ネタバレあります！ご注意を！
前回、てっきり村西が逮捕されたと思ったのですが、逃げ切っていました。
村西はどこかの地方にトシとともに身を隠していたのですが、部下に売られて警視庁の武井刑事に逮捕されてしまいます。
年月が過ぎて村西は刑務所を出所しました。
しかし村西もただ逃亡生活を送り入獄していただけではありません。
出所後に立ち寄った割烹料理屋の女将と一夜をともにし、駅弁ファッ〇でばんばんイカせまくるのです！
昔は女をイカせられなかった村西が……！エロ業界に身を置いたおかげですね。
このころには、エロ市場は大きく様変わりしていました。
時代はもうエロ本ではなく、ＡＶ（アダルトビデオ）へと移り変わっていたのです。
遅れて出所してきたトシとかつての部下川田をつれて東京に進出した村西は、サファイア映像というＡＶ制作会社を設立します。
とはいえＡＶ業界はすでに大手メーカーが存在するほど固まりつつあった業界です。
村西たちが最初の撮影を終えて打ち上げで安い豚足にかぶりついているころ、すでにＡＶで荒稼ぎしているポセイドンの池沢社長は高級ステーキを武井刑事と食べているのでした。
池沢がビデオデッキのメーカー（たぶん松下がモデル）から賄賂をもらってましたね。
当時は松下電機の「ＶＨＳ」とＳＯＮＹの「ベータ」がビデオテープの規格をめぐって争っていましたから、それをモチーフにしたエピソードでしょう。
結果はご存じのとおりＶＨＳの完勝ですが、その普及には２つの出来事が影響したと言われてます。
１つは本作で描かれたようにＡＶの存在ですね。
もう１つが昭和天皇の崩御ですね。
崩御から大喪の礼にかけて１週間くらいマジでテレビがそれ関連のニュース番組ばっかだったらしくて、つまんなすぎてビデオデッキを買ってレンタルビデオ屋に走る人が続出したそうです。
このときにＶＨＳが一気に普及してＡＶ業界の急成長につながったとか……。
敗北したＳＯＮＹですが、およそ２０年後今度はブルーレイとＨＤＤＶＤでまた規格戦争をやってましたね。
にしても武井が池沢とつながっていたんですねー。
村西たちを逮捕させたのは池沢なのかな？と思いましたが、よう考えたら無修正本売ったらべつに仕組まれてなくても逮捕されますね(笑)。
村西と再会した川田が「この仕事すぐやめてください」と言われて「はい」と即答してるのがおもしろかったです。
やっぱりネジ外れてるんですねー。
あと、「パンティ」ｗとか用語がいかにも時代感ありました。
ついに村西が『監督』になりました！『全裸』まだ～？
