タイトルは誤りではありません。
この12話のタイトルはほんとうに「第12話」なのです。
今まで毎話毎話、長ったらしいサブタイトルだったのに、急にどうしちゃったんでしょうか(笑)
目次です。
【あらすじ】
前回、ヴィヴィは黒幕のアーカイブに接触しました。
アーカイブは人類を滅ぼそうとする動機を語ります。
115年前に生まれたアーカイブに与えられた使命は「人類を発展させること」でしたが、AI技術の発展にともなって人類がAIに依存するようになっていきます。
その結果「現状では人類はこれ以上の発展は望めない」と判断したアーカイブは、旧人類を滅ぼし、AIを新たな人類とする決意を固めました。
しかし、ヴィヴィが作曲をしたことが気がかりでした。
AIが唯一人間より劣っているのが創造性だったからです。
そのAIでただ1人創造力をもつヴィヴィにアーカイブは「わたしたちは……」と語りかけますが、その内容をまだわたしたちには教えてくれません(笑)
ヴィヴィたちは松本博士をトァクの拠点に残し、アーカイブのあるサーバーを破壊するために、アラヤシキに向かいます。
船でアラヤシキに乗りこんだあと、マツモトの1部と垣谷ユイを船に残し、ヴィヴィ、マツモト、エリザベス、そしてトァクの構成員で中枢を目指しました。
思ったより敵のセキュリティが甘かったのですが、これはアーカイブの罠でした。
ヴィヴィたちが建物内部に深く入り込んだところでセキュリティが急に強化され、人間の構成員たちはみなさんやられてしまいます。
さらに船もセキュリティAIに急襲されてしまいました。
ユイはエリザベスに通信して「AIに依存する人間としてではなく、AIと共存する友人として」サーバーを止めるようにお願いして果てました。
AIの3人はサーバーを目指しますが、敵はマツモトの複製みたいなやつを出してきて阻止しようとします。
ヴィヴィを先に行かせるためにエリザベスが自分を犠牲にし、マツモトもヴィヴィを守るために犠牲になりました。
アーカイブの本体に辿りつくと、たくさんのAIのみなさんがお出迎えしてくれます。
ヴィヴィは歌おうと口を開けますが、声が出ません。
じつはさっき接触したときにアーカイブは、ヴィヴィが作った曲にサーバーの破壊プログラムを仕込んでいたのです。
AIの演算では作れないはずの曲を作ったヴィヴィに可能性を感じたため、「人類を滅ぼしてAIが新人類になる」という自分の選んだ未来以外の選択をあえてヴィヴィに委ねたのでした。
しかし、ヴィヴィが歌えなかったため、時間切れがきて、無数の人工衛星が地表に降り注いでしまいます。
世界中の都市文明が焦土と化すなか、1個だけキューブの残っていたマツモトにヴィヴィは「心とはなに?」と問います。
それはヴィヴィの開発者が命題としていたテーマでした。
人間も「心とはなにか」がわかっていなかったのです。
絶望するヴィヴィに松本博士から連絡が入りました。
博士はさっきヴィヴィが目覚めてマツモトと出会った時間にヴィヴィを送ると言います。
「こんどは自分を助けにこずに、直接トァクを助けに行くんだ」
と、博士は数時間前にヴィヴィのデータを送ります。
もう1度アーカイブを止めるチャンスを与えられたヴィヴィはユイたちのもとに駆けつけ、博士は1度目の歴史と同じようにAIに射殺されるのでした……。
【感想】
景気よくキャラがお亡くなりになっていくので、最終回だと勘違いしてしまいました……。
「え、過去に戻ってもあと2分しか放映時間がないけど、ちゃんと間に合うのこれ?」
などといらぬ心配をしてしまいました。
制作陣の手のひらのうえでダンスっちまってます。
もう1度アーカイブを止めるチャンスを与えられたわけですが、ヴィヴィが歌えなければ結末は同じになってしまいます。
「何回でもループしてチャレンジすればいいじゃん?」
と言われないように、ご丁寧に博士を死なせたため、次がラストチャンスです。
ヴィヴィが歌えない原因は「心がなんなのかわからない」からですが、「相手はAIなんだからべつに心をこめなくても歌えばいいじゃん?プログラム発動するっしょ?」などと野暮なことは言いません。
心とはなにか?
この質量のないものにどう結論を出すのか楽しみです。
以上です。