ネタバレあります!ご注意を!
※この感想は配信開始時に1話ごとリアルタイムで書いていたものですので、的外れな展開予想などがあるかもしれません。
というか恥ずかしいくらいいっぱいあります。ご留意ください!
・前回までの「ザ・ボーイズ」
4話では「ヴォートを倒す」という目的で一致していたボーイズの面々がバラバラになっていく過程が描かれました。
ブッチャーはようやく再会したベッカに拒絶されて、動機もやる気も消滅。
死んでもいーやというヤケクソモードへ。
弟を殺されたキミコはストームフロントへの復讐心に燃え、心配するフレンチの言葉に耳を傾けようとしません。
しかもフレンチはまた薬物中毒者に舞い戻ってしまいました。
かろうじてヒューイ、エムエムの2名はヴォートを倒す手がかりをつかむために行動しますが、ボーイズの強力な協力者であるアニー(スターライト)は、ヒューイに別れを告げてしまいます。
要するに「チームがバラバラじゃねーか!」状態です。
ヒューイたちの行動のおかげで、40年以上も前に活躍した「リバティ」という女性ヒーローが理由もなく黒人を殺害した人種差別主義者であり、しかも当時とまったく変わらない容姿で「ストームフロント」として活動していることを突き止めました。
4話の重要なポイントはおおまかに3つです。
1、ボーイズ+アニーの分裂
2、セブンの内部分裂(ストームフロントの台頭やホームランダーのストレスマッハ。ホームランダーにゲイを暴露されたメイブ)
3、ストームフロントの能力面、人格面のヤバさの強調
・今回のあらすじ
ヤケクソになったブッチャーはやっぱり死に急いでいるようです。
ナイトクラブでまったく無意味に他の客を殴って、その仲間にボコボコにされますが、頑丈なのでぜんぜん死ねません。
こいつも実はスーパーヒーローじゃね?
前回監視カメラにわざと映ってアピールしていたし、目立つ行動をすることでヴォート社に発見されたいのでしょう。
自殺願望マックスです。
ヒューイからの電話にも「引退してアルゼンチンに移住する」などと申しており、ボーイズの活動を放棄していることは明らかです。
いっぽう、セブンの内部分裂も進むばかりです。
国外の村でスーパーテロリストを倒すホームランダーですが、そのときに放ったレーザーで少年を巻き添えにしてしまいます。
たまたま誰かが撮影した映像がSNSにアップされ、あっという間に拡散。
ホームランダーの好感度は激減、抗議集会が発生します。
ストレスがマッハのホームランダーはまたしてもメイブを同性愛ネタでいじめます。
一般人であるメイブの恋人を引きずり出して、メディアでさらし者にしようとするのです。
そんなパワハラセクハラで問題が解決するわけもなく、メイブの反感を育ててしまいます。
案の定メイブは恋人のエレナに「ホームランダーを倒す」決意を伝えます。
付き合いの長いメイブには、ホームランダーが粘着質な人格破綻者で、自分の目的のためなら容赦なく人間を殺す冷酷な男とわかっています。
恋人を守るためには、彼を倒すしかないんですね。
ストレス解消のためにねちねちイジメるのはやめましょう。
相手が戦争を決意しちゃいます。
あなたが世界各国の指導者なら、これはよく覚えておきましょう!
ホームランダー担当のアシュリー副社長は、ホームランダーに自重を求めます。
イメージ向上のための戦略会議で方針が来まるまではノーコメントを貫くことを要求しますが、突っぱねられます。
ホームランダーは好感度が下がり続ける事態を打開するために、抗議集会に飛来します。
彼としては説得するつもりなのでしょうが、民衆にとってホームランダーははっきり言って恐怖と不信の対象でしかありません。
悪口を言っていたら突然、一瞬で自分たちを皆殺しにできる能力者、が空から飛んできたのです。
こわい、こわすぎる……。
ホームランダーはマイクを要求して民衆を説得にかかります。
画期的な解決案を出すでもなく、ただ自己弁護をしただけなのでした。
これがよくありませんでした。
自分たちを黙らせに(56しに)きたわけじゃないと知るなり、民衆はホームランダーを罵倒し始めます。
聞く耳をもたない彼らにむかついたホームランダーは、目からレーザーを放って広場に集った民衆数百人を即死させる、そういう妄想を抱きますが実行にはうつしません。
彼は民衆に支持され、愛されたいのですから。
でもギリギリのラインで我慢したようです。夢オチです。
いや――騙されてはいけません。
わたしの予想ではホームランダーは「やった」可能性があります。カッとなって民衆を虐殺したのだと思います。
ちゃんと根拠があります。
テレビ中継の画面越しにデモ集会乱入事件を見ていたアシュリーは、髪がごっそり抜けてしまいました。
