1988年アメリカ映画
監督:ジョン・ランディス
主演:エディ・マーフィ
先日、続編がアマゾンプライムで独占公開されました。
1を観ていなかったので、2の前に観てみました。
目次です。好きなところから読めます。
- 序盤のあらすじ
- ニューヨークの下町
- 定められた婚約に反発するリサ
- 古いしきたりにふりまわされる恋人たち
- どのへんに星要素があったのかわっぱりわからん度☆☆☆☆☆
- ザムンダ未開度☆☆☆☆☆
- このストーリーに続編いる?度☆☆☆☆☆
序盤のあらすじ
アフリカにある専制君主国家ザムンダ王国の王子アキームは21歳の誕生日を迎えた日、国王の定めた婚約者と対面することになります。
この国、めちゃくちゃ過保護です(笑)
王族は花びらの上を歩かなければいけないというしきたりがあるようで、アキームの前にはつねに3人の花びら撒き係がいます。
なんとアキームは生まれてから1度も自分でケツを拭いたことがありません(!)
さらに入浴のときにはおっぱい丸出しの美女が『おペニス』まで丁寧に洗ってくれます(笑)
ちなみにこの入浴係は性処理係もかねているようです。
さすが古代世界1988年!
性奴隷ギャグがおもしろかった時代なんすね~。
会ったこともない女性と結婚するということに不満を覚えているアキームですが、一国の王子ですからわがままを言えません。
いよいよ花嫁と対面することになりました。
現れたのは太ったおばちゃんです(笑)
と思ったらそれはフェイントで、本物の花嫁はスタイル抜群の美人でした。
家臣が祝福の歌を歌いあげますが、ひでえ歌詞です。
『お妃はなんでも殿下の思いどおりの性処理に使える道具』
さすが古代世界1988年!!
性奴隷ギャグがおもしろかった時代なんすね~。(2回目)
容姿はOKでしたが、2人きりで話してみると花嫁は生まれた頃からアキームの言いなりになるようにしつけられて育ったため、まったく自由意志がありません。
こんな頭空っぽの女を愛することはできないと思ったアキームは父王に自分で花嫁を探すことを直訴して、外の世界に旅立つことになります。
国王は意外にあっさり外国行きを認めますが、花嫁探しではなく、結婚前のお遊び『種まき』旅行だと思っているようです。
1988年?
このギャグおもろい?
というわけで、アキームは親友で武術指南役の家臣セミとともにアメリカのニューヨークに旅立つのでした。
―――ネタバレ注意!―――
ニューヨークの下町
未来の女王を探す旅なので、滞在先はニューヨークの『クイーンズ』にしました。
どうやらクイーンズはニューヨークでも下町のようで、アキームが持ちこんだ大量の荷物があっという間に盗まれます。
下町は泥棒だらけってひでえ偏見ですね(笑)
できるだけ庶民的な暮らしをしたいアキームはボロアパートに目をつけて部屋を借りました。
ネズミが散歩する汚い部屋ですが、日本人目線からすると広々とした1ルームでそれほどひどくは見えません。
居室を確保したアキームはセミとともにさっそく街に繰り出します。
地元で人気のナイトクラブを訪れるのですが、やべえ女しかいません。
悪魔崇拝者、セックス狂い、ニューハーフ……。
アメリカ女に抱いていた幻想をぶっ壊されて、落ちこんだアキームは、地元のおじいちゃんにまともな女性の居場所を尋ねました。
おじいちゃんに教えてもらった教会のチャリティイベントに赴き、そこで運命的な出会いを果たします。
チャリティを運営しているリサという美しい女性に一目ぼれしたのです。
リサは『マクドウェルズ』という実家のハンバーガーレストランで働いているので、アキームたちはさっそくそこでバイトしてお近づきになろうとしました。
マクドウェルズは名前からロゴからメニューまでなにからなにまで『マクドナルド』のパクリです(笑)
清掃係として働きはじめ、リサと少しずつ会話するようになっていくのですが、じつはリサにはダリルという恋人がいます。
ダリルは整髪料会社のボンボンで、典型的な嫌な金持ちです。
事あるごとにアフリカへの偏見を滲ませて、アキームを見下しています。
そんなダリルとの交際をリサはうすうす疑問視し始めているのですが、パパが金持ちダリルとの付き合いを歓迎しているので流されるままになっていました。
貧乏から成り上がったリサパパは「金!金!金!」という価値観の持ち主なのです。
ある日、ショットガンを手にした強盗が店にやってきますが、鍛え上げた武術でアキームが強盗を叩きのめし、危機を救いました。
この強盗は5回もきていたそうですが、「これでもう来ないだろう」とリサパパは満足げです。
いや、来ないだろうじゃなくてふつうに警察に引き渡せよw
このことでアキームの評価をあげたリサパパは、自宅のパーティに招待しました。
これで一歩前進、と思ったら招待客じゃなくてウェイターとして接待させるために呼ばれたのでした(笑)
定められた婚約に反発するリサ
パーティの場で、リサパパがリサとダリルの婚約を発表しました。
承知した覚えのないリサはダリルへの気持ちが消し飛んでしまい、庭で1人たそがれます。
親が勝手に婚約者を決めるという同じ境遇のアキームが共感を示すと、リサは急速にアキームに惹かれていきました。
チョロいなぁ~(笑)
アキームとリサはデートを重ね親しくなっていきます。
