『ものがたりいちば』

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アニメ「進撃の巨人」ファイナルシーズンEP13 72話『森の子ら』ネタバレあらすじ感想

兵団上層部の無策が目だつアニメの感想です!

 目次です。好きなところから読めます。

 

リヴァイの決心


巨大樹の森ホテル(笑)でジークがリヴァイに尋問を受けています。
ジークはラガコ村(コニーの故郷)にジークの脊髄液を混ぜたガスを散布し、住民を巨人として従わせたことを解説しました。
ジークの脊髄液を口にしたユミルの民は即座に硬直し、意識をなくすそうです。
そしてジークが命令すれば巨人になってしまうとのこと。


「以前にも説明したのになぜ同じ話をさせるんだ」とジークがぼやきますが、それは初耳の視聴者のためにです(笑)
リヴァイはジークの口ぶりから、ジークが村民を皆殺しにしたことに罪悪感を感じていないと責めました。


そういえばシガンシナ区での決戦のときに、ジークはおそらくマーレから連れてきたであろう自前の巨人を用意してましたが、ラガコ村の住民を巨人にしたのはどういう意図があったのでしょうか。


マーレ軍が壁の民にもジークの脊髄液が効くかどうか確かめようとした……と考えることは可能ですが、うーんあんまり意味ない気がします。
マーレとしては壁の民を皆殺しにするつもりなのですから。
ということはジーク自身が実験試したかったということになります。
その理由はこのあとすぐ!


ジークをネチネチいじめているリヴァイのところに、ザックレー総統暗殺事件とエレンの脱走の知らせが入りました。
ピクシス司令がエレンにジークの居場所を教える決定をした、と聞いてリヴァイはすぐにそれが司令のブラフであることを見抜きます。


司令はエレンに従うフリをして、エレンを他の者に食わせるつもりなのです。
扱いが難しく、かんたんにすげかえられないのは王家の血を引く巨人であって、べつに始祖はだれが保有していても問題ないのですから。
始祖の巨人を有効に運用するのに必要な条件は『王家の血を引いていない』ことだけです。


つまりエレンじゃなくていい、というかむしろ兵団にとってはエレン以外ならだれでもいいレベルの状況です(笑)
しかし、これまでエレンを救うために流された何百人という仲間のことを思い返し、リヴァイは「巨人に食わせるなら他のやつがいる」と決心を固めました。
え~と、だれですかね?(すっとぼけ)

 

 

兵団の多いレストラン


いっぽう王都ではニコロの招待を受けたブラウス一家とガビ、ファルコがレストランを訪れました。
どうやらこのレストランは兵団専用のレストランのようです。


マーレの捕虜を料理人やウェイターとして働かせているので、民間人と接触させたくないのでしょう。
それとも、極上のマーレ料理とワインを独占したい兵団上層部の私的な欲望からでしょうか?


ともかく、なぜ兵団の人間ではない一家が招待されたのか、ガビが疑問を口にすると、カヤはニコロとブラウスさんの娘が恋人同士だったからだと教えました。
一家はニコロの作る本格的なマーレ料理に舌鼓を打ちます。


メインの準備をしているニコロのところにハンジたち調査兵が訪ねてきました。
ジャンとコニーが遊び半分でマーレのワインを飲もうとしたら、ニコロがものすごい剣幕で奪いました。
「エルディア人にはもったいない酒なんだよ!」
と言われてお友達だと思っていたジャンがへこみます(笑)


そのまま厨房に戻ったニコロのもとにこっそり抜け出したガビとファルコがやってきました。
ガビは自分たちが戦士候補生であることを告げ、飛行船のなかで女の兵士を『駆除』したと自慢気に語り、死亡フラグを高めていきます(笑)


ファルコは先ほどのカヤの話とニコロの反応から、ガビが撃ち殺したのがまさにニコロの恋人でブラウス夫妻の娘だと気づき話を遮ろうとしますが、ガビは多少オツムがあれなので嬉々として悪魔の女を殺したことを誇らしげに語り続け、ニコロの怒りゲージに燃料を注入していきます。


