2019年日本映画。
監督:新海誠
・序盤のかんたんなあらすじ
舞台は東京。
どういうわけか例年になく、雨ばかり降っている。
どこかの離島から東京に家出してきた帆高は、仕事を求めて何日も街をさまよううちにマクドナルドでバイトしている少女陽菜と出会う。
雨ばかりで仕事探しに難航していた帆高は、陽菜が恵んでくれたハンバーガーをとくにおいしく感じるのだった。
結局まともな仕事は見つからなかったので、フェリーで出会った須賀という怪しげなフリーライターのところでバイトすることになった。
須賀にこきつかわれつつも順調にバイトをこなすなか、陽菜と再会する。
陽菜はポン引きにつれられて風俗店に入ろうとしていた。
強要されていると誤解した帆高はポン引きともめごとになり、東京に来たばかりのときに偶然拾った銃をぶっ放してしまう。
これを機に親しくなった陽菜が「見せたいものがある」と言って天に祈ると、なんと空が晴れていく。
陽菜は巷で噂の100%の晴れ女だったのだ。
弟の凪と2人暮らしで風俗嬢になろうとするほど困窮している陽菜を助けるために、帆高は晴れ女で商売することを思いつく。
雨続きの東京では晴れを切望しているひとが多く、晴れ女ビジネスはまたたく間に軌道に乗るのだが……。
――ネタバレ注意!――
地味に騙された度☆☆☆☆☆
新海監督といえば言うまでもなく「君の名は。」ですね。
前作はおもしろかったのですが、お話自体は単純でわかりやすく、意外性がほとんどありませんでした。
だからこそ大ヒットしたのでしょうけれども、驚きという点では弱かったです。
マジでCMを見たときに予想したとおりにしか話が進まなかったので、すこしだけ退屈に感じたのを覚えております。
嘘じゃないです!
ほんとですって!
ほんとに〇〇が〇〇〇〇っているだけじゃなくて、〇〇も〇〇ているんじゃね?と予想してました。
あ~ネタバレになるからこれ以上言えね~!
ところが本作は陽菜さんが年下とかぜんぜん気づかなかったですし、東京水没エンドとかまったく予想外でした。
銃や警察関連のくだりの描写はちょっとアホっぽいんですけど、前作に薄かった驚きという部分をあえて増やそうとしたのかなと思いました。
「天候系魔法使いはだんだん体が消えていくとかラノベみたいな設定」と自分で言ってたのに、まんまそのとおりだったのも驚きの展開でした!
天候系魔法使いやばすぎ度☆☆☆☆☆
雷系魔法の破壊力は当然のこととして、東京水没はやばいですね。
東京ディズニーランドは水族館に転向せざるを得ないでしょう……。
あ、あれは千葉か!!!
じゃあぜんぜん関係ないっすね!
完全にオナニーやめちゃった度☆☆☆☆☆
「君の名は。」を観たとき新海ファンのわたしは、ラストシーンでやらかすかどうかだけに注目していました。
新海監督はデビュー作からずっと「忘れられることへの恐怖」ばかりを描いてきた作家なので、作品は鬱エンドばかりで観終わったあとハッピーな気分になれないものでした。
悪くいえばオナニー、良くいえばこだわりが強い監督でした。
というわけで一部のオナニー好きからは強烈な支持を得ていましたが、興行収入にはぜんぜん結びついていませんでした。
それでもめげずにオナニーを見せ続けてきた新海監督ですが、なんと「君の名は。」は東宝が大プッシュして宣伝しまくり、上映館も桁違いに多かったのです。
わたしも初日に観に行きましたが、もちろん満員でした。
「君の名は。」(いちいち。打つのめんどくせー)でも「忘れる、忘れられる」というテーマが扱われていたので、満員のお客さんの前でオナニーかましてドン引きされるかどうかゾクゾクしながら観ていましたが、結果はご存じのとおりです。
今作もハッピーエンドなので、オナニーやめちゃいましたね。
まあ気持ち悪いもんな~他人のオナニー。
たまーになら見せてくれてもいいんですけど(チラッ)