『ものがたりいちば』

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アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」10話の感想

ネタバレあります!ご注意を!

 

 

復職したヴァイオレットは辺鄙なところに建つお屋敷に派遣されました。
この物語、辺鄙なところに住みたがる人多いんですけど(笑)。


ヴァイオレットが歩いてくるのを見て、お屋敷のお嬢さまのアンが「お人形が歩いてくる!」とエスパー能力を発揮します。


依頼主は屋敷の主である奥さまです。


旦那さまは大戦で戦死したそうです。
それをアンから聞いてヴァイオレットがぴくっと反応します。


もしかして自分が殺した可能性を考えたんでしょうか?
可能性は低いとはいえ、ゼロではありませんから。


母娘2人きりの家庭ですが、奥さまも思いご病気を患っているご様子です。
しかも先は長くなさそうで、親戚が屋敷を売るようにせっついています。


遺産目当てでしょうか?


屋敷はけっこう広めで、日の当たるテラスが完備されたおしゃれな間取りです。
でもめちゃくちゃド田舎なので大した資産価値はなさそうです。


なんにせよ屋敷を売ったら劇場版ができなくなるので売りませんけど(!)。

ネタバレ注意です(遅い)!


さっそく手紙を書こうとするのですが、奥さまの体調が悪化してしまいます。
暇になってしまったのでヴァイオレットはアンのお相手をすることになりました。


アンはお人形遊びを要求してきますが、女の子の遊びなんてやったことのないヴァイオレットはなにがおもしろいのかぜんぜんわからず困惑します(笑)。


アンはヴァイオレットをお人形=ロボットと認識してしまっています。
両手が義手で『自動人形』なんて名乗るから勘違いしてしまったんですね。
なかなかSF好きのようです。


最初のうちはヴァイオレットを警戒してますが、まあまあすぐなつきます。
ヴァイオレットも子どもの相手なんてしたことなさそうですが、意外にもうまく相手できます。


今回の仕事内容は余命いくばくもない奥さまが、自分が死んでも娘が寂しくないようにと50年分の手紙を残すことです。


毎年の誕生日に亡き母から「おめでとうの気持ち」が届けられるという、ありきたりですが素敵な話ですね。
死ぬまでにしたい10のこと」という映画にもそんなエピソードがありました。


とはいえ残り少ない母との時間をアンが奪われているのも事実。
アンはヴァイオレットに手紙を書く間も母といっしょにいたいと何度も頼むのですが、それはできません。


ネタバレになってしまいますから……。


正直、アン以外の登場人物も視聴者も事情を察していますので、どこのだれに書いてるんだかもわからない手紙のためにわけもわからず母との時間を失うアンの困惑と悲しみが描かれます。


ほんと、どこのだれにあてた手紙なんでしょうね~(すっとぼけ)?


何日もハードな手紙作成が続いたある日ついにアンの不満が爆発してしまいます。


「わたしよりも手紙のひとのほうが大切なんでしょ!」


「アンより大切なものなんてないわよ……(嘘はついてない)」


とにかく今回はアンに対しての「言えない」にみなさん苦しめられます。


でもサプライズのお楽しみは1年目くらいでしょうから、ここまで泣いて請われたらしゃべっちまってもよさそうなものですけどね……。


いやいや、でも何年続くかもサプライズですからね!


1年目のアンもそのイベントがまさか以後50年も続くとは思わないでしょう。
先ほどありきたりと申しましたが、50年はありきたりじゃないわwwww


無事50年分(驚愕)の手紙を書き終えたヴァイオレットは、郵便社に戻り、もうすぐ母を失い孤独になるアンを思って涙するのでした……。


まあ境遇で言ったらヴァイオレットのほうがよっぽど悲惨だけどなww


悲しいけれどいい話ですね~。
いい話すぎて劇場版の開幕エピソードに抜擢されるほどいい話でした(微バレ)。