『ものがたりいちば』

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「ザ・ボーイズ」シーズン1の8話の感想

ネタバレあります!ご注意を!

 

・今回のえらすじ(主人公ディープ編)
海の支配者(笑)ディープは、なんだか上機嫌です。
滞在先ホテルの部屋でフルーツカクテル(かわいい)を作り、担当者と祝杯をあげようとしています。
担当者は状況がよくわからず困惑しています。
「セブンに出動要請がかかったんだろ?」
ディープの上機嫌の理由はそれでした。
スーパーテロリストの出現を受けてセブン(というかホームランダー)が軍の作戦に同行していることを知ったのでしょう。
それで自分にもお呼びがかかると確信したようです。
「いつ出発するんだ?自分の部隊を持つのが夢だった……」
などとディープは真昼間から夢見心地ですが、下っ端の担当者はなんのことだかわかりません。

 

結局、本社から海の支配者(笑)へ呼び出しはかかっていませんでした。
担当者が帰り、1人になったディープは自分のバカさ加減を嘆きます。
そしておもむろに全身の体毛をていねいに剃り、髪の毛をバリカンで一気に刈り上げてしまいました。
最終回の出番これだけ!?
海の支配者なのに……どうして……。

 

 


・今回のあらすじ
スーパーテロリストの出現により国防の方向性が変わったことで、CIAも方針が変わりました。
レイナー副長官に約束された安全は反故にされ、ボーイズのメンバーはヴォート社だけでなくFBIにも指名手配されてしまいました。


ブッチャーとヒューイが不在のとき、隠れ家を謎の特殊部隊に急襲され、フレンチとエムエム、さらにキミコが捕まってしまいます。

 

ブッチャーとヒューイは元CIAのマロリーという女性の山荘を訪れていました。
その昔ブッチャーをスカウトし、初代ボーイズを作った人物です。
ヴォートとの戦いの最中、ランプライターというセブンのヒーローに孫を焼き殺されて引退した過去をもっています。
ブッチャーはマロリーに協力を要請しますが、マロリーは取りつく島もありません。
それでもホームランダーの弱点はマデリン副社長が知っている、とだけ教えてくれました。

 

出先から帰ってきたブッチャーは外からホテルの外観を見ただけで異変を察知しました。交換された窓ガラス、駐車場の花屋の黒いバン。
ブッチャーとヒューイは今後の方針を巡って対立します。
捕まった仲間を助けに行くべきだ、というヒューイ。
しかしブッチャーはどうせすぐに自分たちも捕まるのだから、そのまえにマデリン副社長を叩いて反撃するべきだと主張します。
結局2人は意見が対立したまま別れました。

 

困ったヒューイはアニー(スターライト)に助けを求めにいきました。
母親に騙されていたこと、ヒューイたちに利用されていたこと、みんなに嘘をつかれて腹を立てていたアニーはとうぜん突っぱねます。
そもそもアニーはヴォート側の人間で、ボーイズの敵なのですから。
「なぜわたしが助けなきゃいけないの?」
この問いは問いというよりも拒絶の意思表示レベルのものですが、ヒューイは答えます。
「スーパーヒーローだから」

……ぜんぜんだめ。

このドラマでは脅さなきゃひとは動きません。

説得は失敗に終わりました。

 

 

ヒューイは1人で助けに行く決意を固めました。
特殊部隊が待ち構えているホテルに戻り、自分から捕獲されたのです。
フレンチとエムエムが監禁されている檻に連れてこられたヒューイを見て、2人は不思議がります。
捕まるならブッチャーといっしょのはずだし、なぜ1人だけ?
ヒューイが自分からわざと捕まった、というとフレンチは感激してキスの雨を注ぎました。
ヒューイが隠し持ってきた針金でフレンチが手錠や檻の鍵をちゃちゃっと開けました。
脱出した一行はべつの場所で監禁されているキミコを助けますが、抵抗むなしく警備兵に囲まれてしまいます。
絶体絶命です。
しかし、そのとき背後からまばゆい光が!

