暴力を暴力として描く、北野武監督作品みたいなテイストのアニメの感想です。
目次です。好きなところから読めます。
リカリスの街へ
前回、大陸中で恐れられているスペルド族の元族長ルイジェルドと仲間になりました。
ロキシーの両親からもらった剣でエリスが魔物相手に無双して、その死体をマンガ肉にみたいに焼いて食べます。
エリスは魔物だろうと気にせず喜んで食べていますが、ルディは虫の幼虫を嫌そうに嚙み潰します。
3人はとくに問題なく旅をしてリカリスの街につきました。
ここで最初の問題が発生します。
街の入り口には関所があるのですが、スペルド族のルイジェルドはこのままでは通れません。
しかもルイジェルドの異名『デッドエンド』の目撃情報が衛兵の間に広まっていて、警戒が強いようです。
というわけでそこらへんに落ちていた素材でルイジェルドの髪を青く染めて、問題なく関所を通過しました。
かんたんだな~(笑)
スペルド族といえば緑髪という印象があまりにも強い盲点をついた形なんでしょう、たぶん。
リカリスは中央に水晶宮をいただく大きな街でした。
エリスに旅装用のローブを買ってあげたことで、手持ちの金がだいぶ目減りしていまいます。
この世界の貨幣相場を知らないルディはパトリック(エリスの父)に不当な安月給で雇われていましたから、もともとお金に余裕がないのでしょう。
というわけで路銀を稼ぐために冒険者ギルドに行きました。
ルイジェルドの変装が通用するかどうか試すために、冒険者のみなさんに余計なケンカを売りますが、だれもスペルド族とは気づきません。
このことで悪目立ちしてしまい、新人イビリを受けそうになりますが、ルイジェルドの迫力で回避しました。
乳房が3つあるセクシーな受付嬢に冒険者登録をしてもらったのですが、新人は最低ランクのFランクとして登録され、稼げる依頼を受けられません。
ルイジェルドの『スペルド族の名誉を回復する』目的のためにルディはパーティ名をあえて悪名高い『デッドエンド』と名付けました。
とりあえず日も暮れてきたので宿屋に泊まることにします。
暴力パーティメンバーに悩まされるルディ
宿で他の冒険者パーティが気さくに声をかけてきて、食事に誘ってくれました。
後輩想いのいい先輩ですね!
ところが、言葉のわからないエリスが乱暴に冒険者の手をはねのけて、はずみでルディに買ってもらったローブのボタンが壊れました。
明らかに自分が悪いのに、逆上したエリスがその冒険者に殴る蹴るの暴行を加えます。
このアニメの暴力描写は被害者の表情がリアルで本当に痛そうなんだよなぁ。
ファンタジーもので暴力の怖さを描いているものは珍しいと思います。
今回のエリスの発狂にはさすがにドン引きしました……。
マジでグレイラット家の一族はやべえやつしかいません。
はやくまともなヒロインのロキシーかシルフィ戻ってきてくれー!
理不尽に暴行されたにもかかわらず、その冒険者は「言葉がわからなかったならしょうがないね」と許してくれました。
自己紹介でギニュー特戦隊みたいな印象的なポーズを決めてましたが、このあとちゃんと出てくるんですかね?(笑)
宿代や食費などの経費を考えると、Fランクの依頼を受けても赤字になってしまうとルディは頭を悩ませます。
すると、また夢のなかに『ヒトガミ』が出てきて、「Fランク依頼の迷子の子猫探しをやれ」とアドバイスをくれました。
ヒトガミが出てくるたびに太った中年のおっさんの裸を見せられるの嫌なんでもう出てこないでください!(懇願)
翌朝、そのアドバイスにしたがって子猫探しに着手します。
ルイジェルドの額の目の能力ですぐに見つかったのですが、子猫じゃなくて猛獣だし、しかもなぜか地下牢に監禁されていました。
檻には依頼された子猫の他にも何匹もの猛獣が閉じこめられています。
さらってきたペットを監禁しているようです。
悪党が3人帰ってきたので、ルディたちは拘束して話を聞きだすことにしました。
しかし、手を縛られただけの悪党に近づきすぎたため、ルディは蹴りをくらってふっとばされてしまいます。
それを見たルイジェルドが、ルディを蹴った悪党の首をチョンパしちゃいました……。
ルディが殺しを咎めてもルイジェルドは「悪党を殺してなにが悪い」と何食わぬ顔で言い張りました。
さらにルディが残った2人の悪党と手を組もうとすると「スペルド族は悪党とは手を組まぬ!」と断固拒否の姿勢を見せます。
うわーめんどくせー(笑)
暴力少女とか悪即斬とか、こんなパーティ絶対やだー。
このアニメが他の転生系と違うのは『ぜんぜん羨ましくない』ってところですね。
エリスの「あんたもさんざん悪いことしてきたじゃない」という図星にもほどがある発言とルディの説得にしぶしぶ応じて、ルイジェルドは反対を撤回しました。
すぐキレる人殺しの図星をつくエリスは物怖じしないというか単純にアレな子の気がしてきました。
悪党はDランクの冒険者で、ペットをさらってきて、その捜索依頼が出たら探してきたフリをして報酬をもらうというセコい誘拐で稼いでいたそうです。
本来はCランクに上げられるポイントを持っていたので、ルディはランクを上げさせて、命を保証するかわりに依頼ロンダリングをするように強要しました。
ついでに『デッドエンド』のいい噂を吹聴するように命じておきました。
冒険者パーティ『デッドエンド』の評判を上げたあと、「善良なこのパーティにはじつは本物の『デッドエンド』もいますー」と明かしてルイジェルドの評判を上げる作戦でしょうか?
なかなか現実味のある作戦だと思いますが、間違いなくルイジェルドの素行に邪魔されることでしょう(笑)
以上です。