『ものがたりいちば』

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日テレ系ドラマ「君と世界が終わる日に」シーズン1 8話 ネタバレあらすじ感想

毎回いっぱいツッコミを入れさせてくれる良質なゾンビドラマの感想です(笑)

 目次です。好きなところから読めます。

 

病んでいく響


前回、ミンジュンを失った響グループのみんなは、簡素な葬儀を催しました。
旧世界でミンジュンと同じ会社で働いていた甲本のおっさんが激しい怒りを見せ、『ミンジュンを刺した女(クルミ)』に復讐するために駐屯地に乗りこむと息巻きます。


あっちは山ほど銃がある戦闘のプロ集団で、こっちは弓が2つあるだけの素人集団なんですけど(笑)


響が「その女には必ず報復するから、今は自重するように」と言うと、甲本はしぶしぶ引き下がりました。
これまでわりと薄情なところを見せていた甲本がこれほど激情を示した理由は、ミンジュンが嫌われ者の自分を家族と呼んでくれたからでした。


仲間を大切に思う気持ちは響も同じです……ほんとうに同じだと思っていいのかな?(笑)
なにしろミンジュンが刺されたのは、仲間をほっぽりだしてクルミのケツを追いかけた響を探すために駐屯地に残ったことが原因ですし、おまけにゴーレムに噛まれたのも、響がわざわざ母親ゴーレムの拘束を解いて野放しにしたことが原因です。


あれ、だいたいこいつのせいじゃね?


それを自覚しているからごまかそうとしているのか(笑)、響はファミリーを守ることにこだわり始めます。
島にいるもう1つのグループ刀集団のリーダー坪井に共同で島の見張りをすることを持ちかけ、同意を得ました。


響は「ゴーレムのいない安全な場所はこの島しかないから守らなきゃ」と言ってましたが、日本には島が何千もあるのでそんなことはありません。
わたしが坪井なら、考えの浅い響がリーダーを務めるグループとは組みませんけどね(笑)


響とカナエさんは島を出て本土で食糧を調達するのですが、響が野良ゴーレムに襲われてしまいます。
幸い噛まれずに処理できましたが、なぜか響は血相変えてカナエさんの身を心配しました。
いや襲われたのはあんたなんですけど!?


ミンジュンを死なせたことへの罪悪感で冷静さを失い、どんどん情緒不安定になっていく響を、カナエさんは引くこともなく心配しています。
恋は盲目やな~w


母子の母親、紹子さんはそんなカナエさんの恋心に気づき、行動に移すように焚きつけました。
素直なカナエさんは寝ている響にそっと近づき、キスします。


響が目覚めたのでカナエさんは無断キスを謝るのですが、行き場のない激情に苛まれて野獣と化した響がカナエさんを押し倒し、2人は一線を越えるのでした――などということはなかったので、肩透かしのシーンでした。

 

 

駐屯地コミュニティ、崩壊寸前


駐屯地ではゴーレムの侵入が相次ぐことが問題視されています。
兵士の数が減りすぎて、広大な駐屯地の防備を維持することが難しくなっているのです。
避難所の移転先を探すために派遣した部隊がゴーレムにやられてますます兵士が減っていくという悪循環に手を焼いています。


駐屯地の実質的指導者である首藤教授は冷凍保存装置が壊れたことで精神的なショックを受けて腑抜けになってしまいました。
そんなにチョコミントアイスが好きだったのかな?(笑)


指導者がまったく指導しないので自衛隊員も方針を決めかねていましたが、自警団に加入した等々力が猿ノ島の調査を提案し、ボートを貸してほしいと頼みました。


もともとテロリストとともに行動していた等々力は信用してもらうために土下座までしてみせましたが、土下座は信用するしないの場面で使う手段ではないと思います。
赦しを請うときにすることですから。
いまいちズレた説得方法ですが、クルミを守りたい心の表れなのでしょう。


というわけで、猿ノ島に調査入島した等々力は、刀集団の見張りにあっさり見つかり捕まりました(笑)
さすが有能坪井の手下、優秀ですね~。


本郷さん(最初に駐屯地に行ったときに撃ち殺された刑事さん)を殺した連中の仲間になったことで響は等々力に激怒します。
「いずれこの島に自衛隊がくるから、おとなしく明け渡せ」
というなかなか筋の通った等々力のアドバイスに耳を傾けず、

「仲間を傷つけようとするやつは全員ぶっ殺してやる!」

と急にわめきだしたので、その場にいる全員がドン引きしました。


いっぽう駐屯地では等々力が帰らないことを心配したクルミ自衛隊員たちとともに捜索に加わることを決意します。
ついでに妹ゴーレムを処理された少年も参加を熱望して、なぜか許可されました。


捜索能力も戦闘能力もない足手まといのド素人を連れていくことがマイナスでしかないのは明らかですが、この駐屯地にいる自衛隊員には素人に生えた毛を引っこ抜いた程度の判断力しかないようです。


等々力の顔を知っているのがクルミしかいないのなら捜索に連れていくのはわかりますが、そうではありません。
ましてや少年を連れて行くのは意味不明です。
つまり、自衛隊員はド素人同然でしたw
なるほど、道理でゴーレムに次々とやられてしまうわけです。

