『ものがたりいちば』

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もう一度観たい名作ドラマ「アンナチュラル」5話の感想

ネタバレありますご注意を!
わたしは放送時リアルタイムで観てました。
今回は3年ぶり2度目の観賞です。

 

 

UDIラボ騙される

 

中堂さんのパワハラのせいで記録員の坂本さんがやめてしまったため、UDIラボの解剖業務が滞ります。
中堂さんは「なぜやめてしまったんだ坂本……」と困惑しております(笑)


数年前恋人を殺され、自分で解剖し、今でも犯人を見つけるためにUDIで働いているという壮絶な背景がある中堂さんですが、暴言やパワハラは嫌がらせではなく天然のようです。
自覚がない、いちばんタチ悪いやつです。


解剖能力が下がっているので司法解剖案件を断ることにしたUDIに今回持ちこまれた遺体は、わざわざ青森から持ちこまれたものでした。
依頼人は鈴木という青年で、解剖を希望する理由は溺死した妻が『自殺』したのか『事故』だったのかを特定していほしがっています。


自殺だったら見捨てられたということになりますから、たしかに気になるところですね……。
溺死はあくまで溺死ですので、自殺か事故か特定するのは困難のようですが、とりあえず腹をかっさばいてみることにしました。


しかし解剖を始めてまもなく、葬儀屋の木林と所長が解剖室に飛び込んできます。
なんでも遺体は葬儀場から盗まれたもので、やったのは鈴木青年だそうです。


2人はただの恋人で、夫婦ではなかったのですが、遺体の名字も偶然鈴木だったので身元確認で気づかなかったのです。
これは死体損壊やっちまったなぁ(笑)

 

 

こっそりお手伝い


というわけで、執刀医のミコトと所長は速攻で警察に土下座しにいきます。
とはいえUDIは鈴木青年に騙された立場ですのでお咎めなし、鈴木青年も遺族が訴えなかったので釈放されました。


すると、こんどはどうしても死の原因を知りたい鈴木青年がミコトたちに土下座します(笑)
土下座されても無理なものは無理、とミコトは断ろうとするのですが、恋人の死の原因を知りたがることを誰よりも理解できる中堂さんが勝手にやっちまいます。


なんと遺体から肺を盗んで保管していたのです(笑)
あかんこのラボすぐ潰れるw


やっちまったものはしょうがない、とミコトは中堂さんとともに検査をすることにします。
でもそんな違法な検査をラボでするわけにはいかないので、中堂さんの自宅に機具を持ちこんで秘密検査です。


機具が足りないので東海林や六郎を呼びつけたので、結局全員集合という形に。
中堂さんは鈴木青年に深く同情しているのでやる気まんまんです。
1晩かけて検査しまくった結果、遺体は他殺されたものという結論が出ました。

 

 

復讐の刃


ミコトの隙をついて中堂さんはその結論を鈴木青年に伝えます。
事故でも自殺でもなく他殺、という衝撃の結論を聞いても鈴木青年はあまり驚きません。
どうやらある程度想定していた結論であり、犯人に心当たりもあるようです。


犯人が現れるという葬儀場に急行しますが、中堂さんは止めません。
鈴木が会いに行った犯人は鈴木が愛した死んだ鈴木の同僚の女で、鈴木は女を包丁で一刺ししたあとなぜ鈴木を殺したのかと問います。


すると犯人の女は鈴木に鈴木が鈴木と交際して幸せそうにしているのが許せなかったと答えます。
おそらく犯人の女は鈴木に女として優越感を覚えており、その自分が結婚できないのに、鈴木が鈴木と結婚して真・鈴木になるのが許せなかったのでしょう。


だんだんわけがわからなくなってきたので、鈴木という名字のひとはなんとかしてください!(無茶)


身近にいる女が幸せになるのが許せないという身勝手な理由を聞いた鈴木青年は、ミコトたちの制止を無視してもう一撃くれてやりました。


というかみんな「だめー!」とか「やめろー!」とか遠くで立ち止まって叫んでいるだけで、止めには行ってません(笑)
ほんとにかなり遠くですw


まあ、相手は刃物を持って激怒しているやつですし……いざというときには自分の身がいちばん大事という描写ですね。
でもこれがリアルかというと、そうでもありません。


刃物を持った暴漢から赤の他人を助けようとした勇敢な人が刺されてしまうという事件は何度も起こっています。
つまりミコトは高い志と倫理観をもった解剖医ですが、勇敢なヒーローではない、という意図のある描写でしょう。


実際に鈴木青年を取り押さえたのは、葬儀社の木林さんでした。
有能で勇気もあるとかなかなかいいキャラだな?


結局犯人の女は助かりましたが、当然ミコトたちも警察の事情聴取を受けることになります。
せっかく復讐のチャンスをやったのにしくじった鈴木青年について中堂さんは「素人はダメだ」と呆れ気味。


そんな中堂さんの態度にあきれ返ったミコトは、中堂さんの恋人が殺された事件について詳しく話すように要求するのでした……。


ミコトが中堂さんの心境を理解しかけたとたん、また距離がはなれるというエピソードでした。