恋人を殺されたうえに悪魔呼ばわりされてキレちまったニコロは手近にあった酒瓶をガビに振り下ろします。
しかし酒瓶はガビをかばったファルコの頭をかち割りました。
瓶が割れ、中身の酒がファルコの口に入ってしまいますが、なんの意味があるのでしょうかね~?(すっとぼけ)


ニコロは混乱しているガビを殴って客席に連れて行くとブラウスさんに「このガキがあなたの娘を殺しました」と包丁を差しだしました。
なぜマーレ兵に殴られたのかわからず、依然として混乱しているガビは「悪魔の女に騙されてる!」などとわめき散らします。


我が子を殺したやつが目の前で亡き子を『悪魔』呼ばわりして侮辱しているのです。
殺したことは戦闘中のことですし、そもそも他国の土地に乗りこんでいって民間人も殺戮した軍の戦闘員ですから、殺されたことには文句を言えない立場ですが、侮辱されるのはまたべつの問題です。


これはもう殺しても無罪です、とっととそのガキを殺っちめえブラウスさん!
騒ぎを聞きつけたアルミンたちがやってきて、復讐を止めようとします。
だからとっととやれって言ったんだよ!
ところがブラウスさんは包丁を置いて、殺し合いの連鎖をやめようと言いました。


聖人君子おったで!
赦されたことに茫然とするガビのケガの様子をミカサが見ようとしていたのがラッキーでした。
真実を聞かされて激怒したカヤがナイフでガビをぶっ殺そうとしたのですが、幸いにも近くにいたミカサが止めました。


冷静さを取り戻したニコロが「ワインにはジークの脊髄液が入っているから」とファルコの口をゆすぐことをおすすめしました。
これには調査兵のみなさんびっくりです。
さっきニコロがジャンからワインを取り上げたのはそういうことのようです。
よかったなジャン、ニコロはちゃんとお友達だったよ(笑)


兵団の関係者にジークの脊髄液入りワインを飲ませるようにニコロに仕向けたのはもちろんイェレナでした。
イェレナがマーレ兵の人権を主張し、監禁ではなく働かせるようにしたのはこれが狙いだったのです。
ユミルの民が脊髄液を口にした瞬間に硬直する、というのもジークの嘘です。

 

 

かっこいいフロック


ハンジたちがファルコの全身を念入りに洗っているあいだ、ミカサとアルミンはガビと面談しました。
殺す殺さないの話ばかりするガビに「だれかさんにそっくりだ……」とアルミンがぼやいたとたん、そのだれかさん(エレン)が部屋に入ってきました(笑)


それと同時にフロック率いるイェーガー派の兵士たちが突入してきて、ハンジたちを拘束します。
身内争いをしている場合ではない、とハンジたちはフロックにワインの件を教えますが、フロックは最初から知ってました(笑)
このシーンのフロックは格上感が出ててかっこよかったです!


ピクシス司令やハンジはこのあたりから自分たちの無策を反省するようになっていますが、その通りです。
「なんとかなんねーかなー」と鼻をほじっていただけの連中が、綿密な計画のもとに行動しているジークやイェーガー派に勝てるわけがないのです。


フロックたちはジークの居所を知るハンジを連れて出ていきました。
いっぽう、手のひらの傷を見せていつでも巨人になれることをアピールしたエレンはミカサたちをテーブルにつかせました。
エレンの傷を見てガビはガクブルです(笑)
というところで今回は終わりです。

 

原作ではジークが『脊髄液を口にすると硬直する』とリヴァイに嘘をこいていたのは、レストランの話のだいぶ前なのですが、アニメだと同じ回に入れておかないと視聴者が忘れるので、構成を変えて後に回したのでしょう。
わかりやすくて、いい構成だと思います。
以上です!