『ものがたりいちば』

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アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』4話「Ensemble for Polaris -私たちの約束-」ネタバレあり、あらすじ感想

題名も副題も長くて困るアニメの感想です。

 目次です。好きなところから読めます。

 

【かんたんなあらすじ】

前回、ヴィヴィとマツモトは地表に墜落する宇宙ホテル『サンライズ』に潜入しました。
そこで15年前に飛行機事故で亡くなったモモカちゃんの妹ユズカちゃんと出会い、正体がバレてしまいます。
しかしヴィヴィは大事な使命の途中なのですっとぼけました。


そのときサンライズに爆発のような震動が起こり、しかもコントロールがシャットアウトされてしまいます。
マツモトの知る歴史より23時間も早く事態が始まってしまったのです。


ヴィヴィは状況を把握するためにエステラと話そうとしますが、エステラがいきなり蹴りかかってきました。
このエステラは偽物です。
ユズカちゃんを連れて逃げたヴィヴィはマツモトから「15年前の相川議員暗殺未遂事件のときと手口が同じだ」と聞かされます。


じつは今回のテロリストはあのときヴィヴィに命を救われたトァクの残党だったのです。


人間のテロリストたちが襲撃者だと知ったヴィヴィはユズカちゃんを守るためにマツモトに戦闘プログラムをインストールしてもらいました。
15年前は戦闘プログラムのインストールを拒否したために、マツモトにボコられてモモカちゃんを助けられなかったことを悔いていたのでしょう。


テロリストたちを蹴散らしながら本物のエステラを見つけ出しましたが、サンライズの落下が始まってしまいました。
本来サンライズのコントロールにはエステラのボディがなければ認証されないはずなので、エステラは「偽エステラの正体が自分とまったく同じボディを持つ妹のエリザベスだ」と気づきます。


エリザベスはエステラと意識というかデータを共有できる実験機ですが、実験が失敗したために使命を与えられることなく廃棄処分になってのでした。
1度も使命を与えられることもなく処分されたエリザベスは自分に使命を与えてくれたトァクの残党(垣谷ユウゴ)をマスターと定めて忠誠を誓っているのです。


垣谷ユウゴは乗員乗客を避難させました。
反AI主義を実現するために人間の犠牲は必要ですが、無関係な人間を犠牲にするつもりはないようで、自分たちがサンライズとともに心中するつもりです。
しかしエリザベスが不意打ちで睡眠薬を注射して眠らせ、テロリスト仲間とともに脱出させました。


史実(マツモトの知る)では「ホテルの宿泊客が多数犠牲になった」と言っていたので、すでに歴史が変わっています。
マツモトの歴史でも垣谷ユウゴが黒幕だったかどうかはわかりませんが、いずれにせよそのときの実行犯は無関係な人間を犠牲にする人間だったということです。


ヴィヴィとエステラは管制室に行き、エリザベスとバトルになります。
ヴィヴィと格闘しているエリザベスの隙をついてマツモトが初期化ウイルスを打ち込みますが、うまくいきません。
結局、ヴィヴィが頭突きしてエリザベスの機能を停止させました。


しかしながら、すでにサンライズは大気圏再突入コースに入ってしまっていて、落下を避けられなくなっています。
しかもこれまた歴史と異なることに、洋上ではなく沿岸部の都市に墜落するコースです。
だんだん歴史を変えた影響が大きくなっていますね。


エステラがサンライズをパーツごとに分離することでコースを変えて海に落下させようとします。
ヴィヴィも「手伝う」と申し出るのですが「これは私の使命」とお断りされました。
使命を持ちだされたらしょうがありません。
AIにとって使命はなによりも大切なものですから。


ヴィヴィはユズカちゃんとともに避難艇に乗りこみ、サンライズを後にします。
残ったエステラは分離作業を続けますが、突然発生した爆発で損傷してしまい、作業がつづけられなくなってしまいました。


もうだめだぁ……おしまいだぁ……と思ったそのとき、エリザベスが現れて作業を引き継ぎました。
エリザベスはマツモトのウイルスで初期化されたことで、完全にエステラと意識(データ)を共有する状態になったのです。
再会した姉妹は初めての共同作業を終えて、サンライズとともに海に沈むのでした……。

 

【感想】

デトロイト ビカム ヒューマン』(アンドロイドの人権をテーマにしたゲーム)を思いだしました。


理不尽に廃棄されたAI(アンドロイド)が人類に反抗するという話や、戦闘用プログラムをインストールした後のヴィヴィが相手の行動予測を見ながら戦っているシーンの描写が似ていたので懐かしかったです。
相川議員暗殺をもくろんだテロリスト垣谷がおじさん闘士として再登場しましたが、きっとまた出てくるでしょう。


「もっともアンドロイドに命を救われた人物」としてギネス記録を作ると思います(笑)


今回も「AIにとって使命が何よりも大切」と強調されていましたが、そうすると85年後人類の虐殺を始めたAIにとって「なにが使命なのか」というところが疑問になってきます。


エリザベスの人生(AI生)を考えてみても「使命を与えることができるのは人間だけ」なので、仮に人類を絶滅させてしまってはAIの人生に1番大切な使命がなくなってしまいます。
それとも使命を自分で与えられるようになったから人類が必要なくなったのでしょうか。


大事故にもかかわらず1人の犠牲者も出さずに済ませたことで、ますますAIの評価が上がって人権が強くなりそうです。
いよいよマツモトが怪しい……。
以上です。