『ものがたりいちば』

映画観賞歴5000本以上なりに映画ドラマアニメの感想を書いてます。ゲーム関連はhttps://zwigani.comに移転中です。

Netflixドラマ「ウィッチャー」シーズン1の6話

Netfilxオリジナルドラマです。視聴にはNetflixに入会する必要があります。

ネタバレあります!ご注意を!

 

元は小説です。

 

ゲームにもなってます。神ゲーです。

 

 

・ゲラルト編のあらすじ
いつものように怪物退治を済ませたゲラルトの前にボルクという身なりのいいおじさんが現れ、仕事を頼みたいと言います。


ボルクは酒場に入ると「店の料理ぜんぶ持ってこーい!」と豪気なところをみせます。
ボルクにはアマゾネスみたいなやべえ強そうなお供が2人います。


ヤスキエルが2人に「なんでおじさんのお供してるの?」と尋ねると、「彼はもっとも美しいからだ」と答えが返ってきてわたしが困惑です。
ただのおじさん、ですよね……?


依頼内容は緑のドラゴン退治でした。
なんでもドラゴンの被害に悩んだある国がハンターを4チーム雇って討伐させるそうで、ボルクの一行もその1チームだそうです。討伐したチームはドラゴンの財宝と属国の君主の座を与えられます。

夢あるねー。
じつはその酒場には他のチームもいました。


1つ目は傭兵っぽい人間の戦士のチーム「リーヴァース」。
2つ目はドワーフ戦士のチーム。
3つ目がボルクたち。


ゲラルトは一度断りましたが、4つ目のチームを見て考えを変え、依頼を受けることにしました。


4つ目のチームは高貴な騎士アイクと――ヴェンガーバーグのイェネファーだったのです。


戦士!ドワーフ!騎士!魔法剣士!魔法使い!アマゾネス!


がぜんファンタジーっぽいパーティになってまいりました!
まあ騎士はすぐいなくなっちゃうんですけど……。

 

緑のドラゴンの住む山頂を目指して4チームの合同登山会が始まりました。
ドラゴンが吐いた炎で山がえぐられているのを見たゲラルトは「ドラゴンは人間を嫌う。人間がいたら逃げるはずなのに」とボルクに疑問をこぼしました。


イェネファーはやたらとアイクといちゃいちゃします。それを見てゲラルトはイライラしてます。
やっぱ惚れてるんすね~。


アイクはなかなかに香ばしいナイトです。

ことあるごとに「王国のために!」とか叫びだすし、山道に現れた野生の獣に毛の生えたような怪物を滅多切りにしてドヤ顔します。
(ゲラルトいわく、餌を与えたらどこかに行くレベルのおとなしい怪物だそうです)


さらに「騎士は生命を無駄にしない」とドヤ顔で怪物の死体を丸焼きにして豪快に食っちまいます。
んで、速攻で腹を壊して下痢になりました(笑)。
あぁ~こいつ最高や~!


ドワーフたちからはやべえやつ扱いされ、リーヴァースからは邪魔もの扱いされます。
なぜイェネファーはこんなマヌケ野郎とチームを組んでいるのでしょうか?たぶん子宮の治療に関係があるのでしょう。


野営地でゲラルトはボルクとドラゴンの生態について話します。
ドラゴンは緑、赤、黒の順に希少性が高くなり、個体数が少なくなっていくそうです。
ボルクが「金はいちばん少ない」と言うと、ゲラルトは「金などいない。いたとしても突然変異だ」と反論しました。


突然変異の種族は滅びる運命だ、と語るゲラルトは同じく変異体であり、滅びゆくウィッチャーに思いをはせるのでした。

(ウィッチャーを生み出せるケィア・モルヘンという聖地が滅びてしまったので、もう新しいウィッチャーは生まれないとされています)

 

アイクのお笑いでなごんでいられたのも一夜明けるまででした。
事件が起こりました。
野営地でドワーフがアイクの死体を発見したのです。


被害者はズボンを下した状態で喉を切り裂かれて死んでおり、どうやら下痢便を垂れ流しているときに背後から殺されたようです。


なんて卑劣な犯行なんだ、と昨日アイクをばかにしていたドワーフも憤りを隠せない様子。
うんこしてるときに死ぬなんて、騎士の恥です。恥の騎士です。

生きているときですら笑いものにされていたのに、死んでからもっと笑われるのです。
騎士の名誉を踏みにじるなど人間の所業とは思えません。


下手人はだれだ!?
野営地からはリーヴァースどもが消えていました。やつらの仕業です。

 