 

スターライトはまたたく間に警備兵たちを叩きのめしました。
どうして助けてくれたのかと尋ねるヒューイに、
「スーパーヒーローだから」
と答えるスターライト。
熱い……!
こんな熱いドラマだったっけ……?
急にジャンプ漫画みたいな展開になってきて怖くなったボーイズは脱出しようとするのですが、その前にAトレインが現れました。
ヒューイは負傷しているフレンチや意識のないキミコたちを逃がすためにその場に残ります。
スターライトからは逃げるように言われるのですが、そもそもAトレインの狙いはヒューイですから、フレンチたちと同行するわけにはいかなかったのです。

 

Aトレインとスターライトの戦いが始まります。
始まりますというか、たぶん1秒もかからずに決着しました。
異常に高速化したAトレインがスターライトの攻撃をかいくぐって吹っ飛ばしたのです。
そのままヒューイと対峙したとき、Aトレインの様子がおかしくなりました。
突然苦しみだし、倒れてしまったのです。コンパウンドVをやりすぎたことの副作用です。
ヒューイはとっさに心臓マッサージを始めました。
そんなヒューイを見てスターライトはなにか思うところがありそうでしたが、ヴォートの緊急回線を使って救急隊に連絡してから、ヒューイを逃がしました。

 

夜、国防への参入を祝してヴォート本社で行われた祝賀パーティから帰宅したマデリン副社長は異変を察知します。
闇のなかに潜んでいたブッチャーはマデリンを拘束して爆弾ジャケットを着せ、待ちます。
もちろんホームランダーを。
ブッチャーはホームランダーがマデリンを愛していて、弱点だと思ったのです。
やがてやってきたホームランダーをブッチャーは脅します。
自分の前に立ってビビらない人間なんて初めて見たホームランダーは感心して、ブッチャーの話を聞くことにしました。


「奥さんをわたしが殺したという証拠は?」
ブッチャーはなにも言えません。
「要求は?」
とくにありません。
ブッチャーはベッカが殺されたという証拠もなく思いこみだけで、ボーイズの困難な活動をやってきたのでした。
そしてマデリンを人質にとり、無敵のホームランダーの前に立っています。
目的は愛するひとを目の前で殺す、という復讐心だけです。
これにはホームランダーも脱帽、むしろブッチャーを気に入っちゃったようです。

 

ホームランダーはマデリンに「わたしを愛したことはあるか?」と問います。
マデリンは最初のうち愛しているなどと言っていましたが、ホームランダーは信じません。
というのもこの数時間前に話したときにマデリンはホームランダーに子どものことで嘘をついた言い訳でうっかり「お子さんを流産で失って気の毒すぎて」と失言してしまっていたのです。
ヴォーゲルバウム博士は「生まれて10秒後に死んだ」と言っていました。流産ではありません。
すでにマデリンのことを信じていないホームランダーは本音を言うように迫ります。
そしてマデリンは「ずっとこわかった」と白状します。
するとホームランダーはマデリンの頭をつかんで至近距離からレーザーを浴びせて脳をどろっどろに溶かしてしまいました。
読みをまったくはずしたブッチャーはヤケクソで爆弾を起爆させるしかありませんでした。

 

ブッチャーは無傷で目覚めました。
すでに朝になっていて、どこかの民家の庭です。
上機嫌のホームランダーがやってきてブッチャーを爆発から救ったのは自分だ、と言います。
「お礼はあとでいい。会わせたいひとがいる」
と民家を示します。
すると民家のなかから2人の人物が出てきました。
1人は少年。
もう1人は……ベッカでした。ベッカは生きていたのです。ということは……。
少年の目が赤く光ったところで、終わりです。

 

 

いつのまにかドラマからいなくなっていても気づかれなさそうなディープ……。
つぎのシーズンで生き残れるのでしょうか!?