2019年日本映画
監督:金城貴臣
目次です。好きなところから読めます。
【序盤のあらすじ】
失敗続きで多額の借金を背負ったカズマ・アクア・ダクネス・めぐみんのパーティは、『マグロを捕獲する』という初級者みたいなクエストを引き受けたものの、アークウィザードのめぐみんがいつものように爆裂魔法で蒸発させて失敗してしまいました。
その一帯のマグロが絶滅してしまったので、アクセルの町のみなさんは「もうマグロが食えない……」とたいへん落ちこんでおります。
カズマたちが自宅でくさくさしていたところ、めぐみんと同じ紅魔族の友人ゆんゆんが現れ「カズマさんと子どもつくらせてください!」ととんでもないことを言いだしました。
モテ気が来た、と勘違いして舞い上がるカズマでしたが、じつはゆんゆんは故郷から届いた手紙に危機感を覚えてこんなことを言いだしたのです。
手紙は2通あり、1通目はゆんゆんの父からで、「魔王軍の基地を壊せない。もう会うこともないだろう……」という不吉な文面でした。
2通目には「ゆんゆんが才能のない冒険者と作った子どもがやがて魔王を倒す」という占い師の予言が記されています。
文面にはどこにもカズマと書いてないのですが、才能のない冒険者といえばカズマ一択のようです(笑)
すっかりその気になったカズマはパンイチになって子作りに備えようとするのですが、じつは2通目の手紙には折れ曲がっていて読まれていない部分があり、それをめぐみんが確認すると『著者:あるえ』と書いてありました。
あるえはめぐみんやゆんゆんの同級生で、作家志望です。
つまりこの予言は作り話だったのです。
子作りをする必要がないとわかったゆんゆんですが、父からの不穏な手紙は本物だったので1人で故郷に帰ることを決心し、カズマの家を去りました。
ゆんゆんが心配になったカズマたちは、翌日ウィズの店に行き、紅魔族の村にテレポートさせてもらうことにします。
ウィズの店でアルバイトしている元魔王軍幹部のバニルはカズマが教えた現代日本の道具を商品化して販売することを考えており、儲かったらカズマは3億もらえるそうです。
こうしてテレポートしてもらったカズマたちですが、村から離れたところに到着してしまいました。
運悪く雌オークの群れに見つかったカズマがモテまくって追い回されます。
本格的にモテ期が到来しているようです。
雌オークに捕獲されたカズマが危うく貞操を奪われそうになったとき、ゆんゆんが現れて魔法で助けてくれました。
ゆんゆんと合流したカズマたちは今度は魔王軍に襲われましたが、紅魔族の魔術師のみなさんに助けられます。
紅魔族には中2病っぽい名乗りを上げる風習があるらしく、「闇に導かれしなんたら」とか「氷の腕(かいな)になんたら」とか言っておきながら、光属性の魔法を使いました(笑)
こうして危機を脱出したカズマたちは魔王軍の脅威にさらされている紅魔族の村に向かいます。
【風光明媚な村】
紅魔族の村には桜が咲き乱れていて、和風と洋風を足して2で割ったようないい加減な街並みです(笑)
すごく平和そうで、魔王軍に滅ぼされそうな気配は一切ありません。
ゆんゆんが族長である父に手紙の件について尋ねると「魔王軍の基地を壊せないのは観光名所にするか迷っているから」で、「もう会えないだろう」と書いたのはなんとなくだそうです。
実際、このとき魔王軍が攻めてきましたが、紅魔族のみなさんは強力な魔法を好き放題使い散らかして敵をあっさり撃退してしまいました。
無駄足になってしまったわけですが、そのまま帰るのもなんなのでめぐみんの実家に立ち寄ることにします。
めぐみんの実家は馬小屋みたいな粗末な建物で、かなり貧乏なようです。
