『ものがたりいちば』

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アニメ『戦闘員、派遣します!』シーズン1-8話「腹黒系汚職騎士」ネタバレあり、あらすじと感想

戦乱の夜明けのっぽい回の感想です。

 目次です。

 

【あらすじ】


依然としてグレイス王国は深刻な水不足に悩まされていますが、王女ティリスは降水アーティファクトのパスワード「おちんちん祭り」を民衆の前で叫ぶことを嫌がります。


そもそも水不足の原因は、アーティファクトをアリスが修理してくれたので、隣国トリスからの『水生石』輸入数を削減したことです。
自分から輸入量を減らしておきながら、都合が悪くなったからまた供給量を元に戻してほしいとは申し出づらいので、ティリスはスノウを使者として派遣することにしました。


「外交官として知略に長けている」とはお世辞にも言えないスノウを使者にする理由は「性格はあれだけど顔とスタイルがいい」からです。
外国からの使者を応対するのはトリス国第一王子のエンゲルで、その人物は好色で有名なのです。


つまり、スノウに色仕掛けをさせて弱みを握り、輸出を再開させるハニートラップをティリスは画策しているのでした。


その護衛、というか現場を押さえる役目を戦闘員6号に任せたいとのことです。
黒い、これは腹黒い!


6号はさっそく部下たちを連れてトリス国へ向かいます。
外交使節として迎え入れられた6号たちは、晩さん会に招かれたのでフォーマルな格好に着替えました。


色仕掛け用なのでスノウは大きく胸元のあいたドレスを着ていますが、いつも胸を放り出した格好なのでたいして変わりません(笑)
いっぽうグリムはいつもよりエロい姿になりますが、6号はロリコンなので「ババア無理すんな」と冷たい対応です。


これに怒ったグリムが「不能になれ!」と呪いをぶっぱなし、6号が避けたためその呪いがどっかに飛んで行ってしまいました。
これが後で問題を起こすことになります。


晩さん会が始まるとロゼが大食い、グリムがナンパをしだして宮廷のみなさんの注目を集めてしまいます。
しかも好色で有名な第1王子エンゲルがエロい姿のスノウにまったく興味を示しさず、かなり真面目な外交対応をされて作戦がとん挫しかけます。


まあ6号としてはどうでもいいので、会場を抜け出してアリスが散歩中に見つけた古代装置を見物に行きました。
すると、魔王軍四天王の1人『風のラッセル』に咎められます。
ラッセルだけではなくおなじみの『炎のハイネ』もいました。


6号はハイネを人質にとってラッセルを脅し、さらにハイネにセクハラという表現では足りないほどの性的強要罪を重ねて悪行ポイントを稼ぎまくります。


なぜ魔王軍の幹部がいたのかとエンゲル王子に問いただすと、じつは「トリス国はグレイス王国への輸出が減って余った水生石を魔王軍に輸出するかわりに相互不可侵条約を結ぼう」としているのです。
つまり水面下で水生石の取り合いになっていたのです。


焦ったスノウがおっぱいをエンゲルに押し付け、対抗してハイネも色仕掛けに出ますが、エンゲルはまったく動じません。
「あくまで政治は政治」という堅いスタンスを崩さないのです。


なぜ好色で有名だった人物がこんな態度を取るのかというと、さっきのグリムの呪いで性的不能者になり、女に興味がなくなっていたからです。
トリス王家御家断絶の危機wwwwwww
王太子の生殖能力を奪うとか、戦争を引き起こしかねないことをグリムはやらかしてしまったわけですが、どっちにしろべつのことで戦争になりそうなので問題ありません(笑)


まったくなびかないエンゲル王子にスノウが腹を立てて暴言に及び、さらに6号が肉棒ちょんまげの宴会芸を王子にかましたため、2国の友好関係が無事終了いたしました。
水生石をゲットできないどころか、トリス国から宣戦布告されてしまったのです。


「たかだか肉棒ちょんまげ程度で宣戦布告は大げさだろう」という向きもあるかと思いますが、これは表向きの理由でしょう。


「そこらじゅうの女に手を出しまくっていた好色王子がまったく性行為に興味を示さなくなった」原因をトリス宮廷が調査した結果、グリムがかけた呪いのせいだとバレたのでしょう。
グリムは宮廷でも呪いを披露していましたから、詳しく調査すればわかることです。


王太子の生殖能力を喪失させられたこと」は完全に敵対行為でしかありませんが、他国との関係や王子の名誉などを考慮すると表立って発表できなかったわけです。
ティリス王女に叱責された6号たちは『砂の王』という危険な怪物が支配する危険な領域に「水の実」を取りに行かされることとなりました。

 

【感想】


ティリス王女は自分の体面のために家臣をハニートラップに利用しようとして、結果失敗したわけですが、これはスノウや6号のせいではありません。
バカに外交交渉をやらせればこんなことになるとわかりきっています。


トリス国としては魔王軍との取引は安全保障上重要なものですから、そもそもグレイス王国との交渉に応じるつもりがなかったわけですし。
ティリス王女がバカではなく評判通りの腹黒い切れ者とすると、トリス国との対立はむしろ狙って引き起こされた可能性があると思います。
なんのためかはぜんぜんわかりませんが……。


もしかしたら、王女はただのバカかもしれません(笑)
真相が気になるところです。


ハイネが出てきたのでいい回でした。
以上です。