ホームランダーが一瞬妄想しただけなら、ヒヤヒヤした程度で済むはずです。
髪の毛が抜け落ちるほどのストレスはかからないでしょう。
ということはアシュリーはなにかを「見た」のです。
可能性は2つあると思います。
1、アシュリーは「心を読む」能力者で、ホームランダーの願望を見て精神的ショックをうけた。
この線はちょっと薄いかな、と思います。
アシュリーはこれまでホームランダーに翻弄され続けてきたのですが、もし心が読めるならそうはなってないはず。
2、アシュリーが「時間を戻した」。
時間操作系の能力者で、ホームランダーの暴挙をなかったことにしたのではないでしょうか。
わたしはこちらを有力視します。
これなら髪の毛が抜けたことにも説明がつきます。
とっさに時を戻して虐殺をなかったことにしたものの、虐殺グロシーンを見てしまったことによるストレスが尋常じゃなかったとか、もしくは、時間操作能力を行使したことへの代償でしょうか。
時間操作系は漫画やアニメにはよく出てきますが、能力の強さとしては最強クラスに扱われることが多いです。
「ジョジョの奇妙な冒険」では、第三部、第四部、第五部のラスボスがことごとく時間操作系の能力者でした。
10秒ほど時を戻しただけで多大なエネルギーを消費して、髪が抜けちゃった、というのはありうると思います。
このへんは明らかに違和感のある描写だったので、後々回収してくれるものと期待しています。
ブッチャーは自分の叔母の家に赴きます。
そこには彼の息子がいるからです。
息子、といっても人間ではありません。犬です。
おそらくベッカと結婚生活していたときに飼っていた犬です。
息子と呼ぶほどに可愛がっていたのでしょうが、ベッカがいなくなり、ホームランダーを追うために叔母に預けたのでしょう。
ブッチャーは愛犬と散歩に出ました。
愛するベッカとともに散歩したことがあるであろう愛犬と。
完全に死ぬ気で、思い残しをしたくなかったのでしょうか?
散歩から戻ってくると、家にはヒューイとエムエムがいました。ブッチャーを心配して迎えに来たのです。
しかしブッチャーには彼らと行動をともにする理由がありません。
「お前らが出ていかないなら俺が出ていく」とばかりに家を出て、車に乗り込みました。
そのとき、気づきます。
近所の屋根の上にブラックノワール(忍者ヒーロー)が潜んでいることに。
ブッチャーの叔母さんがブッチャーの過去について語ります。
ビリー(ブッチャー)にはかつて弟がいたそうです。
ヒューイにそっくりで、ヒョロガリで気の弱い人物でした。
今はもう死んでしまっていますが、ブッチャーは子どものとき弟が鼻を殴り折られただけで、相手の少年を殺害しかけたそうです。
守るべきものがいるとき、ブッチャーはどんなことでもやる子だったそうです。
急に出てきた設定だけど、やべえなwww
叔母さんの言葉どおり、ブラックノワールに攻撃されたとき、ブッチャーは命を捨てるつもりでヒューイたちを逃がします。
しかし、そこは仲間、というか仲間意識が残っている最後の2人です。
ヒューイもエムエムもブッチャーを助けるために戻ってきました。
まあ、戦力的にはほとんど意味がありません。
ブラックノワールは影こそ薄いですが、パイロキネシス能力者の発火攻撃をうけてもほぼ無傷の耐久力の持ち主、スーパーヒーローならデフォルトで保有している怪力の持ち主でもあります。
あっというまにエムエムが倒され、ブッチャーも殴り飛ばされてしまいます。
ブッチャーは朦朧とした意識のなかで、殺されそうになっているヒューイの姿を見ます。
覚醒したブッチャーは「ヴォートが隠したがっているホームランダーの息子の写真をばらまく」と脅してブラックノワールを止めます。
たぶんハッタリでしょうけど。
ところがブラックノワールの攻撃の手が止まります。
ヴォート社の社長から電話がかかってきたからです。
「ブラックノワールを撤退させるかわりに、写真を公開するな」
ブッチャーがその条件を飲んだことで、ブラックノワールは去っていきます。
今さらホームランダーの息子の写真をばらまかれたからって、ヴォート社にどれほどのダメージがあるのかよくわかりませんが、社長はこれ以上のスキャンダルを嫌がったようです。
もしかしたらスーパーヒーローが、子孫を残せるという事実を知られたくなかったのでしょうか?
どうやらブラックノワールは独自行動でもホームランダーの命令でもなく、社長の命令で動いていたようです。
これをみてもセブンの分裂は明らかでしょう。
好感度が下がり続けるホームランダーはついにストームフロントに助けを求めます。
すると、ストームフロントはSNSでちょっと工作するだけであっという間にイメージを改善させてしまいました。
さすがプロYoutuber!