迎えてくれためぐみんの両親は、カズマがめぐみんの恋人だと思いこんでいました。
これまでカズマがめぐみんに行ってきたセクハラ行為のせいです(笑)
借金まみれのカズマが娘と交際していることに難色を示すのですが、カズマが家持ちであり、さらにバニルとの取引で3億もらえることを知ると態度が一変しました。
丁重にもてなし、泊まっていくように熱心にすすめてきます。
カズマがお風呂から上がると、めぐみんのママが他の人々を全員眠らして、カズマとめぐみんを1つの布団で寝かせようと画策していました。
さらにママは寝室の扉に魔法の鍵をかけて、既成事実を作らせようとします(笑)
そして、カズマはこの工作にまんまと引っかかります。
眠っているめぐみんに夜這いをかけようとするのですが、めぐみんは済んでのところで目覚めて、ゆんゆんの家に逃げていきました。
翌朝、パーティはめぐみんの案内で村を観光して回ることにしますが、ダクネスだけが別行動します。
観光名所を巡り、めぐみんが通っていた学校で同級生たちと会いました。
ゆんゆんに紛らわしい予言を送りつけたあるえとも再会します。
あるえたちはゆんゆんが上級魔法を使えるようになっていたことに驚きました。
ゆんゆんは学生時代に中級魔法の習得にスキルポイントを使ってしまい、当時は上級魔法を習得できずにいたのです。
その理由をめぐみんが語ります。
昔、めぐみんの妹こめっこがモンスターに襲われたとき、爆裂魔法までスキルポイントを温存したいめぐみんが迷ったため、ゆんゆんが中級魔法を習得してこめっこを助けてくれたのです。
感動の友情話を聞いたカズマたちが家に帰ろうとすると、村が魔王軍に襲われていました。
【魔王軍幹部シルビア】
ダクネスが1人で魔王軍を食い止めていました。
すぐに他の紅魔族が駆けつけてきたので強気になったカズマは自分がこれまで数々の魔王軍幹部を葬ってきた冒険者だと強キャラオーラを見せつけます。
でも身元がバレると怖いので本名を隠して『ミツルギ』と偽名を使いました(笑)
魔王軍幹部のシルビアが逃げて行ったので、一行はめぐみんの家に戻ります。
すると、めぐみんママがまた他のみんなを眠らせ、めぐみんとカズマを1つの布団で寝かせました。
めぐみんが嫌がるかと思いきや、意外にも2人はいい雰囲気になってしまいます。
危うくアニメの方向性が変わってしまいそうになったので、『魔王軍侵入の警報』が村中に鳴り響きました。
撤退したと見せかけたシルビアがこっそり舞い戻っていたのです。
せっかくお楽しみになりそうなところを邪魔されて腹を立てたカズマがシルビアに斬りかかりますが、弱いので捕まって人質にされてしまいました(笑)
シルビアの巨乳に顔を挟まれたカズマは、べつに人質のままでいいと思うようになり、無抵抗で連れ去られてしまいます。
カズマはシルビアの巨乳に夢中になり、シルビアもカズマを気に入りましたが、シルビアはニューハーフでした(笑)
シルビアは村の外れにある遺跡に行くと『魔術師殺し』という古代兵器の封印を解こうとしますが、封印解除のマジックアイテムが効きません。
理由は魔法で封印されているのではなく、ゲームパッドで『↑↑↓↓←→←→××』というコマンドを入力すれば解けるようになっているからです。
シルビアにセクハラの脅しをかけられたカズマはコ〇ミコマンドを入力して封印を解いてしまいました。
とはいえ、魔王軍幹部の言いなりになったままではかっこ悪すぎるので、外からまた封印してシルビアを閉じこめます。
駆けつけた仲間たちにカズマは得意げにシルビアを捕獲したと自慢しますが、『魔術師殺し』を手に入れたシルビアが内部から遺跡を破壊してしまいました。
【決戦」
魔術師殺しと合体したシルビアは魔術師の魔法を封じこめ、村を焼き払っていきます。
