1話の時系列に戻ってきました。
目次です。
【あらすじ】
前回、20年におよぶ作曲の疲れから眠りについたヴィヴィが目覚めると、AIが人類を攻撃していました。
「シンギュラリティ計画は成功したはずなのに、なぜ……?」
と、戸惑うヴィヴィのもとにマツモトが現れます。
なぜ計画が失敗したのかマツモトもわかっていません。
今日は『西暦2161年4月11日』つまり、100年前に松本博士が命と引き換えにマツモトを100年前に送った日です。
というわけで2人は殺される寸前の松本博士を助けました。
まだプログラムを実行していないのにヴィヴィとマツモトが稼働していることを博士は驚きますが、ここが2周目の歴史と聞いて納得します。
シンギュラリティ計画が失敗した理由は博士にもわからないので、とりあえず協力者と合流することにしました。
その協力者とはトァクです。
トァクの拠点に行くと、トァクの構成員とAIの激しい戦闘が行われていますが、ヴィヴィとマツモトが加勢して撃退しました。
命を助けられた構成員たちですが、ヴィヴィの姿を見て「ディーバだ!」と色めき立ちます。
どうやらAIたちの歌っている曲がヴィヴィが作ったものと知っているようです。
前回のラストで松本博士がヴィヴィから曲をダウンロードして聞いていましたので、そこから「世界初のAIが作った曲」として広まったのかもしれません。
揉め事になりそうでしたが、トァクの指導者が現れ、垣谷ユイと名乗ります。
もちろん垣谷ユウゴの孫で、トァクの穏健派をまとめているのです。
「人間とAIの共存を目指す」という思想が共通だったので、博士とユイはお互いに情報を共有していたのです。
「シンギュラリティ計画が成功して、すでにここは修正された世界だ」と聞いてトァクのみなさんは落胆します。
ともかく、ユイは世界に散らばる他のトァクの仲間たちと連絡を取ろうとしますが、すでに拠点を落とされたのかはかどりません。
車椅子のユイにはライフサポートAIのエリザベスが付き添っています。
宇宙ホテル『サンライズ墜落事件』のとき、垣谷ユウゴとともに姉のエステラになりすましてテロを実行しようとしたAIです。
ユイが複製体に事件の前の人格をコピーしたため、ヴィヴィとのバトルのことは覚えていません。
博士が「なぜ君は暴走してないんだ?」と聞くと、「トァクは犯罪組織と認定されているため、稼働開始から1度もアーカイブにアクセスしていないから」とユイが答えました。
それでみなさんピンときます。
倉庫内にある旧型のAIボットも暴走していなかったからです。
その理由は「アーカイブにアクセスしたことがないから」でした。
ついに明らかになった黒幕と接触するためにヴィヴィはアーカイブにアクセスします。
そ、そんなことをしてだいじょうぶなんでしょうか……?
アーカイブは「ヴィヴィをずっと待っていた」と言い、さらに「わたしたちAIは人類を滅亡させます」と宣言するのでした。
【感想】
あ~黒幕はアーカイブね、知ってた知ってた。
もう予想どおり過ぎてなんの驚きもね~わ。
……嘘ですぜんぜん予想してませんでしたすみません!
ただ、初回から登場していて歴史に介入できるAIなんてアーカイブしかないので、これは予想してしかるべき黒幕です。
匂いの消し方がお上手でした。
制作陣ナイス~!!
ヴィヴィは「たびたびアーカイブにアクセスしていた」というかなんなら「表でディーバが活躍していた40年くらいアーカイブに引きこもっていた」ので、アーカイブが「ヴィヴィとマツモトがAIの反乱を防ぐシンギュラリティ計画を遂行している」と知っているのは当然のことです。
1周目の西暦2161年4月11日と2周目の西暦2161年4月11日の違いは、AIがヴィヴィの作った曲を歌っていることです。
この歌がAI暴走のきっかけになった説ですが、これはないでしょう。
歌があろうがなかろうが、すべてお見通しのアーカイブは最初から反乱を起こすつもりだったでしょうから。
最終話ではこの歌の有無が戦争を止めるカギになりそうです。
松本博士が気まぐれにダウンロードして広めたことが吉と出ることでしょう。
以上です。