『ものがたりいちば』

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もう一度観たい名作ドラマ「アンナチュラル」1話の感想

 

ネタバレありますご注意を!
わたしは放送時リアルタイムで観てました。
今回は3年ぶり2度目の観賞です。

この記事はたぶん5分くらいで読めます。

目次です。好きな部分から読めます。 

 

UDIとは

 

主人公の三澄ミコト(石原さとみ)は死因不明の遺体を解剖する専門組織UDIラボという架空の民間団体に所属する法医解剖医です。


3000件以上の解剖実績をもつ優秀ですが口が悪い解剖医の中堂(井浦新)や合コン好きの検査技師東海林など個性豊かな同僚と日夜原因不明の死の解明にはげんでいます。


あとバイトの久部六郎(くべろくろう)くんという医大生のスパイもいます(笑)
久部は雑誌社からUDIのことを探るために送りこまれたスパイなのですが、(くべ)と入力しても変換候補にでてこなくてめんどくさいので六郎と呼ぶことにします。


今回UDIに持ちこまれたのは健康な30代の男性の遺体です。
既往症もない若い息子が突然死したことを訝しんだ両親からの依頼で、ミコトたちが解剖することになりました。
UDIは民間の組織なので、一般人からの解剖依頼も引き受けているようです。

 

 

毒殺疑惑

 

解剖と検査の結果、この男性(高野島)は毒殺された可能性がでてきました。
そこで高野島の自宅や会社を捜索して毒物を探すことになりました。
警察じゃないのにw


ミコトのおまけで高野島の勤務先についてきた六郎がまるで刑事のように社員たちに聞き込みを始めたので、ミコトは困惑します(笑)
なにしろ六郎は雑誌社のスパイなのでネタ探しに余念がないのです。


ミコトたちは高野島の恋人で研究開発部門で働く馬場という女性に疑いをかけます。
しかしいろいろ調べた結果高野島の死因は毒物ではなく、感染症MERSコロナによる病死でした。


生前高野島はサウジアラビアに出張した経緯があったのです。
なんと、殺人事件かと思ったらパンデミック事案だったのです!

 

 

コロナ禍

 

UDIラボの調査結果を受けて高野島と接触した人たちのコロナ検査が大々的に始まりました。
すると、ネットのみなさんがウイルスを国内に持ち込んだ高野島さんを張り切ってバッシングし始めます。


息子の死因を知りたかっただけの両親もメディアに追いかけられます。
いやーコロナ以前に作られたドラマなのに見事に『コロナ警察』を予測してますねー。


容疑が晴れた馬場と話すうちにミコトはあることに気づきます。
サウジ帰国後に馬場は高野島と濃厚接触(セックス)していたのです。
20回以上ディープキスをしたとかどうやって聞き出したんでしょうか(笑)


しかし馬場からはウイルスも抗体も検知されませんでした。
つまり、高野島が感染したのは『帰国後』ということです。
もっと正確にいえば馬場とセックスしたあとということです(笑)。


さらなる調査の結果、高野島は軽い風邪で検診を受けるために行った大学病院で感染していたことがわかりました。

 

 

無実の証明

 

じつはその大学病院はコロナウイルスの研究施設があり、そこから流出して院内感染させていたのです。
大学病院側は事実を隠ぺいして、無実の高野島に感染源を押し付けていたことになります。


確固たる証拠をつかむためには死にたてホヤホヤの病死体が必要です。
しかも大学病院で死んだうえに死因をべつのものに捏造されているコロナ死の死体でなければなりません。


その貴重な遺体をゲットするためにミコトは六郎のバイクで葬儀場に走ります。
そして、無断で焼却炉を止めてしまいました!
事情を知らない遺族からすれば狂人にしか見えません(笑)


ともかくミコトの狂人行動のおかげで遺体からコロナウイルスが検知され、大学病院側は事実を認めて謝罪しました。


高野島の名誉を回復したことで、最初は「こんな仕事より生きてるひとのための医者になりたい」と言っていた六郎も急に法医学に興味を持ち始めました。
まあもともと解剖に興味のなかったただのスパイですしね(笑)


六郎はスパイ元の雑誌の編集長からミコトがかつて一家無理心中の被害者だったことを教えられるのでした……。

 

 

まとめ

 

コロナというワードを聞いてどきっとしました。
しかもそのあとのアホみたいなバッシングの流れもまるで見てきたかのように描かれるもんだから感心しました。


きっと脚本家の人は去年の流れをうんざりした思いで見ていたことでしょう(笑)
原因不明の突然死→毒殺の被害者→感染症をもちこんだ戦犯→院内感染の被害者
と、文字通り二転三転するおもしろい1話でした!