『ものがたりいちば』

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アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』7話「Galaxy Anthem -歌でみんなを幸せにするために-」ネタバレあり、あらすじ感想

祝:初めてマツモトの予測が外れなかったアニメの感想です。

 目次です。好きなところから読めます。

 

【かんたんなあらすじ】

前回、冴木博士の自殺を目の当たりにしたヴィヴィはバグりました。
フリーズしてしまったヴィヴィは再起動され、それ以前の記憶がない状態です。
今回はあれから40年ほど経過しているようです。


この40年ヴィヴィは歌姫ディーバとしての使命に邁進し、メインステージを満員にするほどの大御所になりました。
性格も再起動前とはずいぶん変わっていて、ポジティブで活発、コミュニケーションが巧みになっています。


記憶がないように見えますが、「人間とAIの戦争を止める使命を持った」ヴィヴィとしての活動で出会った人(AI)たちの言葉を持論として引用しているので、データのどこかには記憶されているようです。


メタルフロートが暴走して人間に死傷者が出たことはやはり世間のAIに対する評価を下げたため、その悪いムードを払しょくするために「人間とAIの共存をテーマにした」音楽イベント『ゾディアック・サインズ・フェス』が20年前から開催されていて、ヴィヴィは今回初出演することになりました。


12人の歌姫が一同に会する会場でヴィヴィは大御所として後輩歌姫やスタッフからリスペクトされています。
そのなかの1人に『シスターズ』型歌姫のオフィーリアがいました。
すぐ水に濡れるドジっ子です。


リハーサルのときにヴィヴィは若かりし頃(60年前)の垣谷ユウゴに似た若者を見つけて、失った記憶の断片が呼び起こされました。
本人も記憶の欠落には気づいていたので、もしかしたら失った記憶を取り戻すヒントになるかもしれないと思い、若者を追いかけます。


すると、楽屋裏でウイルスに汚染されたAIボットに襲われました。
そこへマツモトが駆けつけて助けますが、ヴィヴィはマツモトを覚えていません。
しかしマツモトが咄嗟に「ヴィヴィ!」と呼んだので、そのことを問い詰めます。


マツモトは最初すっとぼけていたのですが、しつこく粘られたので「人間とAIの戦争を止める使命をもったヴィヴィだった」ことを明かしました。


とはいえマツモトは今回ヴィヴィにその使命を果たさせるつもりはなく、1人でやり遂げるつもりです。
再起動される前になにを経験してきたのか問い詰められても詳しいことは教えません。
思いださせるとまたバグると思っているからでしょうか。


あまりにもヴィヴィがしつこいのでマツモトは今回の使命が「自殺する予定のオフィーリアを助ける」ことだと明かしました。
自殺、と聞いたヴィヴィは反応を示し、おわりです。

 

【感想】

とくにありません(?)
前回のラストでバグったので「どうなるんだろうな~?」と思ったら再起動からの記憶喪失という荒業でした。


記憶喪失状態から物語が始まるなら「視聴者も以前のことを知らない」ので、ミステリー性につながりますが、こっちが知ってることを思いだそうと奮闘されても微妙です。
「どうせ思いだすんだからとっとと思いだせよ。つーか忘れんな」と思っちゃうのはせっかちでしょうか。


ちょっと話がそれますが、パニック映画によくある高所に取り残された子どもと父親がやる時間稼ぎみたいな展開が好きじゃないんですよね~。
(※ほぼVivyと無関係な話なので以後スキップ推奨)

 

子「パパ、ぼくこわいよぅ……」
父「必ずパパが受け止めてやる!信じて跳べ!」
子「でも、でもぉ。やっぱりこわいよぅ……」
父「下を見るな!パパを見ろ!お前ならやれる!さあ!」
私「いいからはよ跳べよ、どうせ跳ぶんだから。しかもどうせ助かるんだから」


ハリウッド映画(しかもパニック映画みたいなファミリー向け全年齢娯楽映画)で子どもが死ぬわけないんだから、正直まったくハラハラドキドキしません。
しかもピンチを作りだすために、子どもにアホなことをやらせる場合が多いです。


悪人とか危険なクリーチャーが来たから隠れているのに「悲鳴を上げる」とか「泣きながら逃げだす」とか、そういうアホなことをやって仲間に危機を招いた場合、大人のキャラなら死亡して罰を受けますが、子どものキャラが罰を受けることがありません。


だから、子どもにアホなことをさせてピンチを作りだすのは本当にやめていただきたいと常々思っています。


なにしろ、アホなことをやって周囲に死の危険を呼びこんだやつに「助かってほしい」と感情移入することはできませんし、むしろ見ているこっちはイラついているので「とっととお亡くなりになってどうぞ」くらいに思っていますが、子どもは無敵属性がついているので、望まぬ生存者になってしまいますから。


その点『ウォーキングデッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』は子どもでもアホなことをやったら容赦なくお亡くなりになるのでやっぱり大したもんだなぁ……。
まあ、アホなことをやらなくても容赦なくお亡くなりになるんですけど(笑)
ちょっとじゃなくておもっくそ話がそれましたすみません!

 

 

(無関係な余談おわり)


ともかく、「2つの使命を背負ったことで使命に矛盾する行動を取ってしまった」ことへ「どう向き合ってどう折り合いをつけるか、もしくはつけないか」というところが今回の見どころだと思っていたので、先送りにされたような気がしてしまいました。
なんか文句が多めになってしまいましたけど、これは期待の裏返しです。

 

前回が暗かったからか、今回はコミカルな描写が多かったように思います。
次回はテーマが自殺なのでまた暗いでしょうが、暗くてけっこうです、というか暗すぎて鬱になるやつをドカンとお願いします!
以上です。