『ものがたりいちば』

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映画「空母いぶき」の感想 根本的な部分が惜しい!

 

2019年日本映画
監督:若松節朗
主演:西島秀俊

 

この記事はたぶん3分くらいで読めます。

 目次です。

 

 

序盤のかんたんなあらすじ


12月23日未明、日本の領土初島に謎の武装集団が上陸、占拠した。


政府はただちに事態に対処するために近海を訓練航行中だった空母いぶきを中心とする護衛艦群を初島に向かわせる。
しかし、事態はさらに拡大する。


初島を占拠した武装集団は東亜連邦の正規軍であり、空母を含む新たな機動部隊が護衛艦群に接近しつつあったのだ。


戦力は敵のほうが上、しかも自衛隊専守防衛の理念から先制攻撃をしかけることはできない。


危急の事態に政府の判断が遅れるなか、敵潜水艦からいぶきに向けてミサイルが放たれるのだった……。

 

 

 

―――ネタバレ注意!―――

 

 

 

コンビニのシーンいらない度☆☆☆☆☆


いらないでしょ(笑)
必要性ゼロです。


軍事、政治、報道の視点から連動する物語が描かれましたが、コンビニだけ浮いてます。
緊張のシーンが続いて観客が疲れるのを懸念したのかもしれませんが、その分上映時間が長くなってしまっています。


コンビニをカットすれば2時間に収まったんじゃないでしょうか。
市民視点を入れたかったのだとしても、集団ヒステリーを起こして買い占めに走る人々を描く必要などあるのでしょうか?


東京のひと~バカにされてますよ~w
さすがに離島が占領されたくらいで東京でパニックは発生しないと信じています!

 

 

 

圧倒的夜度☆☆☆☆☆


戦闘の大半が夜のシーンでしたが、これはCGを多用する映画にありがちです。
真昼間だとCGの粗が目立っちゃうので、暗くてよく見えない夜に逃げるんですね(笑)。


怪獣とかクリーチャーの出てくる映画は暗くてなにが起きてるのかようわからないシーンがけっこうあります。
特撮映画作るならビビってないでしょぼいCGをちゃんと見せて、どうぞ!!!


シン・ゴジラ」は度肝抜かれるくらいしょぼいCGを堂々と真昼間に見せても大ヒットしてましたよ!


正直あれだけ暗くしてもミサイルや戦闘機などのCGの粗は隠せていなかったですけど、戦闘シーンにたっぷり尺を取って現代のハイテク戦を見せてくれたので、わたしは満足しました。


潜水艦戦、艦隊戦、戦闘機の空戦、これだけ豪華な戦闘描写は最近の邦画には珍しいんじゃないでしょうか。


なお軍事的なリアリティはぜんぜんわかりません!
わかりませんが、リアリティゼロの架空国家を相手にしている時点で、たぶんリアリティを気にしたら負けだと思います(笑)


CGを多用せざるを得ない題材に挑んだ時点で制作陣の心意気がすばらしいと思います。

 

 

 

世界の人々はそんなに関心をもたないと思う度☆☆☆☆☆


本田翼の願いには残念ですけど、軍艦が1隻燃えているくらいで世界の民衆は関心を持たないでしょう。


先進国が侵略されるのは世界秩序の異常事態ですので、政治家や軍人、報道は大いに危機感を抱くでしょうけど、たぶん民衆はあいかわらずお気に入りのユーチューバーの動画を見てると思いますよ!

 

それにしてもなぜ侵略してくる国が原作の中国から、わけわからん架空国家に変更されたんでしょうか。
そんな忖度をしてもどうせ中国じゃヒットしないってばよw