「ゴジラ キングオブモンスターズ」の感想
2019年アメリカ映画。ジャンルはゴジラ。
監督:マイケル・ドハティ。
主演:カイル・チャンドラー。
その他の出演者:渡辺謙、ミリー・ボビー・ブラウン、タイウィン・ラニスター公。
・序盤のかんたんなあらすじ
頭のおかしな連中が宇宙怪獣キングギドラを目覚めさせたので、ゴジラが叩きのめしに行きます。おわり!
・かんそう
人間パートの話はやめましょう。時間の無駄です。
大勢のみなさんがおっしゃっている通り、ク〇展開だらけです。
科学者も軍人もテロリストも言動がめちゃくちゃで、なにを言っているのか常人には理解できません。
唯一カイル・チャンドラーの演じる主人公だけが常識人です。
でもしかたないんです。
科学者のみなさんは長年怪獣のそばで仕事をしてきたので多量の放射線を浴び、脳が著しく変質してしまっているのですから。
変化した脳の持ち主――『新人類』はより高次元から物を見ているので、我々旧人類に理解できないのはある意味で当然といえます。
エマ博士とテロリストの大佐の主張は「人類がアホすぎて絶滅しそうだから怪獣のみなさんにちょっと間引いてもらうわ」というとってつけたようなトンデモ論理ですし、エマが途中でいきなり改心してギドラを倒そうとするのもちょっとようわかりません。
なんで核爆弾のタイマーをセットせずに芹沢博士が自爆しなきゃいけなかったのかもようわかりません。
テロリスト軍のみなさんが大事なマジックアイテム「オルカ」をだーれも見張ってないとか、超古代人がカタカナを使っていたwとか、納得できないことはたくさんあります。
ですが、これは怪獣映画、ゴジラ映画……人間パートはぶっちゃけどうでもいいです。
まじめに話を聞いても意味わからなくてムカつくだけなので、英単語の書き取りでもして有意義に時間を過ごしましょう!
怪獣パート最高度☆☆☆☆☆
ギドラもモスラもデザインや動きがとても素晴らしいですが、とりわけラドンが最高でした。
過去の映画ではいまいち地味だったソニックブームの破壊力が浮き彫りになっていたり、翼の先がつねに燃えていることによって高温の体温を表現していたり、強いやつにペコペコするごますり野郎表現だったりとキャラがたっていました。
もう全部やっちゃって、次回作のネタどうするの?度☆☆☆☆☆
過去作へのオマージュだらけ……オキシジェン・デストロイヤーからバーニングゴジラまでぜんぶ使っちゃって、もうオマージュできる主要なネタが残ってないんじゃ……?
次回は「コング対ゴジラ」ということですけど、地味にならないか心配です。
(というか、公開いつですかー?ワーナーさぁん?ずっと待ってるんですけど!)
ギドラの残った首で大佐はなにを企んでいるんでしょうか?
メカギドラ?
やっぱりゴジラはこの音楽なんだよね度☆☆☆☆☆
「ここぞ!」というタイミングでゴジラのテーマが流れる、それでいいんですよ、ゴジラファンには!
だいたい料金の半分を音楽に払っていると思ってますから。
伊福部サウンドのアレンジも現代的でかっこよかったですし、本作オリジナルスコアのギドラのテーマもよかったです。
今回初めて吹き替え版を観たのですが、渋い中年のカイル・チャンドラーに対して声が若すぎると思いました。
どうやら俳優の田中圭が吹き替えを担当したようですね。
うまいとかへたとかいう以前の問題ですね。というか、慣れない吹き替えなのに演技はちゃんとしてます、さすが。
ただ俳優の顔と声質がぜんぜんあってないので、どうしようもありません。
キャスティングしたやつがわるい!いつものやつ!