『ものがたりいちば』

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もう一度観たい名作ドラマ「アンナチュラル」7話の感想

ネタバレありますご注意を!
わたしは放送時リアルタイムで観てました。
今回は3年ぶり2度目の観賞です。

 

 

殺人犯のストリーマー 

 

予備校講師を務める弟から法医学に興味のある白井という生徒がいると聞いたミコトは喜んで会いに行きますが、すっぽかされてしまいます。
なぜそんなに喜んだかというと日本には法医学者が170人くらいしかいないからだそうです。


新人候補を逃がしてなるものかと、電話番号を白井くんに教えるように弟に言いつけました。
呼び出されてすっぽかされたのに怒るどころか食い下がるとは、法医学業界の人材不足はかなりのもののようです。


翌日その白井くんからURLつきのメッセージが送られてきました。
そこにアクセスすると、白井くんと死体が映ったライブストリーミング動画が再生されたのです。


白井くんは死体の死因をリモートで鑑定するようにミコトに要求します。
もし期限までに判別できなければもう1人殺すという脅しつきです。


期限は視聴者数10万人……現在は数百人程度です。
白井くんは過激な配信で視聴者数を稼ごうとしている雑魚ストリーマーなのでした(笑)

 

 

高校へ


もちろんそんなわけはないので、ミコトたちは白井くんの高校に急行します。
映像で死体を見ただけで死因は刃物による刺殺とわかったのに、なぜ答えを出さずに高校に行くのでしょうか。


それは白井くんにはなにか意図があるとミコトが読んだからでした。
10万人という大勢の人の前で発表したい死因なのだ、と。


白井くんはストリーミングに乗ってしまう電話の会話を考慮して、ミコトをM先生と呼び名前を伏せる配慮ができていますし、なにか裏があると読んだのでしょう。


ミコトは学校関係者や警察への対応と視聴者への解説で忙しいので(笑)、東海林と六郎が学校に残った血痕を追って体育倉庫にたどりつきます。


そこには大量の血液が付着した体操用マットレスがありました。
犯行現場を土足で踏み荒らすとか鑑識官が激怒しそうです(笑)


白井くんは視聴者数稼ぎのために数万ごとにヒントを出していきます。
そのあいだ、教師や生徒への事情聴取が続きます。
やがて、白井くんと殺された横山くんがクラスの不良グループにいじめられていたことが判明します。

 

 

真相判明


犯行現場を詳しく検分した結果、ミコトはある事実にたどりつきました。
横山くんを殺したのは白井くんではなく、横山くんはいじめっこのナイフを盗んで自殺したのです。


いじめられっ子の2人は日ごろから復讐のために自殺をシミュレーションしていました。
白井くんは遊びのつもりでしたが、横山くんは本気だったのです。


殺人のフリをして視聴者を集めていたのは、このことを多くの人に知ってもらいたかったからです。


ミコトに言い当てられた白井くんは、自殺を止められなかったことを悔いて自分も死のうとします。
しかし自殺現場から血痕を追跡してきた中堂さんに説得されて思いとどまりました。


事件の翌朝、中堂さんはミコトに口の中に特徴的なマークのある死体の写真を何枚か見せて、自分の恋人を殺した犯人と同一犯による犯行だと語ります。
まだ野放しになっている犯人をいっしょに探してくれとミコトに頼むのでした。


六郎は宍戸の口車に乗せられて、中堂さんを殺人犯扱いしていましたが、白井くんを必死に説得する中堂さんを見て考えを改めたようでした。


いじめっこに濡れ衣を着せるための自殺の方法がだいぶトリッキーで笑ってしまいましたが、ドラマに出てきたホームズの『ソア橋』にも似たような自殺方法が出てくるそうです。


さらに他殺に見せかけるトリッキーな自殺はもともと実在の事件がモチーフになっているそうです。
実在の事件とはたまげたなぁ……。

 

それにしても白井くん『ソア橋』を読み上げちゃったらそれもうほとんど答えを教えているようなもんじゃないですか(笑)

 

まあ殺人をするつもりなどさらさらなかったので、殺人の予告はただの視聴者数稼ぎでしかなく、なんならミコトには答えを教えてもいいぐらいの気分だったのでしょう。