『ものがたりいちば』

映画観賞歴5000本以上なりに映画ドラマアニメの感想を書いてます。ゲーム関連はhttps://zwigani.comに移転中です。

「パーフェクト・ワールド 世界の謎を解け」の感想

ロシア版マトリックスかと思いきや……。

 

 

2018年ロシア映画。ジャンルは現代ファンタジー
監督はセルゲイ・モクリツキ。
主演はニキータ・ボルコフ。
ネタバレは……まあ、いいんじゃないですかね……。

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
舞台は現代ロシアのモスクワ。
恋人のアンナにフラれたばかりの天才ゲームクリエイターのキリルは、新作ゲームの完成記念パーティを切りあげて帰宅するのだが、自宅にはぜんぜん知らない女がいた。
その女は「ここはわたしの家」と主張したうえに、自宅の内装が変わっていた。
警察沙汰になり家を追い出されたキリルは、親友のコンスタンティンの家に泊めてもらうことにした。


翌日。
女を詐欺師と思い、訴訟のために家の登録書や自分の過去の記録を役所でそろえようとするのだが、どういうわけかキリルに関するあらゆる記録が消失していた。
それどころか会社の同僚も、友人も、父親すらも、キリルのことを忘れている。
どうしようもなくなったキリルは行くあてをなくし、自宅を乗っ取った女に会いに行く。


切羽詰まったキリルは包丁で女を脅すが、女は「この瞬間がいちばん好き」と謎めいた言葉を吐いたあと、包丁を自ら腹部に突き立てた。
キリルは警察に逮捕されたものの、警察官がすぐにキリルのことを忘れたため、お咎めなく釈放された。
スマホの経路案内に従ってクレムリン宮殿の近くにある古びた塔に入ったキリルを待っていたのは、さっき死んだはずの女だった。


女は、塔は複数の異世界を結ぶ扉であり、キリルはそこで働く『検閲官』として選ばれたのだと告げる。
そして、キリルは人間離れした能力を有する『機能者』だとも。
困惑するキリルだったが、とりあえず状況を探るために、検閲官としての職務を始めるのであった。

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

 

後半の失速度☆☆☆☆☆
序盤はほんとうにわくわくしました。
あらゆる記録からキリルの存在が消えたり、友人や家族にも忘れられたり、とわけのわからない事態がつぎつぎに訪れます。
謎めいた女の存在や複数の世界、突如目覚める異能力。
ところが、おいしそうな要素はあまり掘り下げられることがなく、どちらかというと使い捨てみたいになっています。
それに異世界同士のちがいが微差程度で、あんまり現実世界と変わらないのも残念です。

 

 

途中で終わってるやんけ!度☆☆☆☆☆
これ、3部作かなんかになる予定なんでしょうか?
おもっくそ途中で終わってるんですけど……。

 

 

マトリョーシカ推し度☆☆☆☆☆
ロシアといえばマトリョーシカ
序盤から終盤にかけてけっこうしつこく出てきます。

マトリョーシカ好きな方におすすめです!