映画「パシフィック・リム」 ネタバレあらすじ感想考察 『神』の一言!
2013年アメリカ映画
監督:ギレルモ・デル・トロ
主演:チャーリー・ハナム
続編の500倍くらいおもしろい映画の感想はっじまっるよ~!
目次です。好きなところから読めます。
序盤のあらすじ
2013年、突如として太平洋に発生した『時空の裂け目』から巨大な『KAIJU(怪獣)』が現れ、サンフランシスコが襲われました。
同じレジェンダリーの作品『ゴジラ(2014)』でも襲われる呪われた街です(笑)
そのときは米軍が総力をあげて討伐しましたが、市民と都市に甚大な被害が出ました。
怪獣の出現は1度きりではありません。
2度、3度と現れ、しかも次第に巨大な個体が出現するようになったのです。
もはや通常の兵器では倒しきれなくなったため、世界各国は団結して資源と技術を供出し、『イェーガー』という対怪獣人型巨大ロボットを作りました。
こうして運用され始めたイェーガーは当初、怪獣に無類の強さを誇りましたが、ある日を境に状況が悪化してしまいます。
2020年環太平洋防衛軍アラスカ基地。
怪獣出現の報告を受けて、イェーガーパイロットのローリー・ベケットは相棒である兄のヤンシーとともに愛機『ジプシー・デンジャー』に搭乗し、出撃します。
パイロットは巨大なイェーガーを自由自在に動かすためにイェーガーのOSと神経接続しなければなりません。
ですが、1人では脳にかかる負担が大きすぎるため、2人1組になって操縦します。
息を合わせるために2人の神経も接続し、ドリフト(同調)するので、2人は記憶を共有することになります。
そのため、相性の悪い相手とはうまくドリフトできないのです。
かんたんに言えば、相手の過去や感情がまるわかりになっちゃうから、たとえば正義を愛する警察官と悪を好む犯罪者は同調できません。
だから兄弟や親子でペアになることが多いんですね。
巨大なカテゴリー3の怪獣相手に単機で挑んだジプシー・デンジャーは、戦いの途中でコックピットをこじ開けられ、ヤンシーが殺されてしまいます。
残されたローリーは1人で操縦して怪獣を倒すという驚異的な活躍を見せました。
ですが、兄が死ぬ瞬間まで神経接続されていたため、痛みや苦しみ、恐怖がダイレクトに伝わってきたせいで心に負った傷は深く、パイロットを引退します。
この日を境にイェーガーは怪獣との戦いに負けることが増えていき、人類は多くのイェーガーとパイロットを失っていったのです。
世界各国の政府は資源や資金の消費に見合わないイェーガー計画への資金援助を終了することにし、そのかわりに太平洋沿岸に巨大で頑丈な防護壁『命の壁』を建設して怪獣を防ぐことに方針転換しました。
防衛軍司令官のペントコストは自ら資金を調達してでも戦い続けることを決意します。
2025年。
命の壁に護られていたはずのシドニーを怪獣が襲います。
これまでにない巨大さのカテゴリー4の怪獣には命の壁は耐えられず、もろくも崩れ去ってしまったのです。
たまたま街に待機していた新鋭第5世代イェーガー、ストライカー・エウレカが撃退しましたが、命の壁が無力なことを全人類は思い知らされたのでした。
命の壁の建設作業員になっていたローリーのもとにペントコスト司令官がやってきます。
この5年間で多くの優秀なパイロットを失ったため、ローリーをスカウトしにきたのです。
いまだに兄の死を引きずっているローリーは断りましたが、人類を救うためにと説得されて再びイェーガーに乗ることを決意するのでした。
―――ネタバレ注意!―――
ローリー『シャッタードーム』へ
イェーガー計画の終了にともない、軍の規模が縮小され、基地はもはや香港にある『シャッタードーム』1つだけになっています。
しかも運用しているのはたったの4機、それで戦い抜かなければならないことにローリーは驚きを隠せません。
この数で広大な太平洋に点在する都市を護ることは不可能なので、ペントコスト司令官はこちらから打って出て決着をつけるつもりです。
具体的には高機動機であるストライカーに大量の核弾頭を搭載し、海中の時空の裂け目に放り込んで爆破、裂け目を閉じるという作戦です。
他の3機はストライカーの護衛役というわけです。
基地に到着したローリーは、パイロット候補生の森マコという女性に軍の主要メンバーとイェーガーのことを案内してもらいます。
中国で建造された『クリムゾン・タイフーン』、名前が信じられないくらいかっこいい!
