。
ゼッタイダメ!ほんとダメ!


未見で興味のあるひとは、できることならこんな記事読まずに今すぐ観ていただきたいです。
あ、でも、途中まで読んでくれるとうれしいな……。


いや、でもちゃんとネタバレなしで書けた自信もないので、観たあと戻ってきてください!
オナシャス!

 

・序盤のかんたんなあらすじ
母校の中学校に勤める神野(大泉洋)は、親友木村(堺雅人)の妻の急な出産に立ち会うことになり、何度も木村に連絡するのだが、一晩たっても返信がなかった。
なんと木村はそのまま連絡がつかず、事実上の失踪状態である。


その後、神野のもとに中学のときの同級生の島崎(佐々木蔵之介)が現れる。


島崎は探偵をやっていて「木村を捜索している」と言い、ある写真を見せてきた。
それは、失踪の直前、木村が謎の美女と密会している写真だった。
つまり、木村は出産直前の妻を裏切って愛人と失踪したかもしれないのだ。


中学生の頃からの親友である木村の誠実さを知っている神野にとっては信じられない出来事だった。


それを確かめるために「手伝え」という島崎の言われるがまま、捜索に参加することになる。


捜索していくうちに、自分の知らなかった木村の裏面がつぎつぎに明らかになっていく。


真面目で誠実なはずの木村が、まさに妻が出産している最中に愛人のマンションに泊まったり、しかもその愛人がヤクザの親分の愛人だったりというのも驚愕の事実だが、島崎に木村を探させているのが木村の勤める会社の社長だったということも驚きだった。


平凡な中学教師にすぎない神野にとって、わけがわからなすぎて混乱してしまう。
困惑する神野に、探偵として社会の裏側を見てきた島崎がドヤ顔で言う。


「人間なんて裏じゃなにしてるかわかんねーんだよ。そろそろ中学を卒業しろよ、センセ」


この混乱は序章に過ぎなかった。

 

 

きれいに騙された度☆☆☆☆★
完敗です。
ぜんぜんわかんなかったです。
内田けんじ監督の名前覚えたぞっ!


ただ、わたし自身があまりサスペンスを多く観てきてないので、フェアな騙し方なのかどうかよくわからない、という意味で☆5をつけられませんでした。


サスペンス好きの方からすれば、なんでこんなずるいの許せるんだよ!と思うかもしれません。
とにかく個人としては楽しい騙され方でした。


ちなみにこの映画のテイストがお気に召したなら、同監督作の「鍵泥棒のメソッド」もおすすめです。

 

 

最後まで観たあとにわからないことがあれば、もう一度読んでほしい度☆☆☆☆☆
中盤以降、いろいろとかなり複雑な構造になってきます。
ですがそのへんは終盤にうまい感じでフォローが入るので、たいがいのことはすっきりと理解できるのではと思います。


というか、スピード感がすごいので、じつはわかってないけど理解したフリをしていたわたしも楽しめました。
ですので、わかんなくてもいいっす。


ただ、これだけはわからないともやもやするポイントがあるので、ヒントを出しておきます。


終盤、ある人物がある人物にある質問をします。
その質問に、ある人物は明確な答えを返しません。


えー、うやむやなままなのかよー、とふてくされないで!
当サイトはちゃんとケアしております。
答えはこの記事のいちばん最初に書いてあります!

 


2020年現在からみるとキャストのガチさすげえな度☆☆☆☆☆
数々のヒット作で主演を務めている大泉洋


半沢直樹」で大人気俳優に上り詰めた堺雅人が助演。


名脇役としての地位を確立しつつあった佐々木蔵之介も今では主演作を抱えるほどの人気俳優。


90年代からずっと人気女優だった常盤貴子


それにほんのチョイ役ですが、無名時代のムロツヨシが出てます。


登場人物はけっこう多いのですが、ほんとうにうまいひとしか出てません。
あまり予算は高そうに見えないのにこの絶妙な配役。
今この陣容を集めるのはほぼ無理でしょう。


キャスティングを決めたひとの有能さやばいと思いました。