『ものがたりいちば』

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「コーヒーが冷めないうちに」の感想


現代の魔女の一族に救いはあるのか!?

 

 

2018年日本映画。ハートフルファンタジーです。
監督は本作が初監督となる塚原あゆ子
主演は大人気女優の有村架純
ネタバレは、まあそれなりにさけたほうが……?

 

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
東京某所、不思議な喫茶店がありました。
その喫茶店は過去にタイムリープできるというオカルトじみた噂で有名な店です。
どっこい噂は事実です。


有村架純がコーヒーを入れてから、冷めるまで、お客さんは過去に戻れるのでした。
そうです。

彼女は魔女の一族の末裔で、「コーヒーが冷めないうちに」という呪文とともにコーヒーを入れると、お客さんを過去に飛ばせるのです。


そんなわけで、過去に戻りたい理由があるお客さんがオムニバス的に4人タイムリープします。


でも過去には戻れますが、過去の結果=現在を変えることはできません。
そこがふつうのタイムリープものとちがうところです。
ただの確認作業とかノスタルジーの効力しかありません。確定した事態は変えられないのです。


それって、過去に戻る意味なくない?
さあ、この無意味なタイムリープ、どうやったら生かせるんでしょうか!?

 

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

オチがばればれ度☆☆☆☆☆
ネタバレになるので言えませんが、オチがばれっばれっです。


もっとも隠そうともしていない感はあります。
クライマックスにどんでん返しをして、驚きを提供するタイプの物語ではありません。

あくまで、わかりきっている流れを順に追いつつ、人情ドラマを展開するという感じです。
ダイナミックな要素は期待しないが吉でしょう。

 

 

過去を変えられないと知っていても言わずにはいられない度☆☆☆☆☆
オムニバス形式なんですけど、吉田羊の回がよかったです。
過去に干渉できないとわかっていても、忠告せざるを得ない、その心情は泣けます。
下手すりゃ吉田羊回だけで、映画一本にしてもよかったくらいです。


原作小説があるので、たぶんもともと四話くらいの短編を一つの映画にまとめたって感じだと思います。

 

 

 

なんでお姉ちゃんの店に会いにいかなかったの?度☆☆☆☆★
まんまです。
ネタバレ台無し案件なので書けないんですけど。
ちゃんとハッピーエンドなので、そこは安心してみてください。

 

しかし有村架純って、ちゃんとブサイクな顔できる女優だったんですね~。
かわいいだけで売るのが苦しい年齢とポジションになったとき、このひとどうすんだろな~と思っていましたが、正直見直しました。

人情ものが好きなかたにおすすめです!