ロシアで建造された『チェルノ・アルファ』、すぐに事故を起こしそうな危険な名前です(笑)
ウィキペディアを眺めてたら「チェルノには脱出機構がないので、負けたらパイロットは死ぬ」と書いてあって笑いました。
そして、最後に懐かしの『ジプシー・デンジャー』です。
かつて大破しましたが、回収され、より高性能にリメイクされていたのです。
ローリーはストライカーのパイロットであるハンセン親子と対面しました。
父親のハークとはかつてともに戦ったこともある旧知の仲で、再会を喜び合います。
ところが息子のチャックは「兄貴を死なせたくせに」などとやたらとローリーに突っかかってきます。
なかなか自分を認めてくれない父親が、ローリーを評価しているのが気にくわないのでしょうか。
軍の科学者たちとも引き合わされます。
怪獣の出現パターン分析を担当するゴッドリーブ博士は、怪獣の出現間隔が加速度的に短くなっていて、このままだと2体同時に出現すると予想しました。
なにかとゴッドリーブと張り合うニュートン博士は、その予想は不正確だから怪獣の脳とドリフトしてもっと敵の情報を得るべきだと主張しますが、司令官に却下されます。
パイロットに復帰したローリーですが、ともにジプシーに乗る相棒がいません。
ベテランパイロットは全員戦死してしまったため、候補生たちから1人を選び、昇格させる必要があります。
そのための試験を行うことになりましたが、候補生のマコはシミュレーションで優秀な成績を収めているのに、なぜかペントコスト司令官に試験への参加が認められていません。
パイロット試験
パイロットを選ぶための試験なのに、なぜか棒術の組手が始まります(笑)
どうやらこれは勝敗を競うものではなく、ローリーとの相性をはかるためのテストのようです。
ローリーは候補生たちをつぎつぎに圧倒していきます。
勝敗を競うものではないはずですが、弱いやつじゃダメみたいです。
そこでローリーはマコを組手の相手に指名しました。
試験監督のペントコストは1度はそれを拒否しますが、どっちにしろ他の候補生はザコばかりなのでやらせるしかありません(笑)
ローリーとマコの対決は接戦になり、そのなかで2人はお互いに相性のよさを肌で感じました。
これはもうマコで決まりだ、とローリーは言うのですが、ペントコストはダメだとはねつけます。
なぜここまでペントコストがマコをパイロットにさせたがらないかというと、子どもの頃怪獣に両親を奪われたマコを引き取り、実の子のように育ててきた親心からです。
しかし、他の候補生はザコばかり(笑)なので選択肢はありません。
やっぱり政府からの資金援助を打ち切られて正式な軍ではなくなったせいで、人材も不足しているんですね~。
お約束の暴走(笑)
晴れてパイロットに昇格したマコとローリーはジプシーに乗りこんで初めてのドリフト(同調)実験に臨みます。
2人の記憶を共有する副作用なのか、ドリフトにはパイロットが過去の記憶に引きずられてしまう危険性があるのです。
これを業界用語では『兎を追う』と呼びます。
たぶんアリスのオマージュです。
兎を追って不思議の国に行ってしまうんですね。
基地の職員や他のパイロットたちが見守るなか、ジプシーの同調実験が始まりました。
最初のうちはうまくいっていたのですが、途中でマコが兎を追い始めます。
かつて怪獣に襲われた子どものときの記憶に引きずられてしまったのです。
呼び戻そうとするローリーの声も届かず、恐怖のあまりマコは無意識に武器のプラズマキャスターを起動してしまいます。
よくわからない武器ですが、ぶっ放せば基地が大ダメージを受けることは間違いないので、みんな逃げだします。
神経接続なんてするから暴走するんだよなぁw
管制センター側から強制的に神経接続を切断しようとしますが、そんなの当然システム側に拒否されるに決まってます。
エヴァンゲリオンでよく見たやつです(笑)
こっちは暴走してんだぞ!
