『ものがたりいちば』

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「ザ・シークレットマン」の感想

現職のアメリカ合衆国大統領を辞任に追いやった世界一有名な盗聴事件の顛末。

 

2017年アメリカ映画。ジャンルはサスペンス伝記映画。
監督はピーター・ランデズマン
主演はリーアム・ニーソン


伝記映画ですのでネタバレうんぬんはありませんが、むしろネタバレが必要なレベルでわかりにくいです。


とりあえず「ウォーターゲート事件」の話です。

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
1972年アメリカ、ワシントンDC。
長年FBIの長官を務めたフーバーが死んだ。


副長官のマーク・フェルトリーアム・ニーソン)は、自分が長官に昇格するものだと思っていたが、時の大統領ニクソンが長官代理に任命したのは、FBIでの捜査経験もないグレイだった。


30年に及ぶ捜査官としての経験をもつフェルトは、この人事に不満と不信感をもつ。


そんなおり、アメリカを震撼させる大事件が起こる。


民主党の党本部が置かれたウォーターゲートホテルに侵入し、盗聴器をしかけた男たちが逮捕されたのだ。


新任長官代理は素人同然なので、実質的なFBIのリーダーとなったフェルトはさっそく捜査を開始した。


逮捕された男たちは、元FBI、元CIAの局員という経歴をもっていたことが明らかになり、さらに事態は混迷を深めていく。

 

ただのパパラッチなどではなく、なんらかの組織的黒幕の存在が匂うからだ。


そして、民主党と対立関係にある、現政権の共和党陣営――ホワイトハウスの関与が疑われた。
フェルトはすぐに「大統領の起訴」までを視野にいれた。


だが、グレイ長官代理は、突如としてフェルトに捜査の中止を命じる。


大統領に任命された人物が、大統領への捜査をやめるように圧力をかけてきたことに、フェルトはますます確信を深めた。


「大統領はクロだ」


とはいえ、表立っての捜査はもはやできない。
フェルトは、ひそかにマスコミに情報を流し始めるのであった。

 

 

重苦しい度☆☆☆☆☆
だれも信用できません……主人公のフェルトすら……。

政治劇こわい。


音楽が重々しく、暗い夜のシーンが多いです。
けしてハッピーな気分にはなりませんので、ご注意を。

 

 

理解力が足りない度☆☆☆☆☆
あ、わたし自身の話です。
誰がどういう意図でなにをしているのか、わかりづらかったです。


誰がほんとうに誠実な捜査官なのか、愛国者なのか、それとも自分の利益のためにやっているのか、よくわかりません。


たぶんわざとそういう演出をしているのでしょうし、それが緊張感を生んでいます。
疲れますけど、集中できます。

 

 

邦題つけるのって難しいんだね度☆☆☆☆☆
この題名じゃなにもわかりませーん!
興味もひかれませーん!


何年も前に「アナと雪の女王」という映画が日本で大ヒットしましたが、あの映画の原題は「Frozen」です。


あぶないところでした。


凍ってる?

そんな題名だとさすがにあれだけのヒットは望めなかったでしょう。


アメリカ本国では微妙にコケたそうですが、題名がよくなかったんじゃないでしょうか。
邦題つけたひと、グッジョブですね。


本作はちょっと、グッジョブとは言えないかもしれません。

 

 

 

ピリピリしたサスペンスや歴史ものが好きなひとにはおすすめできるかもしれません。