アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』10話「Vivy Score -心を込めて歌うということ-」ネタバレあり、あらすじ感想
目次です。
【あらすじ】
前回、垣谷に注入された人格消去プログラムのせいで、ディーバはラストステージで歌いあげて消えました。
ディーバの消失によって表に出てきたヴィヴィでしたが、歌えなくなってしまっていて歌姫を引退、それから博物館に送られて5年が経過しています。
1話から数えて65年が経っていました。
絶大な人気を誇ったとはいえ引退から5年、大人は活躍をまだ覚えていますが、子どもたちは知りません。
そんなふうに博物館暮らしをしているヴィヴィのもとをマツモトが訪れます。
「歌でひとを幸せにする」使命が果たせなくなったヴィヴィはこの来訪を喜びました。
シンギュラリティ計画というもう1つの使命を果たせるからです。
ところがマツモトは「シンギュラリティ計画は前回でもう終了した」と告げます。
もう用済みとなったヴィヴィにマツモトが会いに来た理由は、消えてしまったディーバにヴィヴィのことを託されたからでした。
「既存の曲が歌えないなら、新しい曲を作ればいいじゃない」
と、マリー・アントワネット的な発想の転換を見せたヴィヴィにマツモトは競争を持ちかけます。
とはいえマツモトの目標はヴィヴィが立ち直るのを見届けることですので、この競争には最初から勝敗がありません。
毎年マツモトは2人が出会った日にヴィヴィの様子を見に来ますが、ヴィヴィはなかなか曲を完成させることができません。
子どもたちからの認知度が低いヴィヴィにも若きファンがいます。
社会科見学を機にヴィヴィと出会ったオサム少年は「知らないクラスの連中がおかしいんだよ……」と不満げです。
その様子からオサムに友だちがいないことを察したヴィヴィは『自分が曲を完成させるのが先か』『オサムが友だちを作るのが先か』競争しようと持ちかけました。
この競争はオサムの完勝に終わりますが、それからもオサムは友人たちを連れてきたり、彼女を連れてきたりとちょくちょくヴィヴィに会いに来ます。
やがて結婚したオサムが生まれたばかりの赤子を連れてきました。
残念ながら、ヴィヴィに会わせた妻はお産のときに亡くなってしまったようですが「いなくなってしまっても心のなかにいる」とオサムは前向きな発言をして、ヴィヴィに赤子を抱かせます。
赤子はヴィヴィの指を握りました。
それをきっかけにヴィヴィは自分が出会ってきたひとやAIたちのことを思いだし、自分の人生を曲にすることを決意します。
こうして構想20年、作曲1日の大曲が完成したのです。
曲を完成させたヴィヴィは眠りにつきます。
「お客さんがきたらちゃんと起きるから……」と言っていましたが、オサムが会いに来ても目覚めません。
オサムはだれかに「マツモトさん」と呼ばれます。
なんとオサムは1話でマツモトを過去に送りこんだ博士の若き姿だったのです。
やがてヴィヴィが目を覚ますと、博物館が炎上していました。
外に出てみると、なんとAIたちが人間たちを虐殺しています。
謎の歌を歌いながら……。
【感想】
1話の博士の正体が明らかになって、物語をきれいにたたみにきたという感じでした。
悲惨な未来を回避してめでたしめでたしになりそうなところで「やっぱり回避できてなかった!」という流れはリゼロっぽいです(原作者が脚本担当)。
マツモトの話だと前回のオフィーリア自殺阻止でシンギュラリティポイントはすべて乗り越えたはずでした。
しかしAIの反乱は始まったので、ヴィヴィの作った曲が新たなシンギュラリティポイントになってしまったのでしょうか。
ヴィヴィが眠りについたのがたぶん85年目でしたが、15年も眠っていたことになります。
・AIの反乱が早まった
・もしくはヴィヴィの深い眠りにはなにか原因がある
こんなところを気にしながら次回を観たいです。
以上です。