ということで、対処法もエヴァンゲリオンと同じです(笑)
コンセントを引っこ抜いて電源を落として、稼働を止めるやつです。
ジプシー・デンジャーは原子炉リアクターを2基も内臓した内部電源方式ですが、なぜかケーブルを引っこ抜けば止まるそうです(笑)
まあ、たぶん暴走を見越して外部電源のみを使って同調実験をしているのでしょう。
幸いコンセントを引っこ抜くのが間に合ったため被害は出ませんでしたが、同調実験は失敗、マコはパイロット失格の烙印を押されてしまいました。
ともに戦う他のパイロットとしてはたまったものではありません。
エースパイロットのチャックが「こんな素人とは戦えない!」と暴言を吐きます。
それを咎めたローリーとチャックは取っ組み合いのケンカになり、チャックは一方的にボコボコにされます。
書き忘れてましたけど、ローリーは子どもの頃から一度もケンカに負けたことがない生粋の脳筋野郎です。
チャック体術弱すぎるんだけど、候補生からやり直したら?
やっぱり体術と操縦技能は関係ないようなので、あの棒術テストはなんだったのでしょうか(笑)
笑ってばかりじゃ考察にならないのですこしマジメに考えると、棒術組手は相手を傷つけないように制圧する、思いやりのテストだったのではないでしょうか。
ローリーは「マコが暴走したのは俺の記憶を通じて兄の死を見たせいだ」とフォローしますが、司令官はマコを外すことに決めました。
怪獣襲来
科学チームのニュートン博士が自作の神経接続マシンで怪獣の脳とドリフトを試みます。
死の危険まであったのですが、そのおかげで貴重な情報が得られました。
怪獣は本能にしたがって人類を襲っている『野獣』ではなく、何者かに命令されて行動している『兵士』だったのです。
道理で怪獣がコックピットを狙ってパイロットを殺そうとするはずです。
やつらには知性があって、イェーガーの部品でいちばん弱い部分を狙っていたのです。
ローリーの兄ヤンシーや戦死した多くのパイロットはたまたま死んだのではありませんでした。
そのことを聞いた司令官はニュートンに「もう一度ドリフトしてもっと詳しい情報を得られないか?」と言います。
ニュートン、脳の負荷のせいで目と鼻から血を流している危険な状態なんですけど(笑)
まあ、多くの人間が命をかけてますからね……。
ニュートンはやる気まんまんなのですが、さっきのドリフトで怪獣の脳が死んでしまったので、べつの脳が必要です。
すると司令官は香港の闇市場で怪獣の臓器を売っているハンニバルという闇ブローカーを紹介しました。
じつは政府に援助を打ち切られた司令官は、その穴埋めをするために怪獣の死体をハンニバルに引き渡すことを条件に資金提供を受けていたのです。
さっそく香港市街に赴いたニュートンはハンニバルに怪獣の脳を売ってくれるように頼みましたが、脳は扱いが難しく、需要もないので現状取り扱っていないそうです。
新しい怪獣の死骸があれば、それを確保することはできるということです。
そのとき、裂け目から2体の怪獣が出現しました。
ゴッドリーブ博士の予測通りです。
1体でも厳しいのに、同時に2体も……しかも両方とも最大級のカテゴリー4クラスです。
怪獣は香港を目指しているので、ただちにイェーガー部隊は出動しましたが、実験に失敗したジプシーチームは居残りです。
2体の怪獣に対してクリムゾン・タイフーンとチェルノ・アルファが前衛で戦い、裂け目爆破作戦の要であるストライカーは大事を取って後方待機というのが司令官の作戦です。
ところがクリムゾンとチェルノはあっという間にボッコボコにされます(笑)
見かねたチャックが司令官の制止を無視してストライカーで助けに行こうとします。
チャックは口が悪いけど仲間思いのいいやつのようです。
まあ間に合わないんですけど……。
さすがは軍のエースストライカー(サッカー?)、2体の怪獣相手に善戦するのですが、敵も奥の手を出してきました。
EMP(電磁パルス)攻撃をしかけてきたのです。
香港の街は停電し、電子制御のストライカーも完全に機能を停止してしまいました。
邪魔者がすべていなくなったので1体は香港シティに向かい、もう1体はストライカーの監視のためでしょうか、その場に残りました。
なんでストライカーをすぐにぶっ壊さないのかわかりません。
知性が高いのかアホなのかわからなくなります(笑)
2機が大破、1機が機能停止となればもう選択の余地はありません。
じつはジプシーは旧式の第3世代イェーガーでアナログ制御のため、ストライカーと違ってEMP攻撃の影響を受けていないのです。
21世紀に製造されたロボットが電子制御じゃないなんてそんなバカな(笑)
これもウィキペディアを眺めているときに知ったのですが、吹き替え版では「アナログだから」だった部分は字幕版だと「放射線対策が施されているから」だそうです。
まったく意味が違いますので、よくない変更ですね。
でっかい鉄のガラクタに残されてやけくそになったハークとチャック親子は発光弾を怪獣にぶち込んで挑発するという自殺行為に及びます(笑)
そのせいで様子見していた怪獣がストライカーに襲いかかろうとしたそのとき――我らがジプシーが颯爽と登場してパンチを食らわせます!
