『ものがたりいちば』

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アニメ「さよなら私のクラマー」シーズン1 4話「フロンティア」ネタバレあり、あらすじ感想

希が覚醒したアニメの感想です。

 目次です。好きなところから読めます。

 

 【疑惑のジャッジ】


前回、全国高校サッカー選手権の優勝チーム久乃木学園高校と練習試合をした蕨青南高校(通称ワラビーズ)は前後半合わせて21点も取られ、ボコボコにされました。


しかし、試合の最後に恩田希が華麗なテクニックを披露してシュートを決め、一矢報いることに成功しました。


この1点は大きな1点です。
なぜなら試合前に、久乃木の監督が「10点以上得点、クリーンシート(無失点)で勝ち切ること」をノルマとして課したからです。
ノルマを達成できなければ「試合に出た選手を今後公式戦で使わない」と宣言してしまったので、せっかく時間をかけて紹介したライバル選手が出場できなくなってしまいました。


さよなら私のライバル……。


もちろんそういうわけにはいかないので「監督がどう言い訳をして宣言を撤回するのか」が楽しみだったわけですが、監督は言い訳などしませんでした。
「そうだ、1点取られたらダメなら得点を取り消しちゃえばいいんだ!」


出場選手たちや見守る人たちの多くが希のマルセイユルーレット(かつてフランス代表ジダンが得意とした高速ターン)のテクニックに魅せられ、ゴールに沸くなか、審判の生徒だけが冷静でした。


淡々と笛を吹き、ワラビーズのファウルを宣告したのです。
ファウルの対象になったのは希ではなく、その前にゴールキーパー接触したFWの白鳥綾でした。


審判の子は、かつて全日本を率いた久乃木の監督やワラビーズの能見奈緒子コーチも気づかなかった、微妙なキーパーチャージを冷静にジャッジしたのです。
でも笛を吹くのがちょっとばかし遅かったんじゃないですかね……?


審判を務めるのは久乃木の生徒ですので「キーパーチャージを1度は流したけど、ゴールされたの見てから笛を吹いた」疑惑が生まれますが、ワラビーズは誰もジャッジに文句をつけません。
ナイススポーツマンシップ


そのままタイムアップ、21-0でゲームセットとなりました。
久乃木の監督もほっとしたことでしょう(笑)

 

【リベンジへの道】


試合後、煽ってくる久乃木の選手に曽志崎緑がリベンジを誓いました。
とはいえ久乃木学園は神奈川県、蕨青南は埼玉県の高校ですから、公式戦での再戦となると全国大会の舞台になってしまいます。
つまりワラビーズは強豪ひしめく埼玉県予選で優勝しなければならないのです!(たぶん)


33-4(笑)21-0の結果に奮起した希たちは、県大会優勝、そして久乃木へのリベンジを掲げて猛特訓を開始――しません。
ふつうのスポーツものだと新戦力拡充と特訓の流れになるのですが、そうはなりませんでした。


実際、希たちは「(フィジカル強化のために)男子サッカー部との合同練習」「朝練」「昼のミーティング」「新部員募集」などを競馬監督に直訴するのですが、監督は「休養は重要だ」と猛特訓の申し出を突っぱねてしまいます。


サッカー先進国スペインでは育成年代の練習は「週3日、1日90分まで」とされていて、それ以上の練習は故障のリスクが上がるばかりか技術的にも下手になるという考えが常識と聞いたことがあります。


いつも競馬新聞ばかり読んでいる監督が、最新のスポーツ科学に精通している……?
逆に考えれば競馬の予想精度を上げるためにあらゆるスポーツの最新知識を調べているのかもしれません。


休養の重要さを学んだら、次は栄養補給の重要さを知るターンです。
マネージャー気味の越前佐和がちゃちゃっと学んだスポーツ栄養学を講義しようとしますが、視聴者が寝そうなのでカットされました。
ぶっちゃけ定番の失敗料理シーンより、こっちを詳しく聞きたかったんですけど……。


その後は料理シーンです。
奈緒子コーチが実家のお好み焼き屋から持ちこんだ豪華食材を使ってみんなで料理しますが、できあがったのは殺人料理でした。
「自分たちで食べるのは嫌だけど捨てるのはもったいない」というなかなかふざけた理由で、料理を男子サッカー部の練習場に持ちこみます。


男子サッカー部の監督に合同練習を断られたら、腹いせに部員たちに殺人料理を食わせるつもりなんでしょうか?(笑)
あからさまに脳筋っぽい男子の監督は合同練習を申し出た希たちに「それが筋肉にとってなんの得がある?」とお断りの姿勢を見せます。
それどころか「男子の部員が増えたからお前らの練習場を明け渡せ」とまで言ってきました。
練習場を巡る対決が始まりそうなところで終わりです。


筋肉ゴリラの脳筋っぽい登場でしたが、さすが強豪校の監督です。
男子選手にとって同年代の女子と練習をすることのメリットは「接触できる」という競技と関係ない性的な理由しかありませんからね。
以上です。