『ものがたりいちば』

映画観賞歴5000本以上なりに映画ドラマアニメの感想を書いてます。ゲーム関連はhttps://zwigani.comに移転中です。

もう一度観たい名作ドラマ「アンナチュラル」3話の感想

ネタバレありますご注意を!
わたしは放送時リアルタイムで観てました。
今回は3年ぶり2度目の観賞です。

この記事はたぶん5分くらいで読めます。

 目次です。好きな部分から読めます。

 

裁判沙汰

 

今回のUDIラボとミコトの敵は今話題の森喜朗女性差別主義者です(笑)
1話のコロナ騒動に続いて3年越しのタイムリーな話題です。


「この脚本家は予知能力者かwww」と思いましたが、べつにそんなことはないですね。
日本の政治家(笑)がしょっちゅう時代遅れの差別発言を行っているだけの話でした!


半年前に発生した有名女性料理ブロガー殺害事件をめぐる裁判に、検察側の証人としてUDIの法医学者が代理証言することになります。


『代理』というのもミコトがUDIで働き始める以前に引退した法医学者が鑑定した事件だったからです。


鑑定した当人が引退してしまっているので、UDIの他の法医学者に代理で証言してほしいというのが検察側の意向だそうです。


検察が実際に遺体を解剖して検死していない解剖医に証言を求めるのには理由があります。


女性ブロガーを殺害したとされている被告人が殺害したことを認めているため、殺害の有無の事実を争うのではなく量刑を争う性質の裁判になっているからです。


殺人事件の裁判ではおおまかに『殺害の有無』(有罪か無罪か)を争う場合と『殺意の有無』(故意かどうか)を争う場合に分かれることが多いです。


今回は殺害したことを被告人自身が認めていて有罪が確定的なので、鑑定結果はおまけみたいなものということですね。


さすが有罪率99%のじつに日本らしい裁判です(笑)
事実なんかどうでもええんやwww


本来ならUDIラボに入ってから半年も経たないミコトよりも経験も実績も多い先輩の中堂さんが代理証人としてふさわしいのですが、中堂さんは検査技師の坂本から「クソ」を連発する暴言などのパワハラで訴えられているため、クソ忙しいのです(笑)

 

 

 

ミコトはめられる


公判前にミコトは担当検事の烏田から事件の概要や証拠品の説明を受けます。
てきとーです(笑)
烏田いわく「質問にはいはい」と答えていればよいそうです。


その口車に乗せられてろくに証拠を検分せずに証人として出廷したミコトは、被害者の傷を正確に再現したしょぼい3DCGを目にして考えを変えます。


しょぼすぎるんだけどマジでwww
こんなのが証拠になるのが神聖なる法廷(笑)


ミコトはしょぼすぎるにもほどがある3DCGの傷跡と凶器が一致しないと思ったのです。
CGの傷跡は右利きようの包丁によるもので、凶器は左利きの包丁。


検察側の証人が「証拠品は凶器ではない」と否定したことでデキレースみたいな裁判がにわかに騒然とします。


さらにミコトの証言を受けて、殺害を認めていた被告人が無罪を主張し始めました。
ということで、ミコトは今度は弁護側の証人として証言台に立つことになります(笑)


烏田検事は100%勝っていたはずの裁判をぶち壊されてムカついているので、15000件以上もの解剖実績がある経験豊富な法医学者を代理証人として連れてきました。


ミコトは1500件くらいですので、経験値の差はおよそ10倍です。
これは1話で中堂さんがミコトの意見を封殺するために使った手と同じですね。


解剖実績3000件以上を誇る中堂さんが、経験で劣るミコトに「未熟者は数こなしてからいっぱしの口をきけ」と頭ごなしに言っていました。
やっぱパワハラしてたじゃんw


烏田検事は狡猾で、そもそも議論をする気がありません。
ミコトを「女性は感情的になりやすいから」と差別発言で挑発して、直後にミコトは感情的に言い返してしまいます(笑)


裁判が劣勢になったことを受けて被告人がまた主張を変えました。
「女なんか信用したのが間違いだったんや!」
と、ミコトの証言も拒否します。


ヒステリー女扱いされてムカついたミコトは、すでに業務と関係ないのに冤罪を晴らそうと勝手に奮起しました(笑)


自腹でデカい肉の塊を買ってきて、包丁で刺しまくって実証実験を行います。
その行動はまさにヒステリー女そのものです(笑)


さらに半年前の解剖時の検体を東海林の助けで検査しなおして、新たな証拠をゲットしました。
ですが、罪を認めなおした被告人は無罪を主張するヒス女ミコトの証言を拒否しています。


ということで、パワハラで中堂さんを訴えていた坂本技師をミコトが説得するかわりにパワハラ野郎中堂さんが代理の代理証人として出廷しました。


しかし、いかに中堂さんといえども検察側の証人は15000件以上の解剖実績を誇る老練な法医学者。
3000件程度の中堂さんは経験値で負けています。


中堂さんは「日々進歩する法医学の世界で過去の実績など大した意味はない」と主張します。


おまえが言うんかいwww
過去の実績の数字だけでミコトを黙らせようとしてたのにwww
どうやら最近のミコトの活躍を見て考えを改めたようです。


もしくは自分のパートナーである検査技師に訴えられたことが思ったよりショックだったのかもしれません。
はっきり言われなきゃ、他人が嫌がっていることがわからないやつもいるってことですねー。


男の法医学者が新証拠を提示したことで被告人の疑いは晴れ、真犯人まで明らかになりました。


99%の冤罪率を誇るじゃなく有罪率を誇る刑事裁判が見事に覆ったのでした。
圧倒的劣勢の裁判に勝ったことで名を上げたUDIのメンバーたちは、用済みになった肉の塊でバーベキューして祝杯を上げます。


2話のラストでもみんなに焼肉を奢っていたし、どうやらミコトは同僚に肉を食わせるのが好きなようですね(笑)

 

 

まとめ


今の森喜朗の叩かれ方を見ていると、正直こういう流れにはなりにくいと思います。


3年前放映中にリアルタイムで観たときも烏田の女性蔑視発言がスルーされてミコトがヒス女扱いされるのは違和感がありましたし、3年ではそこまで市民感覚は変わらないでしょう。


無理やり差別感を出す流れはやや強引だなぁと改めて思いましたけど、いまだに実際に差別発言をやってるやつがいるんだからしょうがないか(笑)


しかもそれが公平平等を理念とする憲章を掲げる組織のトップとかw
有罪!
閉廷!