「いいぞジプシーやっつけろーーー!!!」
とチャックは無邪気に応援しています。
こいつただの子どもか?(笑)
ジプシーは怪獣に投げ技を食らって数百メートル吹っ飛ばされましたがほぼ無傷です。
ひょっとしたらジプシーは機動力を捨てて耐久力に特化しているのかもしれません。
壮絶などつきあいの結果、プラズマキャスターを何発もぶちこんで1体目を始末しました。
先に香港シティに向かっていた1体はなぜかニュートンの逃げ込んだ公共の怪獣シェルターを狙っています。
ハンニバルいわく、怪獣が香港に来た理由はニュートンのせいだそうです。
怪獣の記憶をニュートンが読み取ったのと同じく、怪獣もニュートンの記憶を読み取ったのだ、と。
じつは怪獣はDNAがまったく同じのクローン生物で、しかもすべての怪獣は意識を共有しているそうです。
ただ、そうだとしてもニュートンに会いにくる理由はぜんぜんわかりませんが。
恋しちゃったのかな?(笑)
マジでそうでした。
恋する怪獣がシェルターの天井を破壊し、愛しのニュートンにキスしようとしたまさにそのとき、ジプシーが邪魔に入りました。
リアじゅう(獣)が恋をする映画じゃねえ、オタク映画なんだよ!
戦闘はローリーとマコの息の合った連係プレイによりジプシー有利で進みましたが、肉弾戦では不利と悟った怪獣はなんと翼を生やしてジプシーを抱えたまま上空に飛びあがります。
あっという間に高度は1万メートルを超えてしまいました。
主力武器であるプラズマキャスターは弾切れで「もう武器がない」とローリーは早々にあきらめますが、マコが「まだ武器がある!」といって、チェーンソードを起動しました。
ローリーwww
なんで自分の機体の武装を知らないんだよwww
着任してまだ日が浅いので……とフォローすることもできますが、数日の時間があったのによりによって武装を確認しないのは怠慢以外のなにものでもありません。
候補生からやり直したら?(笑)
かっこいいチェーンソードで怪獣を真っ二つにしてやりました!
しかしそこは高度1万5000メートルの高高度です。
自由落下速度計算ツールを利用して計算してみましたが、地表到達までは約1分、最終速度は時速約2000キロに達するそうです。
なんでそんなツールがあるのかわかりませんが、助かりました(笑)
2000トンの鉄の塊がそんな速度で地面とぶつかれば死あるのみです。
しかし、ジプシーは地表ぎりぎりで胸部から燃料を噴出することで速度を落とし、見事に着地しました。
ほぼ無傷です(笑)
ほんとうに頑丈なんだなぁ……。
最終決戦!
チェルノとクリムゾンを失いましたが、べつにいらないストライカーは無傷なので裂け目爆破作戦の実行は可能です。
さっき倒したばかりだというのに、もう新たなカテゴリー4の怪獣が2体裂け目から出現しました。
やはりゴッドリーブ博士の予測どおり、出現感覚がどんどん短くなっています。
とはいえゴッドリーブ自身は「今度は3体現れるはずなのに……」と納得していません。
残りの1体は超巨大なカテゴリー5だから出てくるのに時間がかかってるだけだよ、言わせんな(笑)
2体の怪獣はこちらに攻めてこず、裂け目の近くで待機しています。
人類にはもうストライカーとジプシーの2体しかイェーガーが残されていません。
待っていては滅亡確定なので、司令官は最終決戦を発動することにしました。
ところが、ストライカーは無傷ですが、パイロットのハークが腕を負傷して操縦できません。
そこでかつてイェーガー乗りだったペントコスト司令官自らがストライカーに乗ることにしたのです。
じつは司令官は長年イェーガーの出す放射線に晒されてきたので、次にイェーガーに乗れば死ぬと医者に宣告されています。
だけど今は人類存亡の危機、他にパイロットはいません。
今まで司令官として多くのパイロットを死地に送ってきましたが、これは最後の戦い、ペントコストは自ら望んでパイロットとして命を捨てる覚悟を決めたのです。
思えばペントコストがローリーをスカウトしにきたときに説得の決め手となったセリフも「壁で死ぬか、イェーガーの中で死ぬか選べ!」でした。
どっちにしても死ぬなら、戦って死ぬのが真のパイロットなんだよなぁ……。
というわけで、さっそくストライカーとジプシーは出動しました。
いっぽう、ニュートンは先ほど死んだ怪獣の脳にドリフトする準備をしています。
そこへゴッドリーブもやってきて、自分もいっしょにドリフトすると申し出ました。
イェーガーと同じく2人でやったほうがより多く情報を引き出せるからです。
命を懸けて戦っているのは前線の兵士だけではありません!
