『ものがたりいちば』

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ドラマ「モダン・ラブ~今日もNYの街角で」シーズン1 4話『夫婦という名のラリーゲーム』ネタバレあらすじ感想

アマゾンプライムオリジナルビデオです。

 目次です。好きなところから読めます。

 

カウンセリングの始まり


サラとデニスの夫婦は劇場で「過酷な子育てをするペンギン」のドキュメンタリー映画を観ています。
おそらく2005年に日本でも公開された『皇帝ペンギン』だと思われます。
このペンギンは一夫一婦制を採用しており、つがいで子育てをする鳥なのですが、映画のなかでは卵を孵化することに失敗した夫婦が目的を失って別れてしまいました。


それを見たサラは急に自分たちの夫婦関係に疑問を持ちます。
「2人の子どもが独立したら、わたしたちもああなるんじゃない?」
とくにサラは2人きりになったあとの老後に「話すことがなくなりそう」なことを懸念します。


というわけでペンギンの映画のせいで夫婦の危機が訪れたので、アメリカ人お得意のカウンセリングを受けることにしました。
カウンセラーは話題がなくなることを恐れるサラに「2人共同でできる趣味を持つ」ことをおすすめします。
同じ趣味を持つ人とならどれだけ話しても飽きがきませんからね、いいアドバイスだと思います。


最初に絵画教室に通うことをおすすめしますが、「ヌードデッサンをしたくない」と拒否されました。
絵画をなんだと思ってるんでしょうか(笑)
つぎにすすめられたダンス教室をデニスが嫌がったので、2人はテニスを始めることにしました。

 

 

デニステニス(笑)


ところが、デニスはラリーをしたがるサラに強烈なスマッシュを打ち込むなど非協力的で、おふざけばかりします。
さらにテニスを知らないデニスはルールを覚えようとしないどころか、『デニステニス』という独自ルールを勝手に作ろうとします(笑)
カウンセリングでサラが主張した「俳優をしているデニスは周囲に甘やかされてわがままになっている」を証明する形です。


デニスはサラに対してはわがままですが、家に帰ると子どもたちにはいい父親です。
高校の授業で演劇をする息子にプロの俳優として真剣に演技指導をしてあげる優しい面があります。
優しいのはいいのですが、指導内容がプロ寄りすぎるので「パパ、ただの高校の授業なんだから」とたしなめられました(笑)


2人でテニスをやっても一向に関係性の改善が見られないので、子どもたちを交えてダブルスをすることにしました。
しかし、ここでもデニスのわがままがさく裂します。
またしても勝手にルールを作ろうとしたり、自分がコートの外に飛ばしたボールを子どもたちに取りに行かせようとしたり、真剣にプレイしようという姿勢が見られません。
テニスをやるときだけ急にクソガキみたいになるのです(笑)

 

 

サラの本心


ある日カウンセリングの帰りにデニスは仕事仲間を見つけて世間話をするのですが、妻のサラを紹介しようともしませんでした。
このことをサラは妻扱いされていないと不満に思います。
さらにある夜家族の食事中にファンに話しかけられたデニスが一家の団欒よりもファンを優先したことにキレてしまいましたが、ただファンサービスをしていただけでキレられたデニスは困惑します。


そんなことが半年続いたので2人は「意味がないからもうカウンセリングをやめよう」とお互いに合意して、ディナーを食べに行きました。
サラはこの半年で見つめなおした「自分がなにを不満に思うのか」という本心をデニスにぶつけます。
それはデニスがサラを試写会やパーティに連れて行かなかったり、仕事仲間から遠ざけたりと「俳優業に関することをまったく共有しようとしない」ことだったのです。


テニスでふざけるからではありません(笑)
もともとデニスの側に不満はありませんでした。
ただ、サラがなにを不満に思っているかわからなかっただけなのです。
ですので、この本心を聞いたデニスは心の底から謝罪し、態度を改めることを誓いました。


――それから2年後。
高校を卒業して大学に進学する息子を送り出した2人はテニスコートに向かいました。
まだ続けていたようです。
2年前はふざけてばかりだったデニスがふつうにプレイするようになっていて、ラリーが続くようになっています。


仕事のことをまったく話そうとしなかったデニスとそれを不満に思っていることを伝えられなかったサラが、夫婦のラリーをできるようになったということを示して終わりです。


おそらく2人は『テニス』じゃなくて『デニス』の仕事の話を共有できるようになったのでしょう。
今回も「いい話でした」としか言いようがありません(笑)
以上です。