ある日アキームはリサを自宅に招いて手料理をふるまうことにしました。
貧乏だからひどい部屋だよ、とリサに念押ししてからボロ部屋に帰りつくと、部屋にはジェットバスやその他の高級品が溢れかえっております(笑)
しみったれた暮らしにうんざりしたセミが勝手に家具をアップグレードしていたのです。
貧乏設定がぶっ壊れてしまうので、アキームはセミからおこづかいを没収してリサを外の食事に連れ出しました。
教養と良識のあるアキームにリサが完全に落ちて、2人は初めてのキスを交わします。
いっぽうそのころ、おこづかいを没収されたセミは祖国の国王に窮状を訴え、100万ドル(笑)を送金するように頼む電報を打ちました。
数日後、ある人物がニューヨークを訪れます。
お供の者を大量に引き連れた国王陛下でした。
ちゃんと花びら撒き係もいます(笑)
古いしきたりにふりまわされる恋人たち
国王はアパートに行き、会いに来るようにとアキームに書置きを残し、つぎにマクドウェルズの店に向かいました。
対面したリサパパはそこで初めてアキームがザムンダ王国の王子であることを知り、歓喜します。
というわけであっという間にダリルはお払い箱になりました(笑)
リサとアパートにしけこもうとしたアキームは国王の来訪を知り、エッチな気分をぐっとこらえ、あわててリサを家に送り届けました。
するとリサパパの態度が豹変、大歓迎されます(笑)
リサパパは国王にアキームが家に来ているとチクりますが、様子がおかしいことを察したアキームはお暇して、国王の待つホテルに向かいました。
リサパパのあまりの豹変を不審に思ったリサが問いただすと『アキームが王子』であることをリサパパがばらしてしまいます。
欺かれていたことに不信感を覚えるリサに、来訪した国王が追い打ちをかけました。
「アキームは国に婚約者がいるから、おまえとの付き合いは『種まき』遊びにすぎない」
これを信じてしまったリサは家を飛び出します。
国王がリサの家にいると知って戻ってきたアキームは事の顛末を聞き、父母にリサを愛していると伝え、リサの後を追いました。
残された国王が「あんな娘に本気になるわけない」と失礼なことを言うと、さっきまでペコペコゴマをすっていたリサパパがキレちまいました。
リサパパをなだめるために国王は100万ドルの小切手を渡そうとしますが、リサパパはこの受け取りを断固拒否します。
いつも金の話ばかりしている成金野郎でしたが、娘を想う気持ちは本物でした。
さて、リサに追いついたアキームは弁明しますが、リサの反応はよろしくありません。
そこでアキームは「君のために王位継承権を捨てる」とまで宣言しました。
しかし、それでもリサの心を変えることはできず、アキームは失意のうちに帰国することになりました。
息子が本当にリサを愛していると知った国王ですが、ザムンダには取り決められた婚約者と結婚しなければならないというしきたりがあるのでどうしようもないそうです。
「それに、娘が断ったんだろ、どうしようもない」
まあごもっともです。
しきたりのために結婚できないのではなく、ふつうにフラれてしまったんですから。
女王は「しきたりなんか変えちゃえばいいじゃん」と軽いノリで返しますが、フラれたのでしきたりの有無は関係ないんですってば。
帰国したアキームの結婚式が開催されることになりました。
ベールをかぶった花嫁がバージンロードを歩いてきます。
アキームの前に立った花嫁がベールを脱ぐと、なんとリサではありませんか!
2人は無事愛を実らせて、結婚するのでした、めでたしめでたし!
……
…………
………………
え、ちょちょちょっと待って?
勝手に終わらせないでほしいです。
国王が結婚に関するしきたりを変えたのはわかりますけど、なんでリサは心変わりしたんでしょうか?
アキームは花嫁がリサだったことに驚いていたので、本人が説得したわけじゃありません。
国王が説得して連れてきたんだと思いますけど、なぜ国王がリサを説得できたのかよくわかりません。
アキーム以上に心変わりさせられる材料を国王が持っているとは思えないです。
……金か!?
そういえばダリルみたいなクソ野郎と文句を言いながらも付き合い続けていましたし、金持ちと結婚したいという内なる欲求に逆らえなかったのでしょう。
ふだんは金の亡者に見えるリサパパは意外にも金では動かない気骨の士でしたが、逆にふだん金に執着していないようにふるまっているリサがじつは亡者だったんですね~(笑)
いやー人間って表面からはわからないものですね……。
どのへんに星要素があったのかわっぱりわからん度☆☆☆☆☆
星の王子……ザムンダが星って意味なんですかね?
ザムンダ未開度☆☆☆☆☆
自由意志が尊重される自由の国から、性奴隷のいる専制国家に嫁いだリサは価値観の違いでかなり苦労すると思います……。
このストーリーに続編いる?度☆☆☆☆☆
きっちりきれいに終わっちゃってて続けられそうなポイントがないんですけど。
もしかして未開な専制国家にうんざりしたリサがアメリカに戻っちゃって、アキーム国王が追いかけてくるっていう筋書きですかね。
初老の2人のドタバタロマコメはあまり楽しくなさそうですけど(笑)
以上です!
続編の感想もありますので、よろしければどうぞ。