科学者も命がけです!
2人が怪獣とドリフトして得た情報は厄介なものでした。
裂け目は怪獣のDNAを検知して通過を許可しているので、核爆弾を放り込んでも跳ね返されてしまうのです。
ということは怪獣を抱いてイェーガーで裂け目を通過しなければいけないのです。
「怪獣の死骸に爆弾をくっつけて落とせばいいんじゃね?」
と考える人もいるかもしれませんが、それでは不確実ですし準備している時間もありません。
そういうことにしておくべきです!
ストライカーとジプシーは裂け目の直前で2体のカテゴリー4と戦闘になりました。
水中を高速移動する怪獣に苦戦します。
ストライカーが爆弾を運ぶ役を割り当てられたのは機動力が高いからですが、裂け目があるのは深い海の底なので機動力は役に立ちません。
司令官の誤算です(笑)
だれか突っ込めよw
さらにデブすぎて裂け目の通路に引っかかって遅刻した待ち伏せしていたカテゴリー5も出現して、一気にピンチに陥りました。
ジプシーがなんとか1体を始末するのですが、地上と違って水中ではイェーガーの動きが鈍く、片腕をもがれてしまいました。
しかも敵怪獣は水中戦闘に特化したタイプで、海中を高速で移動できるのです。
やはりニュートンのドリフトでこちらの作戦もダダ洩れになっていました。
このままでは2機ともやられて人類終了になってしまいます。
ペントコストがストライカーの核爆弾で2体をまとめて吹き飛ばすことを決意します。
ペントコストとマコ、チャックとハーク、2組の親子が通信で最後の別れを告げるあいだ、怪獣はお行儀よく待ってくれています(笑)
ストライカーの自爆核爆発によって2体は消滅――しませんでした。
カテゴリー5のやつが熱核攻撃に耐えて生き延びていたのです。
ジプシーはそいつにチェーンソードをぶっ刺して、そのままもろともに裂け目へ落ちていきました。
熱核攻撃には耐えられても無敵のチェーンソードには耐えられなかったらしく、カテゴリー5は死亡しました。
星はこわせてもたった1人の人間はこわせないフリーザみたいなやつでした!
ローリーは意識を失ったマコを先に脱出ポッドで逃がし、自分はジプシーの原子炉をメルトダウンさせるために操作します。
原子炉がメルトダウンするとなぜか核爆発が起こるという、いつものアメリカ人のギャグを実行するためです。
ギレルモ・デル・トロ監督はアメリカ人ではありませんが、ギャグセンスはアメリカ人のようです(笑)
ジプシーが核爆発を起こし、時空の裂け目は消滅しました。
ポッドの中で目覚めたマコは、遅れて水面に浮上してきたローリーのポッドに泳ぎよります。
ローリーは無事でしたが、2人は数十秒にわたってキスしそうな顔の近さをキープして観客を心配させてくれます(笑)
もちろん天才デル・トロ監督は無粋者ではありませんので、2人はキスをせず、人類は完全勝利を収めたのです!
めでてぇ!
音楽かっこいい度☆☆☆☆☆
メインテーマがかっこよすぎる!
戦闘かっこいい度☆☆☆☆☆
ロケットパーーーンチ!は弱かったので残念ながら1回しか使いませんでした(笑)
続編が残念度☆☆☆☆☆
今回数年ぶりに観返すきっかけになったのは続編の『パシフィック・リム:アップライジング』を観たおかげです。
「あれ~パシリムってこんなもんだったっけ?」
と思ったのがきっかけになりました。
やっぱりこんなもんじゃなかったです(笑)
単独の感想記事があるのでよろしければどうぞ!
戦闘描写がすばらしいのは言うまでもありませんが、人間パートもちゃんとしている最高のエンターテインメントでした!
以上です!