『ものがたりいちば』

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「ザ・ボーイズ」シーズン1の2話の感想


ネタバレあります!ご注意を!

 

 

 

 

・かんたんなあらすじ
前回ヒューイとブッチャーは、セブンの一員トランスルーセントを感電させて捕獲しました。


ブッチャーは「ルーセントを殺す」と主張します。
生かしておいて、もしセブンやヴォート社にバレたら、ヒューイたちは確実に殺されるからです。
ヒューイは反対しますが、かといってルーセントをどうすればいいのかわかりません。

 

ブッチャーはヒューイをフレンチという人物の家に連れていきました。
フレンチは昔ブッチャーと仕事仲間だったそうで、今は武器の密輸をやっているヤク漬けジャンキー野郎です。
ルーセントを捕獲した、と聞いたフレンチは驚きつつ、ものすごーく迷惑がりました。
セブンのリーダーである無敵のホームランダー(ほぼスーパーマンみたいな能力者)にバレたら、どんな悲惨な目に遭わされるかわからないからです。

 

文句を言いつつもフレンチは協力することに決め、ヒューイたちを自分の所有するレストランの廃墟に連れていきます。
そこには電波を通さない特殊な監禁部屋があり、とりあえずルーセントを電流が流れる檻に閉じこめました。
というのもヴォートのスーパーヒーローたちはマイクロチップが埋め込まれ、つねにヴォート社が居場所を把握できるようになっているからです。


さっそくフレンチとブッチャーはルーセントを殺しにかかりますが、難航します。
ルーセントはただの透明人間ではなく、皮膚をダイヤモンド並みに硬くすることができるため、そんじょそこらの物理攻撃はまったく通用しないのです。
装甲車の装甲をぶち抜ける大口径対物ライフルで至近距離で撃ってもまったくの無傷。
電気は有効ですが、象が即死するレベルの電流を流しても気絶するだけで死にませんでした。
ヘンタイ覗き魔だとしても、腐っても栄光あるセブンの一員。
ルーセントは「ホームランダーが探しにきて、おまえらをひどい目にあわせる」とだんだん余裕を取り戻していきます。

 

いっぽうヴォート社の管制センターは、ルーセントの微弱な信号をキャッチしていました。
じつは対物ライフルを監禁部屋で発射したときの跳弾が天井に傷をつけ、電波が漏れてしまっているのです。
おおまかな場所を確認したホームランダーが捜索に乗り出しました。

 

そうとは知らないブッチャーたちですが、ついにフレンチが画期的な殺害手段を思いつきます。
皮膚は物理無効。だったら、内部は?
さっそくフレンチはルーセントを電気で気絶させ、ある処置を施しました。
それはケツの穴にプラスチック爆弾をつっこむことでした(笑)。
爆竹をつっこまれたカエル状態になったルーセントは急に態度を豹変させて、命乞いをし始めます。
ブッチャーがお構いなしで爆弾を起動しようとしたとき、フレンチがそれを止めました。
外部に設置した防犯カメラに高速で飛行するホームランダーの姿が映っていたのです。
明らかになにかを――ルーセントを探している動きです。
最強無敵のホームランダーが近くにいる以上、爆破はできません。
なぜならホームランダーの能力はチート級だからです。
完全耐久力、超怪力、高速飛行能力、透視能力、極大聴覚、破壊力抜群の目から怪光線。
近くで爆発など起きれば、たちまち居場所がばれてしまいます。

 

困ったフレンチとブッチャーは、ある緊急作戦を開始しました。
フレンチは相棒兼恋人に連絡を取り、準備をするように言いました。
そのあいだにもホームランダーの捜索の手は確実に迫ってきます。
時間稼ぎをするためにフレンチは外に出てホームランダーと話すことにしました。
のらりくらりと時間稼ぎをしようとするフレンチですが、ホームランダーは抜け目がありません。
もうダメだ!というときにフレンチの恋人が遠く離れた建物を爆破しました。
極大聴覚でその爆発音を察知したホームランダーは、一瞬で飛び去りました。
なんとか気をそらすことに成功したのです。

 

いっぽう、監禁部屋に残されたヒューイは、ルーセントと話します。
ルーセントは自分を解放すればなにもなかったことにする、と言いますが、ヒューイはさすがに信じません。
ルーセントも説得するつもりはなかったのでしょう。
ヒューイが部屋を出たすきに、電流装置の配線におしっこをかけてショートさせます。
(ほんま下品やなこいつ……)
まんまと監禁部屋を抜け出したルーセントは、ヒューイの目の前を悠然と歩いて立ち去ろうとします。
ところが、このなめプレイがよくありませんでした。
ヒューイはおもむろに起爆スイッチを押したのです。
即座に高性能爆薬が爆発し、あっという間にルーセントは赤い液体と化してしまいました。
1話ぶり2度目の液体化現象で、2話は終わります。

 

 


『おもしろいと思ったシーン』
ピッツバーグ作戦(遠くの建物を爆破してホームランダーに聞かせて追っ払う)
超能力をもつスーパーヒーローだからこそひっかかる、うまい作戦ですね。
ブッチャーが切れ者なのはわかりますが、ジャンキーのフレンチもただものじゃないとわかるシーンですね。

 

ルーセント爆散事件
2話はこれにつきるでしょう!
ルーセントは嫌なやつですが、極悪人ではないように思えます。
透明能力を利用した覗き趣味も、無能力者を見下す尊大な態度も、死に値するほどの悪ではないでしょう。
家庭をもち、妻も子どももいます。
ケツに爆竹つっこまれて爆散するカエルみたいな死に方はさすがに気の毒で、くっそ笑えました。
格下だからって、命を握っている相手(ヒューイ)を挑発するのはやめようという教訓になりました。