ホームランダーはストームフロントに心を許し、SMセックスすることになります。
急だな、おい……!
とりあえずレーザーを浴びせてみますが、ストームフロントは気持ちよさそうに喘ぐだけで死にません。
ちょっと熱いだけみたいです。
虎はじゃれあっているだけでも、人間から見たら激しい戦いに見える、と言いますが、スーパーヒーロー同士の激しいセックスは殺し合いみたいに見えます。
怪力で殴りつけあっても無傷、しまいには空中浮揚で駅弁ファックなどしたりします。あーもうめちゃくちゃだよう!
・今回のえらすじ
ディープはお見合いで出会った女性と結婚し、共同教会の広告塔として大活躍しました!
あと、訪ねてきたメイブにホームランダーを倒す仲間になってほしいと頼まれました。
おわり。
3話であれだけピックアップされたのに……どうして……。
・今回の要点
1、ボーイズにブッチャーが復帰
正直、ボーイズは崩壊寸前でした。
シーズン1と違って「コンパウンドV」を手に入れたら勝ち!という明確な勝利条件がないからです。
個々人の目的意識も変わってしまったため、目的を見失ったブッチャーは自殺に走り、そのせいでブラックノワールと無意味に戦うハメになってしまいます。
ブッチャーが覚醒してヒューイを守る、という目的意識を持ちますが、相変わらず勝利条件はわかんないです。
一応、ボーイズの結束は強まったようですが……。
ブッチャーに弱者への保護本能があるという設定の追加は、ちょっと唐突感ありました。
2、ストームフロントの強さのさらなる強調
前回までに明らかになっていたのは、不老、卓越した戦闘能力、残虐性、超飛行能力でした。
今回、さらに上乗せされた能力があります。
ホームランダーの最強攻撃である熱線ビームでほとんど無傷。
不老どころか不死まであるのかも?
スターライトの嘘をホームランダーは見抜けませんでしたが、ストームフロントはあっというまに見抜いてしまいます。
さすが70年以上生きているBBA、人間力が違います!
心は大人、体はなんとか、です!
3、クイーンメイブの反逆の意思
ホームランダーやストームフロントが悪人を倒すついでに民間人を虐殺するのとは違って、メイブは犠牲を出したがらない人間側の行動が目立っていました。
もともとスターライトに助言したり、ホームランダーに殺されそうなところを助けたりしていたので、もしかしたらボーイズと共闘することもあるのかも?能力の全貌が明らかになってないので、意外な能力に期待したいです。
4、ちょっとよくわかんない
キミコがなぜか金で暗殺を請け負っていたのですが、ちょっとよくわかりませんでした。
ストームフロントへの復讐に金が必要な理由がわからないのです。残虐シーンを増やすためだけなのかな~とか思ってしまいました。
5、ストームフロント、ホームランダーの母親説
ホームランダーが承認欲求の塊ということは今までにもさんざん描かれてきました。
民衆から愛されてくてしょうがない。
だから、批判されるとすぐぶちギレしてます。
親から愛された経験のない(もしくは、その実感がない)子どもは承認欲求が強くなるという説を思い出しました。
そういえば、ホームランダーの親って誰なんだ?という疑問が浮かびます。
ホームランダーは幼少期からヴォートの施設で育てられたわけですが、すべての能力者がそうだったわけではありません。
たとえばアニー(スターライト)は幼児期にコンパウンドVを投与されて能力者になりましたが、施設に引き取られるでもなく、実母に育てられています。
「コンパウンドVの投与=施設への収容」ではなさそうです。
ということは、ホームランダーの母親はヴォートの内部者だったのではないかと思います。
おそらく40歳前後と思われるホームランダーの母親候補となれば、70歳前後でしょう。
最低でも70歳以上のストームフロントは、じゅうぶんあり得ると思います。
いやーでも母子セックスぶっこんでくるとか、かなり攻めてるな~。
ボーイズの仲間になりそうなヒーローが増えてきました。
スターライト(アニー)はすでに仲間ですし、メイブもアンチホームランダー化してきているので、仲間になるかもしれません。
また、すでに半分共犯者のAトレインや、カルト宗教にはまったみんな大好きザ・ディープも転びそうです。
ホームランダーとストームフロントが結託してしまっては強すぎるので、どうやって崩していくのか、楽しみです。
正直、いまのところシーズン2は薄味だとわたしは感じています。
ボーイズの勝利条件が見えないことが大きな原因ですので、6話で話の展開を加速させてほしいと思いました。
あと、空中浮揚セックスは笑えました!
以上です。