マヌケな相方を失ったイェネファーですが、引き返しません。むしろ1人でずんずん先に進んでしまいます。
山といえばドワーフ
ドワーフたちが山頂までの近道を教えてくれたので、ボルクたちは道を変えました。このままふつうのルートを進めばリーヴァースに先を越されてしまうからです。


ゲラルトはイェネファーを追いかけ、山を下りるように忠告しますが、イェネファーはききません。
ドラゴンの新鮮な心臓には強力な治癒力があるらしく、イェネファーはそれを使って出産能力を回復するつもりだったのです。
イェネファーの妊活は本気ですね。


せめて自分たちと同行するようにというゲラルトの説得に応じ、イェネファーはドワーフの山道に向かいました。

 

ドワーフの山道はやはりドワーフの山道でした。
断崖絶壁にすえつけられた狭い木の板は小柄なドワーフなら楽に通れても、人間には危なすぎる道です。


案の定、人間の体重に耐え切れず、ボルクとお供のアマゾネス戦士たちが木の板を踏み抜いて落下しそうになりました。
とっさにゲラルトが鎖をつかんで踏ん張るのですが、3人の体重を支えられるわけがありません。
おまけにゲラルトが踏ん張っている板もぎしぎしと音を立てて限界を示唆しています。


「ウィッチャーよ、おまえはわたしたちを助けるが、それはいまではない」


と、ボルクは思わせぶりなことを言って、なんと自ら手をはなして落ちてしまったのです!
それを見た2人のアマゾネスも手をはなして谷底に真っ逆さま。
依頼主を失い、もうしっちゃかめっちゃかです……。

 

その夜、寂しくなったゲラルトはイェネファーのテントを訪れました。
外からはちっぽけな簡易テントに見えたのですが、入ってみるとタンスやベッドを備えた立派な部屋でした。
魔法って便利ですね。
さて、ベッドがあるということは……?
このあとめちゃくちゃセックスした。

 

翌朝、野営地からドワーフたちが姿を消していました。
抜け駆けするために早朝に出発したのでしょう。あわててイェネファーはそのあとを追いました。


抜け駆けしたとはいえ短足ドワーフくんたちはドラゴンの巣を目前にしてイェネファーに追いつかれ、行動停止の魔法をかけられてしまいました。
残念!脱落!

 

レースに勝ったゲラルトとイェネファーですが、巣のなかで驚愕の光景を目にしました。
それは谷底に落ちたはずのアマゾネス戦士の2人と、すでに死亡している緑のドラゴンです。


緑のドラゴンの死体は卵を守るように横たわっています。人間を攻撃しないはずのドラゴンが暴れていたのは、卵を守るためだったのです。


ではアマゾネスたちがドラゴンを殺したのでしょうか?
違いました。


巣の上にあった穴から金色のドラゴンが降り立ち、なんと人間の言葉を話したのです。しかもボルクの声です。
ボルクによると、緑のドラゴンはかつて人間との戦いで負った傷のせいで力尽きたようです。
「国がハンターたちを派遣することはわかっていた。だからリヴィアのゲラルトを探した。ドラゴンを殺すのではなく、救うように教えられたウィッチャーを」


どうやらアマゾネスたちは金色のドラゴン・ボルクに仕えているようです。
酒場で「彼はもっとも美しい」と意味不明なことを言っていた理由はこれだったんですね。


すべてを察したゲラルトはボルクたちに加勢することにしました。
「赤ちゃんを守っていたのね……」
と、赤ちゃん問題には敏感なイェネファーも自分の目的を捨てて卵を守ることにしました。
そこへリーヴァースが現れ、剣を抜きました!


とはいえ、やつらはただの人間の戦士です。
「リヴィアのゲラルト」や「ヴェンガーバーグのイェネファー」の敵ではありません。


つーかイェネファーさん?
あなたはなぜろくに魔法も使わずに剣を振り回しているのでしょうか?
イェネファーはふつうに剣でリーヴァースをばったばったと切り倒していきます(笑)。
完全に舐めプレイですね。
なんとか卵の近くまで接近したリーヴァースもボルクの炎で焼き尽くされてしまいました。

 

戦いが終わった後、万歩遅れてドワーフたちがやってきましたが、ボルク(人間に戻った)がドラゴンの牙を与えて追っ払いました。
これで卵が孵化するまでの時間を稼げることでしょう。


ボルクはゲラルトたちに礼を言って、そして余計なことを言いやがりました!
そのせいでゲラルトがジンの願いを使ってイェネファーの心を変えたことが本人にバレてしまいました。