 

 

ド素人集団、不毛な争いを始めるの巻


猿ノ島に上陸したド素人ご一行さまですが、なぜか少年は単独行動しています。
なんでこのガキ、ゴーレムが徘徊しているかもしれない場所を1人でうろついてるの?(笑)


このガキは銃を持たされているのですが、それを受け取るときに自衛隊員から「動いているものを見たらゴーレムと思って迷わず撃て」とやべえアドバイスをされました。


あのー等々力の捜索に来たんですよね、あなたたち?(笑)
もし等々力が助けを求めて走ってきたら、撃ち殺しちゃうと思うんですけどー。


そもそも捜索隊が分かれて捜索している時点で「動くものを見たら撃て」はNGに決まってます。
味方同士の誤射になるリスクが大きいですから。
もはやド素人を通り越して、猿レベルの思考力ですね。


はっ、ここは猿ノ島……なんてこった、猿ノ島はただの名前じゃなかったんだ!!!
猿しかいない島という痛烈な皮肉だったのですwww


さて、てきとうに徘徊していたガキは、たまたま野草を採集しにきた紹子さんを撃っちまいます。
動くものを見たら撃て、とアドバイスされたんだから仕方ないですねー。
しかし、的外れなアドバイスのせいで自分が生きている人間を撃ってしまったことにショックを受けたガキは思わず茂みに隠れました。


銃声を聞いて駆けつけたカナエさんは、逃げだしたガキを弓で射ましたが、残念ながら足にかすり傷を負わせることしかできません。
練習を始めたばかりなのに、動く対象物にかすらせただけでも立派なものでしょう。


同じく銃声を聞いて集合したクルミたちは、テロリストがこの島に潜んでいることを知りました。
ガキが『最初に人間を撃ったのは自分だ』ということを黙っていたせいで、クルミたちはガキが傷つけられたことに激怒し、テロリストへの憎しみを燃やします(笑)


いっぽう、紹子さんを撃たれた響グループも自衛隊員たちへの憎しみを募らせております。
さらに、響に無断キスしたうえに「好きです」と告白したのにスルーされたカナエさんは「ミンジュンを殺した女を見た」と恋のライバルクルミの謀殺にかかります(笑)


これにまんまと引っかかった響グループは、紹子さんが負傷しているためすぐには移動できないことに加えて、ミンジュンを刺した女が乗りこんできたということでがぜん戦意があがり、徹底抗戦を決意しました。


それにしても、見張りを立てていたのになぜ自衛隊の上陸を発見できなかったのでしょうか?
じつは坪井率いる刀集団は自衛隊の侵略を見越して、すでに脱出を始めており、見張りの役目を放棄していたのです。


さすが有能な坪井、猿どもとは一味違います(笑)


こんななにもない島を死守することにこだわるより、新天地の島を探したほうが生存率が高いと踏んだのでしょう。
リスクリターンの管理がきっちりできていますね。
約束違反だと詰め寄ってくる響に、坪井は自衛隊よりもおめーがやべえから逃げるんだよ」とごもっともな一言。


ガキを治療するためにいったん船に引き返したクルミたちは、復讐戦を決意します。
ということでわざわざ夜にテロリストのアジトに迫りました。


暗視スコープを装備しているのなら、無装備の相手には勝ちがほぼ確定するから夜襲は妙手ですが、残念ながら暗視スコープを装備していません。
見通しのきかない夜に目視で動くのでは、銃の長射程の利を捨てる意味不明な行動です。


ド素人のわたしでもわかることがわからない戦闘のプロ(笑)のおかげで、響グループは優位にことを進めることができました。
投降を呼びかけてきた自衛隊に対して、等々力を人質に取った甲本とカナエさんが建物から外に出て武器を捨てるように迫ります。


響グループは事前にバリケードを張って建物を封鎖したのですが、自分たちから出ていくのではいったいなんの意味があったのでしょうか?(笑)
まま、ド素人以下の猿同士の泥仕合ですからw


ちゃんと訓練を積んできたのなら、至近距離でナイフを等々力に突きつけている甲本を撃ち殺すことなど簡単のはずですが、テロリストの脅しに屈した自衛隊たちは銃を地面に置いてしまいます。


この行動に関してだけは理解の余地があります。
自衛隊の弾は、国民に向けるものではないという職務順守の精神の表れでしょう。
実際、自衛隊の指揮官は安易な復讐に走ろうとする素人さんたちを戒めていましたから。


さて、自衛隊を後ろから襲うことにした響は、そこで銃を構えている不審な女(クルミ)を発見しました。
「動いたら撃つぞ!」
と響が何度も警告を発したにもかかわらず、響の声を聞いて発情したクルミは振り返ってしまいます(笑)


というわけで、ズドンです。
クルミは胸を矢で射抜かれてぶっ倒れました。
は……?
中条あやみが醜いゾンビメイクで汚されることが楽しみだったんですけど、綺麗な顔のまま死なれちゃぜんぜんおもしろくないっすわ~。


まあ、死んだかどうかはわかりませんけど。
わたしからは以上です!