アマゾンプライムオリジナルビデオです。
目次です。好きなところから読めます。
過去編
タイタニックの続編
ウォルターの『ホームカミング』でのカウンセリングは2週目に入りました。
ハイディは過去の体験を語ってもらうカウンセリングのためにウォルターが記入した書類に『タイタニック・ライジング』という言葉を見つけて興味を示します。
『タイタニック・ライジング』といえば歴史的大ヒットを記録した『タイタニック』の続編なのですが、監督のジェームズ・キャメロンが離婚したときに版権を失い、そのせいでハリウッドメジャー作品として公開することができなくなったいわくつきの作品です。
結果的にインディーズ公開されたので観たことがない人が多いです。
内容は主人公のジャックが10代のスウェーデン美少女とセックスをしたり、ヒロインのローズが船長と浮気したりというセクシャルな要素が多いようです。
タイタニックが氷山と衝突したのも船長がローズと情事に励んでいたせいだった、というかなりアホ臭いストーリーのようです。
~のようです、というのはわたしも観たことがないからです。
じつはこの話はウォルターと同じ隊にいたレスキーという戦友の作り話だそうです。
レスキーは『タイタニック』が大好きで毎日のように観ていたベンジーという隊員をからかうために続編をでっち上げたのです。
すっかり信じてしまったベンジーはどうしても観たがって、ウォルターにしつこく聞いてきたので嘘だとバラしたそうです。
というのも嘘をついたレスキーが戦死してしまい、バラせるのがウォルターしかいなくなってしまったからでした。
この話が今後どうからんでくるのかわかりませんが、けっこう長い尺を割いていたから触れてみました。
(※追記:ベンジーとレスキーが逆になってしまっていたので、修正しました)
疑惑と妄想
ベンジーたちと同じくウォルターと同じ隊にいたシュライアは施設の職員が出す薬を飲んだフリをして捨てました。
シュライアは入所して4週目で『ホームカミング』のいろいろなことに疑問をもっていて、それをウォルターにぶつけます。
まずこの施設がフロリダにあるということを疑っています。
飛行場から施設に来るまでのあいだ、フロリダ州の標識を見なかったと言うのです。
食事にやたらとフロリダ名産のパイナップルを使った料理が出てくるのも、フロリダっぽさを強調してここをフロリダだと思いこませるためだそうです。
さらに本人が退所を望んだ場合、その希望が許可されるかどうかということも疑っています。
ウォルターが戸惑うなか、ヒートアップしていったシュライアは大騒ぎをはじめ、テーブルの上に乗ったため警備員に制止されました。
シュライアが疑っているように『ホームカミング』がなんらかの陰謀を行っているやばい施設なのか、それともシュライアは戦争のトラウマで被害妄想に陥っているのかはまだわかりません。
けれども、シュライアがそんなに疑うならとりあえず退所を希望してみればいいだけなのに、4週間もそれをしていないということは、今のところ被害妄想の線が強いと言わざるを得ません。
ただドラマとして考えると『陰謀はある』に決まってるんですよね(笑)
この件をハイディが上司に報告するとすぐにウォルターとシュライアを別室にするように命じられました。
シュライアは自室にカギをかけられてしまいました。
現代編
レストランでの仕事を終えて帰宅したハイディは母親と昔の話をします。
ハイディが『ホームカミング』を辞めたのはケガをした母親を看護するためだった、と国防省の男に言ったのと同じことを言いましたが、母親は「ケガをしたのはハイディが帰ってきてから2か月後」だと反論したのです。
これはおかしいですね。
ハイディと母親はお互いになにが事実か知っているはずなので、嘘をつく意味がありません。
もしかしたらハイディは何者かに記憶をいじられているのかもしれません。
国防省の男にウォルターを覚えていないと言ったことも嘘ではなく、ほんとうに覚えていないのかも?
ということは『ホームカミング』で行われていることは、兵士の記憶をいじる実験の可能性があります。
兵士から戦死した仲間や戦場でのつらい記憶を消して、ふたたびフレッシュな兵士として戦場に送りこめるようにするとか、あるいは映画『ジェイソン・ボーンシリーズ』みたいに冷徹な殺人マシーンに仕立て上げるとかが目的ですかね。
殺人マシーンのほうはともかく、前者は新しい兵士を補充すればいいだけなのであまり意味がなさそうです。
国防総省の男は報告がふわっとしすぎていたので、上司に調査の打ち切りを命じられました。
まだそんなにおもしろく感じてませんけど、もう1話だけ観ようかな……。