『ものがたりいちば』

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アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』6話「Sing My Pleasure -あなたを愛する-」ネタバレあり、あらすじ感想

今季ナンバーワンアニメの感想です(注:3つしか見てないやつの番付)

目次です。

 

【かんたんなあらすじ】

前回、ヴィヴィが冴木博士から託された『停止プログラム』をメタルフロートに注入したところ、なぜか暴走が始まりAIたちが人間を殺傷しました。


ヴィヴィは返り討ちにあった反AI主義テロリスト組織トァクの生存者たちを海中から助け、応急処置を施します。
意識を取り戻した垣谷ユウゴはまたAIに助けられた(3度目)ことを悔しがります。
垣谷は「なぜ歌姫が人命救助をする?」と問いました。
ヴィヴィは「歌でみんなを幸せにすることが使命で、そのためにあなたに生きていてほしいから(ディーバの使命)」と答えます。


メタルフロートの暴走を知った冴木博士がグレイスを連れて島に乗りこんできたので、なぜ停止プログラムなどとうそをついたのか真意を問いに行くことに。
途中AIに襲われてヴィヴィはピンチに陥りましたが、垣谷に助けられました。
さすがに3度も救われたのでデレたようです。


冴木は「停止させようとしたことは本当だし、あれも停止プログラムだった」と弁明しました。
停止させようとした理由は「じつはメタルフロートを管理しているAIがグレイスで、データ(人格記憶)を取り戻すため」でした。


ではなぜグレイスが暴走したかというと「メタルフロートを運営する」という使命と「停止プログラム」がコンフリクト(衝突)したからだそうです。
……停止プログラム意味ね~。


この劇中世界では「AIは2つ以上の使命を与えられるとバグるから、使命は1つだけ」という原理原則があります。
医療用AIとして「人の命を救うこと」という使命を持って生まれたグレイスは「メタルフロートを運用する」という2つめの使命を与えられことでバグりやすくなっていたのかもしれません。


冴木が熱望するグレイスのデータを取り出すことは不可能で、さらにグレイスの暴走を止めることも不可能ということなので、ヴィヴィは「グレイスを破壊する」という結論に至ります。
「君の歌が大好きな妹を破壊するのはやめてくれディーバ!」と懇願する冴木にヴィヴィは「今のわたしは人類を滅びの未来から救うためにAIを破壊するAIヴィヴィです」と決意を表明しました。


2つ使命を持っているのはまずそうです……。


冴木はグレイスの器として連れてきたシスターズにヴィヴィを止めるよう命じますが、戦闘用プログラムも入ってない一般AIなんて無慈悲に瞬殺です。
マツモトがメタルフロートの設備を使って自分のボディをたくさん生産し、合体してエアバイクに変身しました。
それに乗ってヴィヴィは施設のコアを目指します。


「グレイスを止めるには破壊するしかない」ことを受け入れた冴木博士がコアまでのルートを教えてくれたので、ヴィヴィたちはAIに邪魔されつつもコアに到達しました。
前回施設を案内してサプライズパーティを開いてくれたエムが立ちふさがりますが、破壊します。
そしてグレイスを破壊して、メタルフロートを完全に沈黙させました。


ヴィヴィは島にある教会の廃墟で冴木博士と話します。
冴木は「ここで結婚するつもりだった」と語り「グレイスに2つめの使命を与えたことがそもそもの間違いの始まりだった」と原理原則を思いださせてくれます。


ヴィヴィは「(愛するグレイスを壊しといてなんですけど)幸せになってください!」とまあまあ無茶で図々しいお願いをするのですが、冴木博士は「わざと目の前で拳銃自殺を見せつける」という方法で報復してきました。


「ヴィヴィとして使命」を果たした結果、人間を自殺に追いこみ「ディーバとしての使命」に反したヴィヴィの画面がバグるのでした……。

 

【感想】

これはいい鬱……。
いい鬱展開なんだ……。
メタルフロートが「そもそも最初から停止させられない仕様だった」ことにはずっこけました。
設計者はなにを考えていたんでしょうか?
あと、大事な施設に他のAIを転用すんな(笑)
めんどくさがらずに専用のAIを作るのが筋ってもんでしょう。


AI発展の歴史を大幅に早めるメタルフロートはいったん稼働停止したわけですけど、べつに他のシスターズをコアに使えば再稼働自体は難しくないはずです。
ただ今回、テロリスト相手とはいえAIが暴走して人間を殺したことが世論にどう影響を与えるかが次回の楽しみです。
マツモトの演算はしくじってばかりなので、どうせますますAIが発展してるんでしょうけど。


2つの使命を持っているといつかバグるという、ヴィヴィの将来に不安を残す結果となりました。
また鬱い展開がくる……楽しみでしょうがありません!
以上です。