みんな大好き心優しき大男……。
2015年アイスランド・デンマーク映画
監督:ダーグル・カウリ
主演:グンナル・ヨンソン
序盤のかんたんなあらすじ
空港職員のフージは43歳で、身長180オーバー推定体重150キロという相撲取り体型。
おまけにハゲています。
フージは年老いた母と同居の独身です。
母は彼氏に立ちバックでパンパン突かれたりしてます(笑)
フージの趣味は戦争シミュレーションゲームとサバゲー(ミリタリーコスでペイント弾を撃ち合うやつ)、音楽はヘビメタ一択。
あ……お察し……当然童貞です。
もちろん、職場ではイジメられています。
まあまあきついイジメです。
でもやり返しません。
母と彼氏のいる自宅にはいたくないのでしょうか、ほぼ毎日ドライブと称して家を出て、埠頭に車を止め、ラジオを聞いて時間を潰します。
毎週同じタイ料理レストランでパッタイを食べます。
もち、ひとりです。
そんなリピートの毎日を送るだけですが、フージは優しい大男です。
近所に住んでいる、友達のいないかわいい幼女と遊んであげます。
当然、通報されます(笑)
会うひとほぼすべてに変質者扱いされます。
こんなにいいやつなのに世の中どうなってんだよ!?
そんなフージを見かねてか、母の彼氏が余計なおせっかいをしてきます。
誕生日プレゼントとして、ダンススクールの体験券を渡してくるのです。
母の彼氏の顔を立てるために、しぶしぶダンススクールに行ったフージはシェヴンという女性と出会いました。
それから、フージのかわり映えのしない日常に劇的な変化が起こるのでした……。
―――ネタバレ注意!―――
親友にならずにいられない度☆☆☆☆☆
フージは親友のモルドゥルとおそらく長い付き合いなのでしょう。
モルドゥルは妻子持ちなのに、フージとの戦争シミュレーションゲームを優先したり、いっしょにサバゲーをやったり、フージがシェヴンと出会った後に適切な助言を与えたり、親友度マックスのいいやつです。
フージを批判したり突き放したりしません。
つらいとき、いて欲しいときに、いつもそばにいてくれる、最良の友人です。
こういう友人を持ちたいものですね。
邦題考えたひとのフージ愛やばい度☆☆☆☆☆
原題はどうやら「フージ」みたいです。
よく洋画にあるわかりやすいけど、内容がわからん題名です。
「好きにならずにいられない」ってさすがに意訳しすぎじゃ……?
どうやらエルビス・プレスリーの曲の題名みたいです。
歌詞を読んでみましたが、この映画と重なる要素は感じられませんでした。
そんな甘いストーリーじゃないですし……。
邦題の担当者がフージを好きになってしまったんでしょうね……わかります!
わかるんだけど、そのラストはさすがに……度☆☆☆☆☆
安易なハッピーエンドはファンタジーになっちまうので、クリエイティブな監督が嫌うのはわかりますけど……。
でも、いやですねーこの終わり方!
ほんとうはあるんでしょう?
ディレクターズカットでフージがハッピーに終わるありきたりなエンドが!
はよ出して!!!