『ものがたりいちば』

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ドラマ「ホームカミング」シーズン2 5話『メートル』 ネタバレあらすじ感想

アマゾンプライムオリジナルビデオです。

 目次です。好きなところから読めます。

 

アレックスとウォルター


前回、アレックスが警察署にウォルターを迎えにきました。
アレックスはウォルターに『退役軍人を支援するNPOの職員』だと名乗ります。
ウォルターを査定するために話を聞きたい、と言ってスキンに連れて行きました。


ビールを注文して飲み始めると、わざとらしく腕まくりをして空挺部隊のタトゥ(シール)を見せつけます。
さっそくウォルターはそれに反応を示し「特技区分は?」と尋ねました。
おおっとミリタリー専門用語きたー!
アレックス、この質問を華麗にスルーw


査定(査定じゃない)を続けようとするとウォルターがキレそうになったので、アレックスは「特技区分は砲兵支援」と答えました。
さすが一流の詐欺師、下準備が完璧です。
シリアに派遣されて基地で後方支援をしていたとかなんとか巧みに嘘をつき、ウォルターを信用させました。


ウォルターは戦地でレスキーやシュライアとともに簡易爆弾の爆発に巻き込まれて負傷した以降の記憶がないから、なんの治療を受けのか知りたいと語ります。
この時点でもういろいろ間違ってます。
ウォルターはかつて簡易爆弾ではなく『地雷』だと語っていましたし、巻き込まれたのはレスキーだけです。


まあ『レスキーをいつもと違う車に乗せて死なせた』ことがウォルターのPTSDだったので、そこの記憶が残っているとハイディのやったことが本当になんの意味もなくなるので、不幸中の幸いでした。
アレックスはさりげなくウォルターから情報を引きだし『ウォルターがホームカミングという名前すら覚えていない』ことを知りました。


これにてミッションコンプリートです!
さっそくオードリーに連絡して、吉報を伝えました。

 

 

オードリーのビジネスチャンス


いっぽうオードリーはビッグビジネスをモノにするために、レナードを説得しに行きます。
農園ではレナードが部下たちに手作業でローラーの原料のベリーを根こそぎ引っこ抜くように指示していました。
国防総省のブンダに渡さないためです。


しかしこの動きをオードリーは読んでいました。
国防総省からの禁止命令文書を渡し、作業をやめるように仕向けます。
ひえー公文書偽造までやっちまったんですか……これじゃビジネスがうまく行ったとしてもバレたら刑務所行きですね。


ところが善良なる経営者の鑑レナードはぜんぜん気にしません。
「刑務所にぶちこみたいなら好きにしろ!」と作業を続けるように命じます。
そこでオードリーは咄嗟に「あなたじゃなく部下たちが逮捕されたらどうするんですか!?」と迫りました。
この間までパワハラを食らっていただけのただの受付係だったのに、もうアレックス流に染まってます。


部下を実質的に人質に取られたことで、今度は善良なる経営者の鑑であることがアダになってしまい、レナードは作業の中止を命じざるを得ませんでした。
とはいえせめてもの抵抗として、自分1人で作業を続けるという、本当にせめてもの抵抗でしかない行動に出ました(笑)


ひとまずベリーの畑を守ったオードリーはブンダと面会します。
てっきりホームカミングプロジェクトを大規模に再開するものだと思っていたオードリーは生産量アップを提案しますが、ブンダにやめるようにと言われます。
ブンダは前回も「あなたたちは売るだけ」とはっきり言っていたので、ちょっと飲み込みが悪いですね。
まあブンダが回りくどい言い回しをするのも悪いんですけど。


おそらくブンダもローラーの弊害を理解していて『ローラーをなんに使うか』という部分に国防総省が関与するのは得策ではないと判断しているのでしょう。
利用方法を顧客にゆだねれば責任を回避しつつ利益を上げられるので、ローリスクだとの判断です。
兵士のPTSD改善とかはどうでもよかったようです(笑)
なんで軍の高級将校が商売をしようとしているのかいまいちわかりませんが、そろそろ退役して天下りしたいのかな?


ブンダはローラーを宣伝するために影響力のある著名人を多数招いたパーティを開催しようと提案します。
2日後に開催という無茶ぶりにオードリーは困惑しますが、長年コリンの無茶ぶりに対応してきたので慣れたものです。
こういうときのやり方はやられた側として熟知しています。
部下に丸投げすればいいんです(笑)


というわけで部下たちと面談し、これまでさんざん見下してくれた同僚にはクビをちらつかせて格の違いをわからせてやり、比較的優しかった同僚にはパーティの責任者の大任を与えました。

 

 

しくじるアレックス


さて、ウォルターが『ホームカミング』のことをなにも知らないと確認ができた以上長居は無用とばかりに、アレックスは「彼女に呼ばれたから」と立ち去ろうとします。
これはまずい手でした。
感じよく接しすぎたせいか、ウォルターに「もっと飲もうよー」と引き止められます。
あまり強引に立ち去れば怪しまれてしまうので、しぶしぶ飲み会を続行することにします。


危機管理のスペシャリスト、一流の詐欺師アレックスも気のゆるみからミスをすることはあるようです。
仕事の用事で来たのにプライベートを口実に逃げようとしたら怪しいですからね。
「彼女に呼ばれたから」はまずい口実です。
しかし、結果的にスキンに残って話をつづけたことはいい判断でした。


アレックスは『ウォルターが事実追及をあきらめた』と勝手に思いこんでいたのですが、ウォルターはぜんぜんあきらめておらず、閲覧申請の返答を待つ気まんまんです。
それどころか8週間も待っていられないので、ガイスト社に乗りこむと言いだしました。
ブンダが入り浸っているところに行かれて万が一鉢合わせになったら最悪なので、アレックスは全力で阻止にかかります。


過去にとらわれていないで前を向くようにとたしなめますが、ウォルターは聞く耳を持ちません。
そこであの写真を取り出し、「こいつは逮捕された」「こいつは精神病院送りになった」と1人ずつ顔に×をつけていきます。
そしてウォルターと同じ狙撃兵で性格も似ていると設定した人物に「こいつは自殺した」と×をつけて脅しました。


でたー心配しているフリして脅す手法w
普段はこの手が有効だったのでしょうが、それが通用してきたのは相手が普通の状態だったからです。
失うことを恐れさせて言うことを聞かせる手法ですが、ウォルターは『すでに失っている』人間です。
記憶を失った人間がそれにどれほどこだわるかという想像力が足りなかったのでしょう。


ウォルターは完全にぶちギレてしまい、店を出てしまいました。
口論を心配した店長に「くたばれ!」と暴言を吐いてアレックスはモーテルの部屋に戻りました。
オードリーから電話がかかってきても『失敗した』と言えずに困っていたのですが、会話のなかで自分が今ローラーを持っていることを思いだします。


そして、なぜかスーパーでメロンを買ってきました。
あの流れでメロンを差し入れするのは不自然すぎるでしょw
以上です。