『ものがたりいちば』

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映画「アリー/スター誕生」の感想 レディ・ガガのプロモーションムービー

2018年アメリカ映画
監督:ブラッドリー・クーパー
主演:レディ・ガガ

音楽もので135分は微妙に長い……。

 

 

序盤のかんたんなあらすじ


アルコール依存症であるロックスターのジャックはライブの帰りに立ち寄ったバーでアリーという女性歌手と出会う。
無名のウェイトレスだが本物の歌唱力をもつアリーの才能に惚れこんだジャックはなかば強引に自分のライブで歌わせた。


すると、その場に居合わせた観客だけでなく、その動画も驚異的な再生回数を記録する。


その後もジャックのライブに同行するアリーに、大物音楽プロデューサーがマネジメント契約を申し出た。
この申し出を受けたアリーはまたたく間にスターへの道を駆け上っていく。


成功を喜ぶ2人は結婚するのだが、この頃にはジャックのアルコール依存症は深刻化していた……。

 

 

―――ネタバレ注意!―――

 

 

 

意外性ない度☆☆☆☆☆


意外性がないことを説明するのが難しいです……。
業界の大物が埋もれている才能を引き上げてスターにするという展開はよくあります。
いわゆるシンデレラストーリーというやつですね。


シンデレラは引っ張り上げたところで終わってますが、めでたしめでたしで終わりだと童話になってしまうので、現代劇では必ずひと悶着あります。
ビヨンセ主演の『ドリームガールズ』がほぼ同じストーリー展開ですね。


と思っていたんですけど、書いているうちに違うことに気づきました。
よう考えたらジャックが自殺して終わるなんてぜんぜん予想していませんでした。


この映画はリメイクのリメイクのリメイク(どんだけ好きやねん)らしいんですけど、オリジナルの『スタア誕生』でも夫が妻のために自殺して終わるようです。


自殺ねぇ……ふつうに別れればよかったんじゃないですかね……。
80年も前の映画と同じストーリー展開にする必要はないと思います。


グラミー賞の晴れ舞台でおしっこ漏らしてぶっ倒れるのはさすがに失態にもほどがありますけど、アメリカのセレブはそれに近い失態をしょっちゅうやってるじゃないですか(笑)


おしっこ漏らすのは犯罪でもなんでもないですし、そもそもジャックは病人です。
まあまあやばめの犯罪をやっても元気に復帰する人はたくさんいるわけですから。


マネージャーに追いこまれて愛する妻のキャリアのために自殺するなんてのは自己犠牲でもなんでもないので、ぜんぜん感動できません。


というわけで前言撤回いたします。
意外性はありましたが、いい意外性はありませんでした。

 

 

音楽性の違い度☆☆☆☆☆


カントリーロックって言うんですか?
明確な根拠はありませんけど、南部あたりの白人が好きそうだな、と思いました。
ジャックのファンはトランプ支持者っぽいです(笑)


いかにもレディ・ガガっぽい現代的なポップスを「下品」とジャックが評したことが根拠といえば根拠です。
「あんな下品な音楽が売れて、俺を歌わせないのかこの世の中は!」
みたいな妬みが自殺の一因に……ならないか!

 

 

レディ・ガガ歌うまい度☆☆☆☆☆


いまさらなに言ってんだこいつ(笑)

 

 

スポーツや音楽でスターに駆け上がっていく話は大好きなので、途中まではそこそこ楽しめましたし、曲もよかったですけど、最後の展開はぜんぜん響きませんでした。
あと、ちょっと長いです(笑)