『ものがたりいちば』

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映画「累―かさね―」の感想 ぜんぜん醜くない件

2018年日本映画
監督:佐藤祐市
主演:土屋太鳳

 

 

 

序盤のかんたんなあらすじ


伝説的女優を母にもつ累(かさね)は美しい母とは違って醜い顔に生まれついた。
ただ醜いだけではなく、顔に大きな傷がある累は周囲からバケモノと蔑まれて生きてきた。


ある日、芸能プロダクションのマネージャー羽生田が訪ねてきて、丹沢ニナという若手女優と引き合わせる。
丹沢ニナは、顔は美しいが演技力は皆無で持病のこともあって伸び悩んでいた。


つねに他人になりたいという欲望を抱いている累には類まれなる演技力があった。
醜い累をあざ笑うニナに累は突然キスをする。
すると、どういうわけか2人の顔が入れ替わってしまった。


じつは累は亡き母から魔法の口紅を受け継いでおり、その口紅をつけてキスをすると他人と顔を入れ替えることができるのだ。
羽生田は2人に入れ替わりを提案する。


女優として成り上がりたいニナは累の演技力を認め、その提案を飲んだ。
その日から2人はともに暮らし、丹沢ニナとして活動を始めるのだった……。

 

 

―――ネタバレ注意!―――

 

 

 

醜くない度☆☆☆☆☆


累を演じる芳根京子がかわいい顔のままなので、ぜんぜん醜く見えません。
傷跡は目立ちますけど、それだけです。


傷ができる前から虐げられていたようですが、あんなかわいい顔に成長する子どもが容姿の醜さでイジメられるというのはリアリティがぜんぜんないです。
なんなら個人的には土屋太鳳より好みです。


ちゃんと醜くメイクするか、そうでなければ美しくない女優を起用したほうが説得力が出たんじゃないでしょうか。
まあ制作サイドも「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」という気持ちでしょうけど。


芸能界のしきたりやしがらみがスッケスケになる要素でした。
観る側にはそんな内輪の事情なんて関係ないんだよなぁ……。

 

 

 

入れ替わりのルールわかりづらい度☆☆☆☆☆


異性とキスをしても入れ替わらないというルールがあるのはわかりました。
寝不足でできた目のクマが入れ替わりのときに引き継がれるとなると、5か月も寝たきりの不健康な顔はどう取り繕ったんでしょうか。


累の母も美しい人物を鎖でつないで監禁していたようですが、どんどん不健康な顔になっていったんじゃないでしょうか。


イチカちゃんと顔が入れ替わっているときについた傷は累本人の顔に残りましたが、傷跡はニナに引き継がれています。
顔を切った直後に顔を入れ替えたらどうなるんでしょうか?


ちょっとルールがよくわかりません。
まあそんなこと言い始めたら5か月寝たきりだったやつが当然のように歩けるのもおかしいですけど(笑)

 

 

 

土屋太鳳の体のキレすごい度☆☆☆☆☆


ずっとダンスをやっているそうで、さすがのキレでした。
Netflixドラマの『今際の国のアリス』では若いクライマーを演じていましたが、そのときも鍛え上げた肉体のキレを存分に披露していました。

 

文句ばかり書きましたが、お話自体はおもしろかったです!