『ものがたりいちば』

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「T2 トレインスポッティング」の感想

時代を彩ったジャンキーたちの同窓会。

 

 

2017年イギリス映画。ジャンルはクライム中年。
監督は前作に引き続きダニー・ボイル
主演もユアン・マクレガーが続投。


1996年公開「トレインスポッティング」の続編です。ネタバレが影響する映画ではないでしょう。
同窓会ムービーですので、できれば前作を観ておいたほうがいいです。

 

 

・前作のかんたんなあらすじ
舞台はおもにスコットランドエディンバラ
エジンベアじゃないよ!


マーク、スパッド、サイモン、フランクのワル仲間4人は薬物と犯罪にまみれた青春を送っていた。


4人は悪だくみをして大金をせしめるのだが、マークは仲間に分け前を渡さず、国外に逃亡したのだった。

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
20年ぶりに故郷エディンバラに帰ったマークはスパッドやサイモンと再会する。


じつは20年前とんずらをこく前にスパッドにだけは分け前を残していたのだが、出し抜かれたサイモンはいまだに恨みをもっていた。


とはいえ元々幼なじみの親友なので、複雑な感情を抱きつつもサイモンはマークに商売をもちかける。


いっぽうそのころ殺人罪で20年間服役していたフランクが脱獄していた。


フランクはサイモンからマークが帰国していることを聞き、復讐をたくらむ。
4人の元ジャンキー仲間の再会はどのようなケミカル反応を起こすのだろうか?

 

 

じつは今もジャンキーです度☆☆★★★
裏切りの主人公マークは薬物を絶っていますし、服役していたフランクも当然クリーンです。


優しいけどダメなスパッドは相変わらずヘロイン中毒でしたが、物語の最初にやめました。


サイモンはヘロインをやめて、コカインでぶりぶりにキマってます。


というわけで3人がシラフですので、前作で多用されたジャンキー視点のサイケデリック演出はほとんどありません。


前作は薬物描写が話題になったカルトムービーですが、今回薬物はおまけ要素です。
頭のおかしなジャンキー描写が好きだったファンには残念ですね。

 

 

世界一かわいい、チェックのスカートを生み出した偉大な国度☆☆☆☆☆
それが物語の舞台、スコットランドの最大の功績でしょう。


あ、すみません。
スカートっていうとスコティッシュは怒るらしいです。
スカートじゃなくて、あれはキルトです。


スコットランドがなければ日本の女子高生の制服もバーバリーも存在しなかったのです。
なんと偉大な発明であることでしょうか……。


ちなみにこの映画とはぜんぜん関係ないです。
前作は制服の女子中学生がメイン張ってたので!

 

 

同窓会度☆☆☆☆☆
この映画はかなりヒットしたようです。
アマゾンの☆評価も高かったです。


サブカル全盛期の時代にカルト的人気だった前作をリアルタイムで観た世代はともかく、現代の映画として特筆するべきものは発見できませんでした。


元ジャンキーの中年犯罪者たちがしょぼい内輪揉めしてるだけですからね。
前作の予習をしないとたぶんキャラの理解もできないでしょう。


そして、前作を観てピンとこなかったひとは、おそらく今作もピンときません。


なつかしさ、ノスタルジー、同窓会……。
まあ、アウトローの老いを描いたファンムービーですね。

 

わたしからは以上です!