『ものがたりいちば』

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アニメ「進撃の巨人」ファイナルシーズンEP14 73話『暴悪』ネタバレあらすじ感想

もうすぐ原作が完結するアニメの感想です。

 目次です。好きなところから読めます。

 

不可解なエレンの言動


前回、フロック率いるイェーガー派がレストランを制圧してハンジたちを拘束しました。
ガビの面倒を見ていたミカサとアルミンのもとにエレンがやってきて手のひらの傷をアピールし『いつでも巨人になれるぞ』と暗に脅します。
エレンの残虐さを目の前で目撃しているガビは震え上がってしまいましたが、まだエレンのことを信じたいミカサたちは困惑を隠せません。


アルミンが「エレンはジークやイェレナに操られているのでは?」と口にすると、エレンは完全に自由意志で動いていると反論します。
さらにエレンはアルミンがおさわり厳禁のアニキャバに通い詰めていることを咎めます。
9つの巨人の継承者には歴任者の記憶が入りこむことから、アニに恋をしていたベルトルトの記憶にアルミンは影響を受けていると指摘しました。


「敵国兵に恋をする敵国兵に操られているのはおまえだ」
とエレンはアルミンを糾弾するのですが、ここは原作よりマイルドな流れになってました。
なにしろ原作ではアルミンは『クソの役にも立たない』と言われてましたからね(笑)


次に矛先が向くのはミカサです。
エレンは「アッカーマン一族は王の命令を聞き守るために作られた」と言って、子どもの頃に山荘で死にかけたときにエレンがミカサに「戦え」と命令したことでその血が目覚め、以後本能に従ってエレンを守っているだけだと明らかにしました。


そしてミカサは意志もなく命令に従うだけの奴隷や家畜同然だと罵倒し、「ガキの頃からずっと嫌いだった」とあまりにもひどい言葉を投げつけます。
これにはミカサはショックを受け、アルミンが激怒しました。


しかし、エレンに飛びかかろうとするアルミンをミカサは咄嗟にテーブルに組み伏せてしまいます。
今まさにエレンが言ったことを証明するかのようです。
それ見たことかとミカサイジメを続けるエレンにアルミンが今度こそ鉄拳制裁を与えますが、その後ボコボコの返り討ちにされました(笑)


アルミンは「ミカサを傷つけるようなことを言ってなんの意味があるのか」と視聴者も疑問に思っていることをエレンに聞きます。
その答えはこのあとすぐ!――では残念ながらありません。


なぜエレンがミカサを傷つけアルミンをボコボコにしたのかが判明するのは、だいぶ後のことになります。
たぶんアニメだと10話くらい後かな?
そのころにはこの疑問自体を忘れていることでしょうけど、たぶん思いださせてくれるはずなので安心して忘れられます(笑)


目的を遂げたので、エレンはミカサたちとガビを連れてシガンシナ区に向かいました。

 

 

巨大樹の森にて


いっぽう、巨大樹の森でジークの監視を続けているリヴァイは、ザックレー総統暗殺とイェーガー派のクーデターを知り、ジークを始末する腹を決めました。
ピクシス司令は始祖を持つエレンを従順な兵士に食わせるつもりですが、リヴァイはそれには反対です。
今まで大勢の部下や仲間たちがエレンを守るために死んでいったからです。


イェーガー派が始祖を私物化するのを防ぐには、始祖か王家の巨人どちらかが欠けていればいいので『ジークをイェーガー派に食わせる』ことに決め、部下に命じてピクシス司令に使いを送りました。
司令からの返答が来たらすぐに実行するつもりだったようですが、ジークのほうが一枚上手でした。


ささーっと逃げだすと、訝しむリヴァイの前で叫んでみせたのです。
すると、リヴァイの部下たち総勢30名が無垢の巨人になってしまいました。
なぜか任務中の兵士たちに支給されたワインのなかにジークの脊髄液が入っていたのです。
さらに『脊髄液を飲めばすぐに体が硬直する』というのがジークの嘘だったことをリヴァイは知りました。


それにしてもジーク脊髄液を抜かれすぎ(笑)
ジークは兵士を安心させるために自分の脊髄液入りのワインを飲んだのかな……?


それはさておき巨人に乗ってジークは逃げだし、リヴァイは元部下の巨人の群れのなかに取り残されてしまいます。
いったん距離を取ろうとしましたが、この巨人は動きが早く引き離せません。
どうやら精鋭の調査兵の高い身体能力を引き継いでいるようです。
そのことでリヴァイはまだ部下たちが巨人のなかにいることを確信しました。


ここまですべての策がハマってまんまと逃げおおせたつもりのジークは気持ちよくなっちまって「自分の力を過信したのが過ちだよ、リヴァイ」などと勝ち誇っておりますが、すぐに血まみれのリヴァイに追いつかれ「どうして俺から逃げられると過信しちまったんだ?」と逆に煽られてしまいます(笑)


ビビリあがったジークはあわてて獣の巨人になりますが結果は知れてます。
無垢の巨人の体をちぎって投げるのですが、岩の散弾ほどには機能しません。
枝を切って囮にするというリヴァイの戦法に崩されて雷槍をぶち込まれ、あえなく巨人から吹っ飛ばされてしまいました。

 

 

どんどんかっこよくなるフロック


クーデターの波は訓練兵にも押し寄せます。
覚醒状態のフロックはハンジを連れて訓練兵の支部を訪れ、そこをイェーガー派の拠点として接収すると宣言しました。
たまたま居合わせたシャーガス教官が止めようとするのですが、フロックに命じられた訓練兵全員からボコボコにされてしまいました。


人望なさすぎワロタ。
と言いたいところですが『逆らえば過激なイェーガー派になにをされるかわからない』という訓練兵の恐怖を利用したフロックの人心掌握術に軍配が上がったのでしょう。
こうして兵員の増強に成功したフロックはハンジを連れてジークの拘留地に向かいました。


シガンシナ区に到着したエレンは、ミカサたちを牢屋に監禁してジークを待つのでした……。

以上です。