イェネファーは「この気持ちは願いのせいだったのね!」と激怒。そりゃそうだ……。
ゲラルトが「そうじゃないそうじゃない」と苦しい言い訳をしますが、イェネファーは去ってしまいました。


イェネファーを失ったゲラルトはヤスキエルに八つ当たりして、どっかいけ!と罵りました。
ヤスキエルも去って、ゲラルトは1人きりになってしまうのでした……。

 

 


・シリラ編のあらすじ
マウスサックに化けたドップラー(変身できる怪物)に騙されてまんまと安全なブロキロンの森から連れ出されたシリラとダーラですが、話すうちにいろいろとおかしいことに気付きます。


マウスサックはニルフガード軍に捕まったけれど、ゲラルトに助け出され、シリラを迎えに行くように指示されたと言いました。
それならゲラルトも来ているはずです。あやしぃ……。


怪しんだシリラがカマをかけると、ドップラーはすぐにぼろを出しました。
本性を現したドップラーはダーラをワンパンで殴り倒し、逃げるシリラを追いかけました。
シリラは捕まってしまい、薬で眠らされてしまいます。

 

どこかの宿場でニルフガード軍の指揮官が、目覚めたシリラに話しかけるのですが、なんか様子がへんです。
指揮官が後ろをみせたとたん、シリラの姿が指揮官に変化していくではありませんか!
ドップラーです!


指揮官に化けたドップラーは指揮官に襲いかかりました。
指揮官が指揮官に指揮官のナイフで切りつけますが、指揮官は指揮官の腕をとってガード、そのまま指揮官の服をつかんで指揮官を投げ飛ばします。馬乗りになった指揮官が指揮官の指揮官的な顔をめっためたに殴りつけますが、指揮官は指揮官が割ったガラス瓶の破片を取って指揮官の顔を切りました。
さらに指揮官は――もういいや、やめます……。


見ててもどっちがどっちかぜんぜんわかんないよ!!
おねがいだから頻繁に位置を入れ替えるのやめてください(笑)。
あれですね、コップを高速で入れ替えるマジックみたいでした。


ドップラーが化けた指揮官は結局逃げ出しました。
あれ?指揮官が化けたドップラー?
もうどっちでもいっか!

 

本物のシリラは木に縛り付けられていましたが、ダーラが助けました。
ダーラはシリラと関わるとろくなことにならない、と去ってしまいました。
シリラは、1人になってしまいました……。

 

先ほど指揮官と指揮官の白熱バトルがあった宿場には、数多くの死体が転がっていました。
どうやら本物の指揮官が宿場にいた客も従業員も皆殺しにしたようです。
口封じのためでしょうか?ちょっと動機がよくわかりません。怖いです。


指揮官は魔法使いフリンギラ(イェネファーの同期)に治療をうけていました。
フリンギラは指揮官に発破をかけています。
「あなたは簒奪者を追い出し、国を立て直した。もっと努力してこの大陸を制覇するべきだ」


なんと、一軍の指揮官だと思われていた男はニルフガード帝国の皇帝その人だったのです!
たまげたなぁ……。

(※追記:皇帝ではなく将軍でした。早とちりして申し訳ありません !)

 

 

マジメなダークファンタジーなのに、ちょっとずつギャグ要素が増えてきてるのはなんなんでしょうか(笑)。いいんですけど。

今回でゲラルトもシリラも1人になってしまいました。
孤独な2人が運命に従って出会うのでしょうか?
でもたぶんまだ時代が違うんだよなぁ……。


長命のゲラルトとイェネファーは見た目から年齢を推定するのが不可能なうえに、今回のゲラルト編でシントラ国やキャランセの状況が出てきませんでした。


ということは、基準となるのはただの人間であるヤスキエルの老いになるのですが、そんなに老けたようには見えなかったです。
ただ、イェネファーと再会したときに「小皺が増えたわね」と揶揄されていたので、もしかしたら5話からかなり年月が経っているのかもしれません。


他にもゲラルトが「伝説のウィッチャー」と称されていたので、声望が5話よりさらに増している感がありました。
あ、これはゲラルト編、シリラ編に追いついていますね。
まあこの6話では追いつききっていなくても、次回の開幕では追いついていることでしょう。

 

いやー楽しみです。

配信済みのドラマシリーズを観る醍醐味は待たなくていいことですね!

シーズン2までは待たなきゃだめなんですけどね……。

 

残念ながら指揮官の指揮官による指揮官同士のバトルはできませんが、神ゲーです。