めぐみんの家が襲われそうになっていたので、ダクネスがこめっこを守るためにまた離脱し、カズマ・アクア・めぐみんは『魔術師殺しに対抗できる古代兵器が眠る』という遺跡に向かいました。
その遺跡にあった石碑は日本語で書かれています。
どうやら前にも出てきた転生者がかつて兵器を作ったようです。
しかも紅魔族の先祖もこの転生者に作られた改造人間であり、目が赤くなるなどの特徴は中2病にかかっていた改造人間が転生者に要望を出して付け加えてもらったのです(笑)
魔術師殺しを壊せる『レールガン』という兵器が服屋で物干し竿と化していたので、それを回収してシルビアのもとに戻ります。
暴れまわるシルビアをゆんゆんが遠距離攻撃で足止めしていましたが、それも限界というところでカズマたちがレールガンを持って駆けつけました。
アクアが魔力を注入し「いざ!」と引き金を引いてもレールガンは反応しません。
しょうがないのでめぐみんが爆裂魔法を使うと、魔法が発動せずにレールガンに魔力が吸い込まれました。
単純に魔力の充填が足りていなかったのです。
しっかりとエネルギー120%になったレールガンを、こめっこが引き金を引きました(笑)
シルビアは腹を貫かれ、瀕死に陥ります。
三途の川でデュラハンたち魔王軍幹部の僚友と再会したシルビアは自分が愛に飢えていたことに気づき、まだ死ねないという強烈な生存欲であの世から舞い戻りました。
ついでにあの世からデュラハンたちを連れ戻り、自らの体に取りこんだシルビアは巨大化して暴れまわります。
たまたま通りかかったウィズやバニエが加勢してくれますが、あまりにも強化されたシルビアには歯が立ちません。
シルビアの「隙」を探しているとき、ふとカズマは自分が今モテ期であることを思いだしました。
アクアに限界まで幸運値を強化してもらってから、愛に飢えたシルビアに甘い言葉で取り入り、その体に吸収されて一体化しました。
「好~き」「好~き」とカズマがシルビアの気を惹いて隙(笑)を作っているうちに、ウィズが紅魔族のみなさんから元気魔力を分けてもらって集めます。
集めた魔力をゆんゆんとめぐみんの親友コンビに託すと、2人は『ライト・オブ・セーバー』と『エクスプロージョン』を唱えてシルビアに放ちました。
2人の魔法はついでにカズマも撃ち抜き(笑)、ついにシルビアを倒すことができたのです。
カズマもシルビアとともに死亡しましたが、アクアに幸運値を上げてもらっていたおかげでぎりぎり原形をとどめていたため、蘇生してもらうことができました。
アクセルの町に帰還したパーティは草原にピクニックに出かけます。
ネタ魔法の爆裂魔法しか使えないせいでカズマを犠牲にしてしまったことを反省しためぐみんが、役に立つ魔法使いになりたいとカズマにスキルカードを託し、保有ポイントで上級魔法を習得してほしいと頼みました。
パーティのために爆裂魔法へのこだわりを捨てるつもりなのです。
それを快諾したカズマはスキルポイントを割り振ったあと、めぐみんに爆裂魔法を使うように言います。
めぐみんが最後と思って放った爆裂魔法は以前より強化されていました。
カズマはめぐみんの気持ちを汲んで爆裂魔法にポイントを割り振っていたのです。
おしまい!
【まとめ感想】
アクアとダクネス空気度☆☆☆☆☆
これもうメインヒロインめぐみんに決まっちまったな?
紅魔族名前かわいい度☆☆☆☆☆
言動はかっこよさを求める中2病そのものなのに、名前だけセンスが小2っぽいです(笑)
コメディの安定度☆☆☆☆☆
あいかわらず安心安全のコメディでした。
テレビシリーズの内容をだいぶ忘れていたので、誰だかわからないキャラもいましたがおもしろかったです。
以上です。