『ものがたりいちば』

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ドラマ『暗黒と神秘の骨』シーズン1-5「太陽の女王」ネタバレあり、あらすじと感想

Netflixオリジナルのファンタジードラマです。

非常に込み入った回の感想です。

 目次です。

 


【世間へのアリーナのお披露目】


王宮リトルパレスでは人々が慌ただしく晩さん会の準備をしています。
冬の祭典にあわせて太陽の召喚者を世間にお披露目するためです。
お祭り気分らしく、そこらじゅうでイチャイチャが発生しております。


前回、「マルとの別れを決意した」アリーナも早くもキリガン将軍とキスをするなど恋愛を楽しみ、浮かれています。
「危ないから王宮から出るな」とテイラーのジェンヤに忠告されたのに、護衛をまいて庭で大道芸を見物しました。


国内の有力者だけではなく各国の大使や要人も招かれているため、王宮への出入りが激しく、カズは護衛兵に変装して容易に侵入を果たしています。
手下のイヌジャやジェスパーは旅芸人の一座に潜りこんで侵入しましたが、べつにそんなことをしなくても警備がガバガバなので変装するだけで侵入できるようです(笑)


大道芸の会場でアリーナとジェンヤの会話を偶然立ち聞きしたジェスパーは、アリーナの顔を確認しました。
カズたちは晩さん会の直前にアリーナをさらう計画を立てて、グリーシャしか開けられない控室のドアを開けられる「案内人が誘拐の実行犯」に割り当てられます。

 

【太陽の女王】


いよいよ太陽の召喚者の実演会が始まり、参列したみなさんの前でアリーナが見事に光の魔法を披露しました。
感激した人々は跪いてアリーナをあがめます。
潜入していたイヌジャも「サント(聖)・アリーナ……」とさっそく信者になっています(笑)


イケメン将軍との恋も順調にいき、人々からチヤホヤされてすっかり気持ちよくなっているアリーナに、王の参謀が「太陽の女王」と呼びかけます。
一般民衆も家庭に聖アリーナの祭壇を飾るような「信仰の対象になっているいまの状況はとても危険だ」と警鐘を鳴らされますが、絶好調のアリーナにはあまり響きません。


カズたちの強奪作戦がいよいよ始まりますが、案内人の挙動がへんです。
控室に侵入して待ち伏せたあと「ズラタン将軍のご命令だ」とアリーナの喉をすぱっと切ってしまいました。
「5話で主人公交代か!?」と思わせる演出ですが、じつは喉を切られたのはジェンヤによって顔を変えられた影武者のマリーだったのです。


案内人はカズの一味に加わるフリをしていましたが、本当は「謀反が噂される西ラブカ第1軍の将軍ズラタンの手先」でした。
このことはカズも読み切っていて、本物のアリーナをマークしています。
しかし、さすがに王宮の警備もマヌケばかりではないようで、グリーシャに気づかれたため、カズは作戦を中止して脱出することにしました。

 

【驚愕の事実】


王宮に2人の第1軍兵士が到着しました。
キリガン将軍に『神話の牡鹿』の情報を伝令にきたマルたちです。
将軍と謁見したマルは「アリーナに会わせてくれるまで牡鹿の居場所は話さない」と一兵卒の分際で勇敢な取引を持ちかけます。


キリガンはせっかく色恋でアリーナの支配に成功しつつあるので、マルと会わせる気などさらさらありませんが、とりあえず「後で会わせる」と約束しました。


この「牡鹿発見の情報」はバグラもチェックしていました。
「将軍に伝説の力を与えるわけにはいかない」と部下のグリーシャに命じてマルを始末させようとします。
マルの同僚はすでに殺されていましたが、マルはなんとかそのグリーシャを返り討ちにしました。


友人のマリーが自分の身替わりに殺されたり、マルが殺されそうになったりと王宮では権謀術数が渦巻いていますが、絶賛発情中の我らが主人公アリーナはキリガン将軍と熱烈なキスをしています。
そのまま本番行為に及ぼうとしやがりますが、そこはさすがに視聴者の腹立ち具合を考えてドラマ側が止めます。


部下のグリーシャから「影武者のマリーが侵入者に殺された」と報告を受けたキリガンは、問題に対処するために外へ行きました。
部屋に取り残されたアリーナのもとにバグラが現れて「危険だからすぐに逃げなさい」と隠し通路に案内します。


戸惑うアリーナにバグラはすべての秘密を明かしました。
じつは数百年前に影だまりを作った『黒の異端者』はキリガン自身であり、キリガンの目的は影だまりを払うことではなく、アリーナの力を利用して世界に戦いを広げることだったのです。

謀反に失敗した黒の異端者は何百年も王たちに仕えつつ、チャンスを待っていたのです。


そして、バグラはキリガンの実の母であるとも明かしました。
「もし牡鹿を手に入れたらあの子(キリガン将軍)は無敵になる」
今のままではアリーナはキリガンに歯が立たないので、逃がすことにしたようです。


その話を信じたアリーナでしたが、バグラを信頼したわけではありません。
隠し通路を右に進んでバグラの部下と合流しろ、と言われたのに、反抗して左に進みます。
そのまま王宮から抜け出し、たまたま止まっていた荷馬車のトランクに隠れました。


その馬車はジェスパーが調達したものだったので、突然ひょっこり現れたターゲットが勝手にトランクに入ってくれたことにジャスパーは笑いが止まりません


命からがら逃げてきて「アリーナがどこにいるかわからなかった……」と落ちこんでいるカズにもジェスパーは「そうか?www」とにやにやします。
はやく教えてやれよ(笑)
ともかくアリーナは王宮の外へ行き、いっぽう、マルは王宮に残っているのでした。

 

【感想】


キリガン将軍が「アリーナとともに影だまりを払って、東西ラブカの統一を目指している」のではなく、「なにか悪事を企んでいること」は予想できる流れでしたが、「数百年も生きている影だまりを作った張本人」だったのは意外でした。
バグラも数百年生きているわけですが、その理由が気になるところです。


今のところタイトルにある『暗黒』要素はありますが、『神秘の骨』要素がないので、そのへんに不老の理由がありそうかな~と思います。
今回は目まぐるしく状況が変化しましたし、キャラクターたちもほぼ全員王宮に集結していたので、複雑でしたけどいろいろあっておもしろい回でした。
以上です。