『ものがたりいちば』

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アニメ『さよなら私のクラマー』シーズン1 10話「傷だらけの王者」ネタバレあり、あらすじと感想

このアニメの見どころは奈緒子!

目次です。

 【あらすじ】

全国高等学校サッカー選手権埼玉県予選決勝トーナメント1回戦』は埼玉県王者『浦和邦成』との対戦となりました。


浦和は強豪校のつねとして、弱小のワラビーズ相手にもスカウティングを怠っていません。
ワラビーズの攻めパターンが「曽志崎と周防のホットライン頼み」なことを見破り、パスの供給元である曽志崎を3人で潰しにかかります。


しかし、それはさすがに戦術オンチの奈緒子コーチもわかっています
わかってはいますが、これといって戦術での対処はなく、対策は曽志崎の個人技頼りです(笑)


浦和の戦術は左右のウィンガーが激しい上下運動をすることで攻め手を厚く、守りを固くするものでした。
そうすると、サイドの中盤ががら空きになりやすくなってしまいますが、その広大なスペースをカバーするのがボランチ桐島の役目です。
運動量、守備力、戦術眼、すべてに優れた桐島が浦和の要なのです。


地蔵の汚名を着せられた恩田がいいところを見せようとしますが、桐島に潰されてしまいました。
ワラビーズの攻めはまったく通用せず、逆に、何度もチャンスを作られてしまいます。


桐島の作りだした数的優位から、ゴール隅への決定的なシュートを打たれてしまいましたが、そこへ的確に走りこみダイビングヘッドでボールをはじき出したのは曽志崎でした。
浦和の要がボランチの桐島なら、ワラビーズの要もボランチの曽志崎です。


なんとか0対0で前半を折り返し、ハーフタイムを迎えることができました。
奈緒子コーチは「チームとしての完成度が違いすぎる……」と半分あきらめムードです。


いやいやお前が最初にあきらめるのかよw
戦術指南もできず、選手を鼓舞するモティベーターにもなれない、そんな指導力奈緒子の持ち味!


チームとしての完成度が違うのは当然でしょう。
「去年の全国大会で久乃木学園に負けた屈辱をバネに1年間練習に励んだ浦和」と「つい最近までろくに練習せず遊んでいたワラビーズ(笑)」に差がでるのは当たり前です。


差があるのはチームの完成度だけではありません。
指導者の力量にも差があります。


高い戦術眼をもつ浦和の監督が「チームの団結を強化するためなら、あえて自分が悪者になる覚悟の持ち主」なのに対して、奈緒子は戦術も覚悟もぜんぜんありません(笑)
このままでは後半ボコボコにされることがわかりきっているので、恩田が動きます。


「元日本代表のエースでブンデスリーガでも活躍したレジェンダリープレイヤーの奈緒子」じゃなくて、いつも競馬雑誌ばかり見ている深津監督に「どうすれば浦和に勝てるか?」とアドバイスを求めました。


深津監督が「26番(桐島)をぶっちぎれ!」とシンプルな指示を出してミーティングは終わりです。
おそらく高度な戦術眼の持ち主である深津監督が戦術的指示を与えなかったのは、ぶっつけ本番で細かい指示を出しても混乱を招くだけだと判断したのでしょう。

 

【感想】

アカン、このレジェンド、もうコーチとして選手に見限られてるwww
いやー奈緒子はくせになりますねー。


「練習でミスに対して罰を与える」という現代では絶対にNGなコーチングを見せ、「特定の選手にばかりお好み焼きをご馳走する」というえこひいきをして、さらに戦術眼も皆無、そして選手を励ます気すらない、と指導者としてNGなことばかりやらかしてくれます。


伝説的な名選手だったのに、プロや実業団、クラブのユースではなく、弱小高校のコーチになった理由がはっきりわかりました。
コーチがもうほんとにびっくりするほど無能なので、深津監督の覚醒に期待したいところです(笑)
以上です。