いつも悲しいアニメの感想です。
目次です。
【あらすじ】
前回、オフィーリアがパートナーのアントニオに人格を乗っ取られていたことが判明しました。
5年前、アントニオは使命感が強すぎるあまり、未熟なオフィーリアでは『オフィーリアの使命』は果たせないと思いこみ、乗っ取りを決意したのです。
そして、今なぜかオフィーリアのボディを自壊させようとしてるのです。
マツモトがアントニオに「そこまでしてオフィーリアの使命を果たそうとしたのに、なぜオフィーリアを自壊させようとするのか?」と問うと、アントニオはそのわけを弁明します。
しますが、ちょっとよくわかりませんでした。
オフィーリアのかわりに5年間やってみたものの、民衆を幸せにする心のこもった歌を歌えなかったからですかね……?
ようするに歌姫AIではないアントニオは「歌が下手だった」のです!
「こいつ、ほんまへたすぎるんだけど!こんなんなら俺がかわりにやったほうがうまいわ!」
スポーツファンによくいる感じの勘違いさんですね。
こういうひとは残念ながらスタジアムのロッカールームに入る方法すらわからないのでやれません(笑)
ふつうはかわりにやらないのですが、アントニオは本当にやってしまったようです。
その結果「俺歌下手すぎるんだけどマジで……!」とやけになって自壊を選んだのでしょう。
もしくは「偽物のオフィーリアのへたくそな歌」でひとびとが感動してしまったため、本当のオフィーリアの歌が汚されたように感じて憤ったのでしょうか。
その腹いせに、本物がわからないひとびとの愛するオフィーリアに自殺させてショックを与えようとしている……と。
まあなんにせよ、だいたいこいつのせいなので、マツモトは成敗することにします。
しかし、マツモトは垣谷ユウゴに拉致されたヴィヴィの救出のためにキューブを半分ずつにわけてしまったため、アントニオとの戦いに苦戦しました。
しかもアントニオは垣谷からマツモトでもブロックできないウイルスを提供されており、戦いを有利に進めます。
とはいえマツモトは未来のAIですから基本的な性能で優り、逆にウイルスを奪ってアントニオに勝利しました。
オフィーリアのボディにはかすかに人格が残っており、アントニオと短い再会をして、2人とも停止いたしました。
これでオフィーリアは他殺されたことになりましたので、「AIの自殺」は防ぐができたのです……。
いっぽう、垣谷はヴィヴィに「ディーバの人格を消去するプログラム」を埋め込みました。
このプログラムもマツモトでは解除できない謎のスーパーテクノロジーです。
垣谷はアンドロイドに人格を移植することで生きながらえていたのです。
かつて子どものころ、垣谷はピアノの先生だったAIが「交通事故にあった人々を救うため」という使命と関係のない行動で命を落としたことで心に傷を負いました。
それから反AI主義に走ったのですが、ふたたび「使命と違うことに命をかけるAI」ヴィヴィと出会ったことで、なぜAIが与えられた使命と違うことをするのかずっと気になっていたのです。
ヴィヴィ(ディーバ)はマツモトの助けをかりてなんとか垣谷を倒しました。
しかし、人格消去プログラムはマツモトでも止められず、ステージで最後の歌をひとびとに披露して消えてしまいました。
最後にヴィヴィに使命を託して……。
【感想】
黒幕だれ~?
謎のウイルスと人格消去プログラムは、マツモトすらわからないスーパーテクノロジーですから、未来から持ち込まれたもので間違いないでしょう。
マツモトが知っているのは「AIの反乱が起こって博士に過去へ送りこまれた日」までなので、それより先の出来事やテクノロジーのことはわかりません。
未来を変えるために「マツモトが100年前に送りこまれた」と知った未来のAIは、マツモトを阻止するためにAIを送りこんだのでしょう。
ほぼターミネーターです。
ターミネーターは、「人間軍に敗北寸前に追い込まれたAIスカイネットが一発逆転を狙って、人間軍の総司令官である『ジョン・コナーを産むはずのサラ・コナー』を殺すために刺客を過去に送りこみ、それを察知したジョンがサラを守るために戦士を送りこむ」という話です。
このアニメの場合、負けそうな側が『人間』になっており、AIと入れ替わった形です。
黒幕の正体ですが、垣谷が「はぐらかしていると思うか……?」とはぐらかしやがったのでわかりません。
登場人物がそれほど多くないうえにだいたいみなさん死んでしまうので、今までのキャラは黒幕ではなさそうです。
ふつうならぽっと出のやつが黒幕だったら文句を言いたくなるところですが、そもそもこの話の場合、黒幕は未来にいるわけですから、まだ登場していなくても文句を言えません(笑)
・黒幕の正体
・復活したヴィヴィの状態
・未来の決着
このへんがどうなるのか楽しみにしております。
以上です。